mtp、監禁表現注意⚠️
そう思い立ってから行動するのは早かった。
僕は誰よりも君のことを知っているから。
【基本ここから若井side】
もう夏に近づいて来ている。
夜になると少し肌寒い。
でも、やたらむしむしする。
レコ帰り。
空は三日月と、星が散らばっていて。
何かいいことでもありそうだなと感じた。
明日もレコだし、1人イヤホンでデモを聞いて歩く。
「…笑」
怪しい影が迫っている事なんて知らずに。
優しいひかりが僕の目を突き刺す。
あれ、俺家に帰ってた筈で…
『…え』
周りは密室。
窓なんてなく、質素な部屋だった。
そして何より、
ガシャン
『…て、手錠…?と足枷、、』
やられた。
誰かに拐われた。
人影が見えた。
『たっ、助けて、!』
ダメ元で呼ぶ。
て言うか最悪電話はまだ取られてないから助かる。
でも、そんな希望は一瞬で打ち砕かれた。
「あはは〜。おはよ、若井。いや、滉斗?」
薄気味悪い笑みを浮かべ、こちらに寄ってくるのは、正真正銘俺の幼馴染の
『も、もときぃ…?』
「そうだよ。大森元貴だよ。」
『これ…なに、』
「え?分かんない?監禁…いや、同居かなぁ?」
当たり前かの様に言った。
ただただ恐怖だった。
こんなの
『…元貴じゃ、ない』
「えぇ、笑…何それ」
だって、俺の知ってる元貴は…
「ふふ…滉斗、ずっと一緒だよ」
『っ…』
あ…携帯、
取られてないんだ。
まだ、連絡ができる?
俺は自分の携帯を見る。
涼ちゃんからの通知が沢山来ている。
嗚呼、そうだよ。俺には恋人が居る。
俺は携帯を元貴の目の前に出し、言った。
『っ…俺はこれで、助けを呼べるっ。』
『だから、まだ、引き返せるうちに、』
『やめよう。こんな事。』
「…こんな事、ね…笑」
「若井にはさ、分かんないでしょ。」
「“独り”が。」
『え』
「ねぇ、2人は付き合ってさ。」
「僕の方がずっと…」
「ねぇ、ひろと」
「ぼくを…独りにしないでよ…」
『あ…っ』
なんて言えばいいのか分からなかった。
いや、俺が言える事なんてなかった。
俺が踏み込むには、余りにも黒く、深く、元貴の中の“異物”だったからだ。
でも、この目の前で震えている犯罪者が…どうしようもなく震えている子供に見えた。
迷子になって、親を探している様な。
自分の居場所を求めてる。
「いいよ、連絡しても。」
「出来るなら…笑」
元貴は慈しむ様な笑みを浮かべ言った。
やんなきゃダメだ、やるんだ。
元貴を救うためにも、涼ちゃんに会うためにも。
『…っう、』
ガシャン
俺の手からスマホが落ちた。
そして元貴が恍惚とした笑みを浮かべる。
ダメだ、俺には…出来ない。
『うっ…うぅ…あゝ、っ…』
色々な事に耐え切れず生理的な涙が溢れて来た。
元貴はそっと俺の雫をぬぐい、舐めた。
「だと思ったよ、」
と一言。
涙は止まりそうになかった。
ごめん…涼ちゃん…
「やっぱり滉斗ってぇ、僕のこと大好きだよね笑」
「大丈夫だよぉ、ね。」
「一生、ふたりぼっちだからね。」
嗚呼…何かヤバくなってきた。
続きあります。多分。お楽しみに。
カウントダウン見た…天国やばい…
コメント
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優しいけど それは 若井 … に 取って どうなの !? うわぁぁぁぁぁぁあ … ちょっと きついお話だ😭 天国 マジ やばかった … なんか もう 元貴 じゃない …