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「てめェがついていながらなんだってそんなことになってやがんだ、朱虎!!」
おじいちゃんの声が病室に響きわたって、あたしは思わず首をすくめた。
病院の隅にある特別個室は、いつの間にか好き勝手に改装されている。畳を持ち込んで和室風にして、中央にででんと布団。その脇に座卓やら囲碁セットやらパソコンやらが配置され、おじいちゃんの部屋をそっくりそのまま再現したって感じ。床の間までこしらえてて、なぜか甲冑が鎮座していた。
その甲冑をバックに、おじいちゃんは布団の上であぐらをかいて怒鳴り散らしていた。
「おいコラてめェ、何とか言ったらどうでェ、ああ!?」
「すみません、オヤジ」
朱虎は直立不動でおじいちゃんの怒りを受け止めている。横で見ているあたしの方がハラハラしてしまう。
「誘拐ってな、いってぇどう*******************
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