コメント
4件
ノベルもうまいとか聞いてないですよ👊🏻 毎回橙桃のお話大好物です。👍🏻💓
ぅわー、設定好きです...! 神作の予感しかしないです!
とろけるぐらいの暑い夏 。
蝉の囀りが耳に響く 。
夜になれば鈴虫の音が空に響く 。
君の声が俺の耳に響かなくなった時 、
蝉の声や鈴虫の音が一瞬にして止んだ 。
みんなは星の数を数えた事はある ?
俺はないかな 。
お母さんが言ってたんだ 、
星の数は天にいる人の数って 。
馬鹿馬鹿しいけど俺はそれを信じてる 。
一番大きい星は俺の愛する人 。
君と出会ったのは寒い冬の時だった 。
雪が降り始めた頃 。
君は急に転校してきて 、 急に友達になろう 。 と言ってきて、正直吃驚したけど嬉しかった 。
彼は俺が想像描く星のように輝いてた 。
小さな星に囲まれる大きな星 。
いや、彼は夜に街を照らす月のように見えた 。
彼と俺は住む世界が違うかのように見えた 。
いや、実際そうだ 。
俺は今で言う陰キャで 、 彼は陽キャ 。
かけ離れた存在 。
それでも俺は彼が輝く星のようで好きだった 。
「 ぁれ 、 百瀬くんまだ帰ってなかったん ? 」
放課後一人でゆっくりできると思ったら彼がきた 。
忘れ物をしたのだろうか 。
「 、 空見上げてどしたん ? 」
「 星が綺麗だなって 。 」
「 何言うてんの ? 今星出てへんで ? 」
「 俺には見えるけどな 。 」
「 そかそか 。 」
俺だけの特別な星 。
俺だけしか星だと気づかない 特別な星 。
オレンジ色の輝く星 。
「 百瀬くんは星好きなん ? 」
「 好き 。 」
「 そかそか 。 笑 」
子供っぽいと思ったのか彼は俺の頭をくしゃくしゃと撫でる 。
俺は少し恥ずかしくなり顔を隠した 。
そんな俺をみて彼が笑い 、 その笑いにつられ 、 俺も笑う 。
「 桃ちゃんが笑ってる所初めて見た 。 笑 」
「 桃…ちゃん 、 ? 」
聞きなれない呼び方で分かりやすく動揺した 。
「 こっちの方が仲が良く聞こえるやろ ? 」
「 まぁ、 うん 。 」
「 んふ 、 笑 」
彼は何を考えているのかが分からない 。
急に笑い出すし、変なあだ名を付けるし 。
「 桃ちゃん 、 重い話してもええか? 」
「 、 いーよ 。 」
「 ありがとう 。 」
「 俺そう長く生きれないらしくてさ 。 」
「 … うん 。 」
正直驚きはしたが吃驚した表情は見せず、真剣に彼の話を聞いた 。
彼が言うには彼の躰が危険な状態らしい 。
♥▶︎ 300