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#dzl社
みぴよ
85
561
なな🍆
142
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雰囲気 甘め 🍆⛄or⛄🍆
たまには平和に。
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深夜2時。シェアハウスのリビングで、PCのファンの駆動音と、キーボードを叩く音だけが響いていた。
「……よし、これでカット修正は終わり、と」
ぼんじゅうるは大きく背伸びをして、凝り固まった肩を回した。
画面に表示された「保存完了」の文字を見て、ようやく張り詰めていた糸が切れる。
「お疲れ、俺……。あー、コーヒーでも淹れるか」
椅子から立ち上がり、キッチンへ向かおうとしたその時、ソファの隅に丸まっている白い塊が目に留まった。白い大きめのパーカーに身を包み、膝を抱えるようにして眠っているのは、おらふくんだ。
手元には、画面が暗くなったタブレットが力なく転がっている。どうやらぼんじゅうるの作業が終わるのを待っているうちに、寝落ちしてしまったらしい。
「おらふくん、こんなところで寝たら風邪ひくよ」
声をかけながら近づき、そっとその肩を揺する。しかし、おらふくんは「ん、ぅ……」と小さく声を漏らすだけで、起きる気配がない。それどころか、温もりを求めるように彼の服の裾をぎゅっと掴んできた。
「ちょ、おらふくん? 離してくれないと動けないから……」
困りながらも、ぼんじゅうるの口元は自然と緩んでしまう。普段は元気いっぱいにゲームを盛り上げる彼が、無意識に自分を頼ってきている。
その事実だけで、胸の奥がじんわりと熱くなった。ぼんじゅうるはため息を一つ吐くと、キッチンへ行くのを諦めてソファの縁に腰掛けた。掴まれたままの手の上に、そっと自分の大きな手を重ねる。
「……ほんと、いっつも頑張りすぎだよ…」
普段は恥ずかしくて絶対に言えない言葉が、静かな部屋だからか、するりと溢れた。
おらふくんの、少し冷えた指先を包み込むように握りしめる。すると、おらふくんの睫毛が微かに揺れ、ゆっくりとまぶたが開いた。
「……ん、ぼんさん……?」
寝ぼけ眼でぼんじゅうるを見上げる。まだ夢の中にいるように、とろんとした瞳。
「ん、起きた?部屋戻って寝ないと風邪ひくよ。」
「……おわったん、ですか? 編集」
「うん、今終わった。待っててくれたの?」
おらふくんは小さく頷くと、握られたままの互いの手に視線を落とした。
それから、少し照れくさそうにふにゃりと笑った。
「ぼんさんの手、めっちゃ温かいです」
「そりゃ、おらふくんの手が冷たすぎるんだよ…ほら、離して、部屋戻るよ」
手を引こうとしたぼんじゅうるだったが、おらふくんは逆に指を絡ませて、ぎゅっと握り返してきた。
「……まだ、離さんといてください。もうちょっと、こうしてたいです」
上目遣いで放たれたその言葉に、ぼんじゅうるの心臓が跳ねた。いつも通りの年下の可愛い後輩としての甘えなのか、それとも、自分と同じ「特別な感情」が含まれているのか。
「おらふくん、そういうの、勘違いするから駄目だよ……?」
「勘違いやなかったら、どうします?」
おらふくんの言葉に、ぼんじゅうるは息を呑んだ。
寝起きの掠れた声の中に、冗談ではない真剣な響きが混ざっている。おらふくんは真っ直ぐにぼんじゅうるの目を見つめていた。静寂が二人を包み込む。ぼんじゅうるは覚悟を決めたように苦笑し、空いている方の手でおらふくんの柔らかい髪を優しく撫でた。
「……どうもしないよ。俺がもっと、離せないようになるだけだから」
そう言って、繋いだ手に少しだけ力を込める。
おらふくんの顔がみるみるうちに赤くなり、パーカーのフードに顔を埋めるようにして小さくなった。
「ぼんさんの意地悪……。でも、嬉しいです」
深夜の静かなリビング。
ここから二人の恋が始まる…のかもしれない。
コメント
1件
わあ、新作読んだよ…!深夜のシェアハウスの静けさと、寝ぼけたおらふくんの甘え方がすごく可愛くて胸がじんわりした🥺💕 ぼんじゅうるが「離せないようになるだけ」って返すとこ、優しさの中に独占欲がチラ見えして最高だった…おらふくんの「勘違いやなかったら?」って切り返しにもドキドキしたよ。2人の距離が縮まる瞬間が丁寧に描かれてて、続きがすごく気になる…!素敵な作品をありがとうございます🌙