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『壊愛』
第1話 出会いの季節
「、、はぁ、やっと、終わった、、」
そう言い、時計を見ると、22時をすぎた頃だった。
「今日も残業だったな、」
私、三堀結羽は、社会人2年目の24歳である。ある大手の会社に就職したのはいいものの、今私は毎日残業をしている。まぁ、原因は分かっている。美人と言われて褒めたたえられている私の同期、佐田うさぎという女性が、全てを私にやらせてくるのだ。そのせいで、私は毎日残る始末、、
誰も助ける人はいない。それが私の日常だ。
いつも通り外を出る。意外と退勤時間は被るもので、スーツを着た会社員と思われる男女が多くいる。そして、22時を過ぎている今、あるお店が目に入った。『S.club』。一瞬で理解ができた。夜のお店だと。つい見ていると、ドアが開き、女性が出てくる。
「今日はありがと〜」
胸元は開いていて、服も乱れている。そして、その女性の隣には、若い男性がいた。その男性が女性から目を離し、前を向く。
「っ…!」
目が合ってしまった。つい反らしてしまう。そして歩き出した。
直感であの男性は、どこか妖しげで、美男という言葉がよく似合う人だと感じた。そして、一歩踏み出すと、一瞬で沼に入ることも。
「……」
2月1日、月初め。今日も今日とて、残業だ。はぁ、と誰もいないオフィスで一人ため息をつく。
「…帰ろ」
パソコンをたたみ、バックに入れる。オフィスを出ると、外は寒く、息が白かった。
「うぅ..さむぅ」
そう独り言をつぶやきながら、体を丸めて歩く。下を向いて歩いていた。すると、
「いでっ..!」
何かにぶつかった。
「..大丈夫ですか?」
柔らかい男性の声がした。まずい、ぶつかってしまった、と気付き急いで顔を上げ、
「本当にごめんなさ..い!?」
昨日のあの男性だった。目は二重で、鼻筋はきれい、唇は艶があり、本当に同じ人間なのかと疑ってしまうほどだ。
「..あ、確か昨日みてた方、ですよね?」
、、どうやら、昨日見ていたことがバレていたらしい。まぁ目が合ってしまったのだから、仕方ないだろう。
「は、はい、」
「…えーっと、お姉さん、夜食べました?」
「…え、まだ、ですが、」
急な質問にそう答えると、彼は顔が明るくなる。
「なら、一緒にどうですか?」
「生ビール、二つください」
…結局来てしまった。断ろうとしたら、子犬のような悲しい顔をされてしまい、断れなくなってしまった。
「んね、お姉さん、お名前教えてよ」
「え、名前?」
「うん。ちなみに俺の名前は、響夜。園咲響夜」
「っ..!?」
園咲、その名前にびっくりする。ここらへんでは超有名な会社、『S.S.s.』の社長、園咲蓮人と同じ苗字であったからだ。
「ね、名前なーに?」
「…三堀結羽よ」
「..結羽さん、絶対忘れません」
「…そう」
「なーんで私がやらなきゃなのぉ….。佐田はぁ、仕事できねぇのにさぁ…..?//」
「…そうですね」
時刻は、午前1時。日にちは、2月2日を回っていた。結羽は、完全に酔っていた。そして、響夜に会社の愚痴を吐いていた。
「…結羽さん」
「ん〜?な~に〜?//」
「..お家に、帰りましょっか」
「う〜ん、かえ、るぅ、//」
「…ふふ」
響夜は、上着を持つ。そして、それを酔っている結羽にかけ、抱き上げる。…歪な笑みで。
「…んぅ、」
結羽は目を開ける。鳥のさえずり、暖かい太陽の日差し。
「..あ、起きました?」
、、隣に昨日初めて話した男。
「..えぇぇぇぇえ!?」
「な、なんで!?」
こんがらがった私は、つい叫ぶ。
「..えーっと、申し訳ないんだけどさ、自分の格好、みて、」
え、と思い、自分を見ると、下着姿であり、スーツ着ていない。
「す、すぐに、着替えます…」
着替え終わった私は、疑問に思ったことをそのまま言う。
「あの、もしかして、昨日…」
「あ、酒飲んで酔っぱらったのでここに。家を聞いても、答えてくれなかったので」
「あ、そういう…。やらかして、ない..?」
「..笑」
え、待って、もしかして、、
「大丈夫ですよ。ただ服に関してはご自分で脱がれましたからね」
「..ご迷惑をおかけしました」
「気にしないでくださいよ、結羽さん」
、、いつの間にか、結羽呼びになっている。これも酒で何も覚えてない私が悪いのだろう。
「..あ、仕事!」
仕事を忘れていたことに気づき、急いで荷物を取る。
「ごめんなさい、先出ます!」
そう言って、外に出る彼女。自分は二日酔いできついはずだろうに。性格の良さが出ている。
そんなことを思っていると、視界に光る何かが映る。
「なんだ..?」
拾ってみると、鍵だった。自分家の鍵ではない。つまり、、
「結羽さんのだ..」
これがないと彼女は家に入れないだろう。届けに行かなくては、、
「はぁ..」
案の定、上司には怒られた。
まぁ、あのくs、、佐田うさぎが私のせいで仕事が遅れるとか意味わからないことを泣きながらほざいていたからだ。
「じゃあ、今日みんなでぇ、飲み会いきましょおよぉ〜」
、、噂をすればなんやらというやつだ。その女の声がした。
「よ~し、じゃ、全員参加な!」
、、この人は拒否権というやつを知らないのだろうか?逃げたいが、逃げたら逃げたでめんどくさいので、行くことにしよう。
部の全員で外に出る。すると、前にいた先輩が声を上げる。
「え、超イケメンじゃん!?」
その声に全員が目をその男性に向ける。その視線の先には、、
「あ、結羽さーん!」
、、園咲響夜がいた。
to be continued…
コメント
1件
わあっ、読み終えたよ〜!!🌸✨ 第1話からもうドキドキが止まらないんですけど!!響夜くん、最初の妖しげな雰囲気と「結羽さん、絶対忘れません」のギャップがエモすぎる😭💕 酔った結羽さんを抱き上げるシーンの歪な笑み、ゾクッときたよ…次が気になりすぎる!!続き楽しみにしてるね〜⋆♡
言乃 葉名
78
𝓇𝓎𝓊𝓃𝒶 .。○
565
#オリジナル
ゆいらーめん
28
ゆうクロ。
549