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渋谷のスクランブル交差点は、ハロウィン当日ともなればカオスの極みだ。吸血鬼、ゾンビ、ピエロ、悪魔……色とりどりの仮装をした群衆が波のように押し寄せる。

タクミは友人のコウジと合流し、ハロウィンの夜を楽しもうとしていた。

「今年のテーマは“かそうパーティー”らしいぜ!」

「仮装パーティー? まあ、いつも通りじゃん」

そう言って、タクミは軽く肩をすくめた。

だが、この時、彼は気づいていなかった。

“かそう”の意味が違うことに――。

🕛 23:00 渋谷センター街

「なあ、コウジ。このパーティー、どこでやるんだ?」

「ちょっと離れたところにあるらしい。知り合いのツテで特別招待されたんだよ」

コウジの知り合いは、怪しげな笑みを浮かべた。「会場はちょっと特別な場所なんだ。楽しみにしておいてくれよ」

タクミは違和感を覚えたが、好奇心のほうが勝った。コウジとともに渋谷を抜け、タクシーに乗り込む。向かった先は……

「火葬場」だった。

タクミは凍りついた。

目の前に広がるのは、煙突から黒煙を上げる施設。大きな炉の前には、すでに大勢の“仮装した”人々が集まっている。

「さあ、今年の”かそうパーティー”を始めよう!」

司会者の高らかな声が響き、観客たちは歓声を上げた。タクミはようやく気づく。

このパーティー、”仮装”じゃなくて”火葬”だ――。

🔥 第一話 完 🔥

かそうパーティー

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