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「よし、それでは、突入するぞ」
ピンポーン
「はい・・・柏木ですが・・・って、ちょっと!人の家に勝手に入って何してるんですか!?」
「おい、警察だ。この家の中に柏木遥香はどこにいるんだ?」
「いませんよ!妻は外出ty」
「はい?なんのよう?」
「この家に近所の人から捜査状が届いている。どうやらこの家の周りで子供が失踪しているらしいな?」
「は?それって生きてる子それとも死んでる子?」
毅然とした態度で言い放つ柏木遥香に捜査長の櫻井晴翔は背筋が凍った。
「・・・どういう事だ!」
「晴翔さん!こっちにきてください!」
「何?生きている子供がいたのか?」
「それは・・・いたことはいたんですけど・・・」
「いたことはいた」とはぐらかす部下を押し退け、広間に行くと、そこには信じられない光景が広がっていた。
「おい・・・これは・・・?」
そこには、小さい人がミイラのように包帯でぐるぐる巻きにされたのが4体もあった。それには生命維持装置のようなものがつながっていた。
「何って、子供よ」
「お前・・・子供達に何をした!!」
「何をしたって、蓋を開けて、中をちょっといじっただけよ。」
「蓋」を表す意味が一瞬わからなかったが、すぐにその意味がわかった。
「蓋・・・?お前!!子供達に何を!!!」
気づいたら、櫻井晴翔は柏木遥香に殴りかかっていた。
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1998年 10月17日柏木遥香とその夫、柏木太平は誘拐と殺人の容疑で逮捕された。庭からは15人以上の小さな遺体が見つかり、広間からは4人の子供が発見された。この事件は「20世紀最大最恐の事件」として知られた。
しかし、そこから約20年後・・・