これは若様が隠キャだった世界の話
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ガヤガヤ、
若井「・・・・。」
嗚呼、うるさすぎる
ここは動物園か?教室という名の無法地帯か?
猿どもが今日も騒いでやがる
注意してやりたいが案の定僕は陰キャだ
声を荒げて叫ぶ事はできない
だから今日も五月蝿いのは我慢する
そもそも僕に注意出来る勇気があったとしても何されるかわかんない。
猿どもの逆鱗に触れて虐められることもなくは無い
あー本当に僕は気が弱いな
藤澤「わーかーいくんっ!」
若井「んわぁっ!!だだだだ誰ですか!?」
藤澤「あれれ?クラスメイトのこと忘れちゃったの?」
若井「えっ、ぁ、ごめんなさい」
やばい、クラスの一軍に失礼なことしちゃったよ
誰って
僕は終わりだ
藤澤「んふ、良いんだよ」
藤澤「僕、藤澤涼架っていうんだ。涼架って呼んでね」
若井「涼架さん、、女性みたいですね」
若井「あっ、ごめんなさい、ごめんなさい」
藤澤「いいんだよ、よく言われる」
若井「僕は若井滉斗って言います。」
何で僕は藤澤さんに名前を教えてるんだ
相手が勝手に自己紹介しただけじゃないか
この場にいるのしんど
一旦避難だ
若井「ごめんなさい、少しお手洗いに」
藤澤「僕もいくー!一緒にいっていい?」
げっ
お手洗いに着いてくやつ嫌いなんだよな
一緒に行って何が得なの?
でも断れない、一軍だから
若井「は、はぃ」
藤澤「ありがと」
ぎゅー(バックハグ
若井「ふえっ」
藤澤「かもーつれっしゃしゅっしゅっしゅっー」
若井「は?」
何してんのこの人
貨物列車しゅっしゅっしゅーって幼稚園児かよ
若井「えっと、あの、何してるんですか?」
藤澤「貨物列車」
若井「恥ずかしくないんですか?」
藤澤「いいや、皆僕こと知ってるから」
若井「恐るべき陽キャ」
藤澤「恐るべき?」
えっ、心の声出てた!?
やべぇ、嫌われた、終わった
まぁ、友達じゃないし、嫌われても勝手にしといてって感じだし
藤澤「やっぱ滉斗って面白いね!!そういうとこ好きだよ」
若井「はッッ!?ちょちょちょちょっと待って!!」
いろんな情報が一気に来た
整理しよう
まず何で僕のこと滉斗って呼んでんの
さっきまで若井くん呼びだったのに
そして、何だよ”そういうとこが好きだよ”って
照れるじゃないか
しれっと言うなよ
藤澤「ひろとー?おーい」
若井「プシューーーーッッ////」バタッ
藤澤「ひろと!?ほ、保健室」
若井「、、パチッ」
じーー(顔近
藤澤「綺麗な顔立ちだなぁ」
若井「うぎゃああぁ」ガバッ
藤澤「ちょっ、急に起き上がるとッッ、」
ちゅっ
がらがらがら、
大森「涼ちゃんー!ここいるー?」
藤澤「!!」
若井「!?」
大森「っと、お取り込みでしたか。失礼しましたー」
藤澤「ちょっと誤解だ!元貴!」
若井「プシューーーー////」バタッ
藤澤「滉斗!?ごめん待っててね」
藤澤「元貴!!」
タッタッタッタッ、
藤澤「元貴!誤解」
大森「いやーリアルボーイズラブ」
藤澤「違うの!」
大森「そういうことね。ごめん勘違いしちった」
藤澤「よかった、ってか滉斗は!?」
大森「滉斗?あの子か。あの子がどうしたの」
藤澤「多分キスしちゃってそれを見られたから恥ずかしすぎて気絶しちゃった」
大森「ちょっとやばいじゃん」
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大森「可愛らしい顔してんじゃん」
藤澤「でしょ。整ってる」
大森「よしっ決めた!」
藤澤「何を?」
大森「この子が起きたら告白する」
藤澤「ええぇ!?」
大森「なに?いけないの?」
藤澤「僕が見つけて近いたんだよ!」
藤澤「僕が告白するのは分かるけど何で部外者が」
若井「えっと、僕にとって貴方も一応部外者ら辺にいますよ?」
藤澤「あ!!起きた!」
大森「およ?可愛いね」
若井「何なんですか、貴方達」
大森「滉斗くん!」
若井「何でしょう、あとなんで僕の名前を」
大森「付き合って下さい!」
若井「はッッ!?」
藤澤「ちょっ、おいっ!」
大森「付き合ってくれる?彼女になってくれる?」
若井「かかかか彼女//付き合う?」
大森「そう!俺の彼女になったら毎日幸せだよ」
藤澤「なに、新手の宗教の勧誘みたいな」
この人は一軍中の一軍
逆らったらどうなるかわかんない
でもイタズラな可能性も、、、
まっ、付き合って後から別れればいっか
若井「分かりました、、」
大森「本当!?」
藤澤「滉斗!!??」
大森「やったぁー!じゃあこれから滉斗は僕の彼女ね」
藤澤「滉斗」
若井「俺が滉斗の事見つけたんだからね。絶対諦めないから」
若井「はぁ?」
一軍の彼女になっちゃった
これからどうすればいいかわかんないな
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くるみん県には電波ジャック起きんかった
ざけんな
かわゆい若様見れてないじゃないか
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