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seala @神格化しそう
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#魔法少女パロ
「ここが…✖︎✖︎県✖︎光市✖︎✖︎川温泉✖︎。」
一ノ瀬 光希は予定通り16:00頃に集合場所に来ていた。
途中、初めてヒッチハイクをしてここまで辿り着いた。
その時車の運転手から色々と教えてもらったのだ。
ここはかつてのバブル期に作られた温泉街だったこと。
バブルが崩壊し3億円の負債が発生し運営されなくなったこと。
現在は取り壊す金もなく廃墟状態であること。
昔から肝試しに使われているが、つい最近買い取り手が見つかったこと。
その買い取り手こそ、恐らく「ヤミテラス」なのだろうと光希は推測した。
さて、目の前にはガラス張りの薄汚く錆びたドア。
ここに入るのに恐らく数分戸惑っただろう。
だが…これもお金のため、金のためだ。
光希はドアを押した。
カランカランと、小洒落た喫茶店のような音が鳴る。
床は豪華な木造式で当時の風情を感じさせる。
古びたソファが並び、美しいシャンデリアが風と共に揺れる。
だが、床は少し汚れ、荷物があちこちに置いてあることから廃墟らしさを感じる。
ガタンッ
奥の受付から、物音がした。
恐る恐る目を向けると、そこには似合わない白い髪の少女がいた。
だがどこか虚な表情をしており、こちらと目が合わない。
「お客様…でしょうか。」
「えっと…」
「ですが、本日は休業のはず…お名前をお伺いしても?」
「…一ノ瀬 光希。」
「一ノ瀬様ですね、少々お待ちください。」
そう言って、彼女はゆっくりと奥へ入っていった。
光希はとりあえずどこかに座ろうと思い、近くのソファに腰掛けた。
そして気づいた。
あれは幽霊じゃないのかと。
普通そうだ。
あんな普通に対応したが、こんな辺鄙なところに摩訶不思議な少女がいるもんか。
幽霊、それとも化け物…?
一周回って冷静になろう。
そう考え直せば自然と頭が回った。
あの人が恐らく「ヤミテラス」の従業員なのだろう。
そうでなければもう逃げるしかない、そう光希は決心した。
しばらくすると、奥から先ほどの少女が、別の少年と一緒に現れた。
「お待たせしました、一ノ瀬光希さん。バイト希望者ですね?」
少年が優しく声をかける。
よかった、本当に「ヤミテラス」の人だったようだ。
いやよかったのか…?
「はい。」
「志望動機をお聞かせしてもらっても?」
「えっと…」
これは正直に言うべきなのだろうか、
普通志望動機を聞かれれば生真面目に答えるべきなのだが。
「畏まらなくて大丈夫ですよ、みんな強欲ですから。」
「強欲」
その言葉で、光希は吹っ切れた。
「金が欲しい、とにかくお金が欲しいから…です。」
「…っw」
「珍しっ…!失礼、ここまで正直に言ってくれる人は初めてなので、ありがとうございます。」
「わ、笑い事じゃないから…!」
「大丈夫ですよ、みんなお金目的ですから。」
奥の少女もうんうんと強く頷く。
「それで…単刀直入に聞くんですけど…」
「何でしょうか?」
「…詐欺じゃないんですね。」
「…あー…詐欺なんでしょうかね…?」
「ほぼ本当…です。」
光希は驚く。
「…え、お金も?」
「はい。依頼達成につき一万円きっかり」
「衣食住込みの寮も!?」
「このホテルの部屋であれば…ちょっとボロいですけどWi-Fi込みで」
「生活費負担も!?」
「多少は、税金管理も上で。」
「…あ、安全の保障がないのって」
「「…それも本当」」
「…あー、そういう。」
光希は納得した。
あのチラシには事実しか書かれていない。
むしろ清々しく書かれていたのだ。
「でも…私はやりたいです。」
「危なくても…それでも…」
「金が、必要だから!」
光希の目には光があった。
あの絶望した目はもうない。
可能性にかける、希望を見つけた瞳だった。
少女は光希を見て呆然としていたが、すぐに笑顔に戻った。
少年も、光希のやる気に嬉しそうだ。
「わかりました、では集合の時間までもうしばらくお待ちください。」
「それと…Wi-FiのIDとパスコード…」
「あ、それは本当に助かる…ます。」
「っ…w大丈夫、タメでも。」
「…ありがとw」
「私…百々目 鬼花って言います。よろしく…お願いいたしますね。」
「僕は浅浪 飛鳥です、よろしく。」
「改めて私は一ノ瀬光希、よろしくな!」
少女たちに、新たな縁が繋がった。
✖︎✖︎川温泉✖︎東館。
少し離れた場所にあるそこに、【カイライ】の姿があった。
「【てんちょー】!お客さんきたよ〜?」
【リーダー】が声をかけた先には、白い髪の人型の生物がいた。
体は管で機械に繋がれており、錆びついていながらも「現代の科学技術」とはかけ離れている。
【店長】は声に気付き、体をこちらへ向けた。
部屋とは薄いカーテンで仕切られており、顔はぼやけてあまり見えない。
『うん…大切な顧客で、戦闘力だから。』
少し掠れ、細々とした音声が流れる。
その声からも、どこか儚さを感じる。
「もー!…そろそろ本当のコトはなそーよ?」
『…言っちゃダメ、また…また、消えちゃうから』
また機械的な音声が流れる。
近くのモニターに、感情エコーと称して悲しげな顔文字が映る。
『魔法生物は…人の肉体と罪の積み重ねで生まれる…』
『死刑囚と、罪深い人間を殺処分する…』
「それが、『ヤミテラス』のおしごとですもんね!」
「おこづかいいっぱいもらえるし、いいことしてますもん!」
『うん…だから、気付かれちゃダメ。』
『罪悪感を、産ませちゃダメ。』
その必死な音声は、カーテン越しの顔を歪ませた。
【リーダー】はそれに気付き、話題を変える。
「それよりー、みらいみえた〜?」
『うん…見えたよ。』
「みせてみせて〜!」
すると、近くの印刷機が動き、一枚の絵が印刷される。
そこには、「みんな」の絵が描かれていた。
「これがみらい〜?」
『近い未来…だね。』
【リーダー】は不思議そうに見つめた。
時刻は16:50。
カチリカチリと、時計の針は動く。
「あ、そろそろいかなきゃ!」
『そっか…』
「またね、【てんちょー】!」
そう言って、【リーダー】はすたこらさっさと走っていった。
机の上に、絵を置いて。
【 ᛗᚪᛄᛟ ᚥᛟ ᚪᛁᛋᛖ 】
コメント
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イラストがかわいいです。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。
イラストッッイラストがッッ可愛すぎるっっ!!!ちょ、保存させていただきますね? やばいやばいやばたにえん(?)ありがとうございます(?)