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「あーあ、残念だな〜…」
「…なぁ?そこのお嬢ちゃん。
お前もそうだろ?ガッカリだよホントに」
誰だ、私を“お嬢ちゃん”なんて呼ぶのは。
「お前が転生してもうすぐ1年か?早いもんだよなぁ…最初は見た目どタイプで興味あったんだけどさー…」
「その性格の悪さじゃあー…興ざめだよ興ざめ。」
私を揶揄うようなその声は、背後から、天井から…至る所から響いてくる。
明らかに人間の声じゃない。
「…誰?此処、私の家なの。」
長い沈黙。
「…姿を見せないなんて卑怯すぎるわ。それに、転生してから私のことを黙って見てただなんて。性格悪いのはどっちかしら?」
「あー、もう。」と苛立った声を出したと思えば、背後に冷たい気配を感じた。
振り返ると、黒いモヤがふよふよと浮いている。いかにも“幽霊”という見た目だ。
驚いて後ろに後ずさる。
そんな様子の私を見て、目の前のそれはケタケタと笑った。
「どうも、俺カルヴァリー。家に取り憑いた幽霊。」
「…帰れ変態幽霊。」
「うわぁ、辛辣…事実だけど字面の罵倒感すごいな…」
「聞こえなかった?さっさと帰れって言ったの。」
「まぁまぁ、そうカッとなるなって」
元はと言えばお前の発言だろう、なんて反論する暇もなく、彼は続けた。
「色々お悩みなんだろ?教会に行くといいよ」
「…残念だけど私、無宗教なの。神になんて頼らない。見たこともない虚像に媚びを売るのはごめんよ」
「それでもいいさ、あそこにいる修道女だっけ?良い奴だよ。」
「……」
そんなこと言われても知らないけど…
教会といえば、いつも鐘がうるさいあの建物のことだろう。あそこに人が入るところなんて滅多に見ないが、信じてもいいんだろうか。
修道女がいい人だって?この幽霊が生きてた時の話じゃなくて?
「とにかく、引きこもってても体に悪いし、行ってきな」
後ろから押されて、(幽霊が人を押せるのか不明だけど)私は半強制的に家を追い出された。
ーー
私としたことが…更新するお話を間違えたみたいで…大変失礼致しましたm(_ _)m
これからも低浮上は変わらないと思いますが、暖かい目でご覧下さいませ( . .)”