テラーノベル
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薄暗いリビングのソファ。星導は、隣に座る俺の膝に、流れるような動作で頭を預けてきた。「……ねえ。さっきからずっとスマホ見てますけど、そんなに興味を惹かれるでも見つかりました?」
上目遣いで覗き込んでくる星導の瞳は、まるで獲物を捉えた猫のように妖しく光っている。俺は露骨に動揺して、スマホを握る手に力が入った。
「い、いや、別に……ただのニュースだよ」
「ふーん。俺という人間が隣にいるのに、無機質な画面の方が大事なんですか?」
星導はふっと吐息を漏らすと、俺の手首を掴んで、自分の首元へと導いた。指先に触れる、彼の滑らかな肌の熱。俺の心臓は、うるさいほどに跳ねる。
「……星導、近すぎるって」
「いいじゃないですか。恋人でしょう?それとも……俺に触れるのが、そんなに怖いですか?」
彼はわざとらしく首を傾げ、俺の指先を甘噛みした。
俺はヘタレ全開で、「あ、いや…..」と視線を泳がせることしかできない。本当は押し倒したいほど可愛いと思っているのに、彼のオーラが強すぎて、どうしても一歩引いてしまう。
そんな俺の様子を見て、星導は満足げに目を細めて笑った。
星導は俺の腕をぐいと引き寄せ、耳元で熱く囁いた。
「いつまで我慢比べを続けるつもりですか?俺はもう、準備できてますけど」
耳元で囁かれた言葉に、俺の理性の糸がぷつりと音を立てて切れた。
……いや、正確には「切らされた」のだ。星導の、あの計算し尽くされ慈愛に満ちた 、それでいて意地悪な瞳に。
「…..つ、後悔しても知らないからな」
絞り出すようにそう言うと、俺は彼の手首を掴み返し、ソファに押し倒した。
星導は驚いたふりをして、わずかに目を見開く。けれど、その口元には勝ち誇ったような笑みが浮かんだままだ。
「……ようやくその気になりました?手のかかる人だなぁ。」
「……うるさい。」
俺は顔を真っ赤にしながら、彼の細い首筋に顔を埋めた。
星導の体からは、いつも落ち着くけれどどこか脳を連れさせる香りが漂う。俺は、キスをする位置ひとつとっても「ここでいいのか?」「嫌がられないか?」と、心の中で数秒の自問自答を繰り返してしまう。
そんな俺の迷いを見透かしてか、星導が首元の髪を優しく梳きあげた。
「貴方の心臓の音、こっちまで響いてますよ。……可愛い人」
「可愛くねーよ……。星導が、そんな顔して煽るのが悪いんだろ」
「ふふ、そうですね。俺が悪いんです。だから…..」
星導は俺の首に腕を回すと、さらに距離を詰め、唇が触れ合うほどの距離で言葉を継いだ。
「中途半端に優しくしないで、もっと無茶苦茶にしても良いですよ?俺は、貴方のものですから。好きに扱ってください」
挑発的な言葉とは裏腹に、星導の吐息も少しずつ熱を帯び、乱れ始めているのが分かった。余裕ぶっている彼も、俺を求めているのだと思うと、急に独占欲が跳ね上がる。
俺はもう、彼を気遣う余裕をかなぐり捨てた。
強引に唇を重ねると、星導は少しだけ満足そうに、喉の奥で小さく鳴いた。
「……つ、星導、服…..脱がすぞ」
「…..どうぞ。」
そう言って俺は、星導のシャツのボタンに指をかけた。いつもは弁が立つ彼が、視線を逸らし、首筋を淡い赤に染めている。
一枚、また一枚と布が肌を滑り落ちるたび、露わになる肢体。星導は小さく肩を揺らし、俺の肩を掴む手に力を込める。
「…..そんなに、じっくり見ないでください。いくら俺でも、恥ずかしい……」
「……さっきまで余裕ぶってたクセに。星導だって、顔真っ赤だぞ」
意地悪く返すと、彼は悔しそうに眉を寄せ、けれど拒むことなく俺を受け入れた。
ベルトを外す金属音が、静かな部屋にやけに大きく響く。
俺の、不器用で、情熱を隠しきれない手つきが彼の肌を這うたび、星導の口から「ひっ……」と、短い、けれど甘い悲鳴が零れた。
「星導……ここ、弱いんだな」
「……つ、そんな、こと…….あ、やっ……そこは……!」
ついさっきまで俺を翻弄していた星導の姿は、段々と崩されていく。
俺が彼の鎖骨を強く吸い上げると、星導は瞳にうっすらと涙を浮かべた。焦点の定まらない目で俺を見上げ、喘ぎ混じりに俺の名前を呼ぶ。
「……つ、……お願い、……もう、待てない……です……」
その、プライドを捨てた懇願に火がついた。
俺は彼の両手首を頭の上で押さえつけ、逃げ場を奪う。星導はビクンと身体を跳ねさせ、けれど陶酔しきったような表情で俺を迎え入れた。
「俺のこと…….好き?ちゃんと、言葉で言って」
「……すきです。……愛して、ます。だから……っ、早く貴方ので、……いっぱいにしてください」
完全に快楽に 飲み込まれ、ドロドロに溶けた星導。
その瞳には、もう俺という存在以外、何も映っていなかった。
薄暗い部屋に、星導の甘い香りが熱を持って立ち込めている。
絡み合う指先からは、どちらのものか分からない汗が滲み、肌と肌が触れ合うたびにいやらしい音が静寂を乱した。
「…..はあ、…..つ、あ…..。貴方、…..加減、忘れたんですか…….?」
星導は俺の肩に額を預け、震える吐息を首筋に吹きかけてくる。
湿った瞳はとろりと潤み、熱に浮かされたように求めているくせに、その指先はまだ拒むように俺の胸を弱々しく押し返していた。
俺は彼の腰をぐいと引き寄せ、逃げ場を塞ぐ。
密着した場所から伝わる、彼の心臓の激しい鼓動。
それが俺への恐怖ではなく、抑えきれない昂ぶりによるものだと知って、背徳的な愉悦が込み上げた。
「…..つ、あ、待って…..。ま、待ってください…….!」
星導の、いつもの涼しげな声音は、もうどこにもなかった。
体勢を変え、 シーツに顔を押し付けられている、俺に背中から抱き込まれた状態で、彼は必死に腰を揺らしていた。
「星導、さっきまで『無茶苦茶にしていい」って言ってたろ……?」
「……それは、……つ、あ!……ひっ、ぐ、う……」
彼が一番弱い場所を、逃がさないように深く突く。
星導の背中が引なりに反り、掴んでいたはずのシーツから指が力なく滑り落ちた。
「……あ、あぁ……、……や、だ……もう、……おかしくなる…….」
(終)
シーツの海に沈んだまま、星導は大きく肩で息をしていた。
さっきまで俺の名前を何度も呼び、しがみついていた彼はどこへやら。今は顔を枕に半分埋めて、耳まで真っ赤に染めている。
俺は少しの達成感と、それ以上の愛おしさを感じながら、問う。
「……星導。大丈夫か?」
「……………….何が、ですか」
掠れた声が返ってくる。いつもなら立て板に水のごとく喋る彼が、今は短い一言を絞り出すのがやっとのようだ。
「いや、さっきまであんなに可愛く鳴いてたから……」
「……それは……!貴方が、予想以上に……その…….」
言いかけて、彼はさらに顔を伏せた。
いつもの憎まれ口が全く出てこない。それほどまでに、俺の必死さが彼の余裕を奪い去ってしまったらしい。
俺は、彼の腰をぐいと引き寄せて、背後から抱きしめた。
「星導」
「……なんです」
「さっきの言葉、もう一回言って。愛してる、ってやつ」
星導の身体が、ビクンと跳ねた。
彼はもぞもぞと身体を反転させると、めしそうに、でも蕩けきった瞳で俺を見上げた。
「…..貴方、性格悪いですよ。俺が…….あんなに、余裕なくさせられたって分かってて言わせてますよね」
「そうかもな。星導が俺の前でだけ、こんなにボロボ口になるのが…….正直、」
言いかけて止まった。口に出すとなかなか恥ずかしいことを言ってないか?と、ぐるぐる考え込む俺を見て、星導は一瞬呆気にとられたような顔をした後、ふっと力無く笑った。そして、細い指先で俺の頬を撫でる。
「…..参りましたね。まさか、俺がこんな感情に振り回されるなんて」
星導は俺の首に腕を回し、鼻先を擦り寄せてきた。
「…..愛してますよ。だから…..明日も、明後日も、責任を持って俺を愛でてくださいね?俺さん」
そう言って、彼は少しだけ意地悪く、でも確かな独占欲を込めて、俺の唇を甘く食んだ。
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誰か、、、俺くん×星導の汚喘ぎ、♡喘ぎ、わからせ等のR小説くれ、、、 Geminiくんによると規約的にnmmnでRは書けないんだ、、、俺るべもっと増えて、、、