テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ゲン羽
司王国での二人。
羽京ちゃんってさ、石化前彼女とかいたの〜?
ゲンの質問に一瞬目を丸くしたがすぐにいつもの微笑みになった。
いたはいたよ。
へ〜?なら色々と溜まってんじゃないの〜?
いつものヘラヘラとした口調で羽京を挑発する。
なに、ゲン。そんなこと言ってくるってことはゲンの方がそうなんじゃないの?
そうだったらどうするの〜?
ゲンの言葉に一瞬固まるがすぐに返答をした。
別に何もしないかな。
ドイヒー、羽京ちゃん冷たい!
怒ったゲンに軽く謝り、席を離れた。
それから少ししてゲンも衣服についた砂を取り払い立ち上がった。
メンゴ、俺トイレ。
バレぬよう音を立てないようコッソリと羽京の行く先へついて行った。
歩き始めて5分。
トイレ過ぎちゃったけど、他に行く場所なんてある…?
もしかして裏でバイヤーなことやるつもじゃ…
ゲンの考えがそうまとまりそうになった頃。
…ゲン、ついてきてるのわかってるよ。
ッ、あはは〜やっぱゴイス〜ね。羽京ちゃんの耳。
バッ、と振り返りゲンの目じっと見つめる。
さらに石の壁にゲンを詰めるように圧をかけ近づいてきた。
な、に?羽京ちゃ
ペラペラと薄い口を遮るように力強く壁に手を置いた。
何が目的?まさか何か企んで…
羽京の言いかけた言葉を押し返すように、ゲンも負けじと壁に手を打ちつけた。
やめ、ッ
反抗してこようとしてきたが、羽京の黄色い帽子をとって注意を逸らす。
…
ぽとっ、羽京の顔を見たゲンは手から帽子を落とした。
…ゲン?
ッ、羽京ちゃんの顔好みかも、バイヤーなくらい。
え、?ぁ。
羽京は腕を振りほどこうとしたが、好みと言われたことに力が抜けてしまった。
…さっきからさ、羽京ちゃん別に俺のこと今にでも突き倒すことできるよね。
羽京を挑発するようににまっと笑った。
あはは、どうかな。
もしかして俺に襲われたいとか〜。
なん、て…ね。
ゲンの言葉に羽京の顔が真っ赤になった。
羽京ちゃん…?
ッ、帽子返して。
気づけば理性が切れて押し倒していた。
ゲ…ン、//
息がかかるほど近い距離で鼓動がうるさくて仕方なかった。
あ"ッ、はぁっ、ゲン…
っ、はぁ
…
目を開けるとぐちゃぐちゃになって吐息がダダ漏れの羽京がいた。
終わり
司帝国の頃なので少し羽京さんを強気な感じにしました。解釈不一致であれば申し訳ありません。🥲🥖
コメント
2件
え、最高すぎませんか? 主さん天才っすねテン(ง ˙˘˙ )วサイ これからも神作生み出してくださいな!!