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DD × うみにゃ 【依存】
⚠️注意⚠️
**自傷の表現が1部含まれます **
いつも通り大騒ぎだった配信が終わり、静まり返った部屋。
うみにゃは、自分の後ろにいつの間にか音もなく立っていたDDに気づき、小さく肩を跳ねさせた。
「うわっ、びっくりした……。え、?w DD、なんでいるの、?w」
詰め寄られるような距離感に、うみにゃは少し背中を丸め、たじたじになりながら引き攣った笑みを浮かべる。
いつもなら「うざっ!」と一言で片付けるはずなのに、二人きりの空間で見つめてくるDDの目は、妙に据わっていて言葉が詰まる。
「別に。うみにゃが疲れてそうだったから、お見舞い的な?笑」
「お見舞いって何だよw なにしてんの、マジで……」
苦笑いしながら一歩下がろうとしたうみにゃの手首を、DDが迷いのない力で掴んだ。
驚いてDDの顔を見ようとしたうみにゃの視線に、DDの捲れた袖口から覗く、白い包帯が飛び込んでくる。何度も新しく巻き直されたそれが何を意味しているのか、うみにゃには痛いほど分かってしまった。
「……DD、お前また、それ……」
「ん? ああ、これ? 気にしないでよ。俺、うみにゃがいないとこうなっちゃうだけだから」
DDはそこそこのメンヘラだった。
その細い身体に抱えきれないほどの激重な感情を赤い線に宿し、うみにゃを愛し、同時にその存在でうみにゃを縛り付けている。
「な、に言って……っ」
「うみにゃ、今日も大変だったでしょ。サーバーのこととかさ。皆うみにゃにばっか押し付けて、バカばっかり。……でも、俺だけはうみにゃの味方だよ。俺の前では、何もしなくていいんだよ?」
DDの腕が、うみにゃの腰を優しく、包み込むように抱きしめる。
DDの体温と、世界で一番甘くて、壊れそうなほど優しい声。
うみにゃは最初は声を荒らげて拒絶しようとした。けれど、優しく背中を撫でられるうちに、張り詰めていた肩の力がじわじわと抜けていってしまう。
毎日、50人クラフトの重圧のなかで声を張り上げ、すり減っていく精神。そのうみにゃにとって、DDのこの狂った胸の中だけが、唯一「何も考えずに息ができる、絶対的な安心の場所」だった。
「……っ、は、離せよ……」
声はもう荒らげることもなく、消え入りそうなほど微かな拒絶。
でも、掴んだDDの服を振り払うことはできなかった。
DDがいないと、もう明日から笑ってサーバーにいられない。
そうやって「安心」という名の底なし沼に、うみにゃは自分の足で、溺れていく。
うみにゃを優しく抱きしめながら、DDの瞳の奥の狂気は、静かに歪んだ悦びに満たされていた――。
「……ねぇ、うみにゃ。俺の体温、あったかいでしょ?」
耳元で囁くDDの声は、どこまでも優しくて、うみにゃのバクバクと暴れていた心臓の音を少しずつ狂わせていく。
うみにゃはDDの胸に顔を埋めたまま、小さく呼吸を繰り返していた。掴まれた手首の力はもう緩んでいるのに、不思議と振りほどいて逃げようという気は、一ミリも湧いてこない。
「……ん、……ずるいだろ、お前……w、」
うみにゃは小さく、力無く笑った。焦りも怒りも通り越して、脳がDDの優しさにじわじわと侵食されていく。
DDはうみにゃに重めの感情を持っている。だからこそこういう時の「包容力」の引き出し方が異常に上手くて、うみにゃはそれに気づきながらも、抗うことができない。
「ずるくないよ。俺はうみにゃが欲しがってるものをあげてるだけ」
DDはそう言いながら、うみにゃを抱きしめる腕に少しだけ力を込める。
その瞬間、DDの服の袖がさらに少し捲れて、包帯の下にある「生々しい痛みの記憶」がうみにゃの肌に擦れるような気がして、うみにゃは小さく息を呑んだ。
(この男は、俺が拒絶したら、本当に自分を壊してしまう)
その圧倒的な加害性と依存の重さが、うみにゃにとっての「自分は特別に必要とされている」という、最高に狂った免罪符になっていく。
「……DD、……お前さぁ、、、ほんと、何考えてんの……っ」
顔を上げたうみにゃの瞳は、もう微かに潤んでいて、完全にたじたじだった。
いつもなら動画でツッコミやボケを入れまくって場を支配しているうみにゃが、この薄暗い部屋のなかでは、ただDDの顔色を窺うだけの無力な存在に成り下がっている。
「何も考えてないよ。うみにゃが俺の腕の中で、こうやって大人しくしててくれれば、それだけでいいの」
DDは満足そうに目を細めると、うみにゃの濡れた目元を指先で優しく拭った。
その指先には、うみにゃが絶対に逆らえない、甘くて重い絶対的な支配の温度が宿っている。
「ほら、もう明日からのサーバーのことなんか考えなくていいから。……ね?」
「……っ、ん、……お前が、いるなら、いいよ……」
うみにゃはもう、声を荒らげる気力さえ失っていた。
DDの腕に完全に体重を預け、トロンとした目で、自分を閉じ込める檻の主を見つめる。
明日も、明後日も、50人クラフトの重圧がうみにゃを壊しそうになっても、この部屋に帰ってくればDDが全部を受け止めてくれる。DDの狂った愛が、自分の歪んだ精神を完璧に満たしてくれる。
誰にも気づかれないまま、二人の影は薄暗い床の上で、一つに溶け合っていった──。
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山田
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コメント
1件
読み終わりました……。うわ、これ……重い。でも、すごく丁寧に描かれてるなって思いました。 配信終わりの静かな部屋で、うみにゃの後ろに立つDDの存在感、ゾッとするほどリアルでした。特に「袖口から覗く包帯」と、その理由を平然と言うDDのセリフが、もう……甘くて怖い。うみにゃが拒めない理由がじわじわと伝わってきて、読んでるこっちも息が詰まりそうでした。 「安心という名の底なし沼」って表現、本当にその通りだなって。続きがすごく気になります……!