桜side
俺らのテッペンの近場に居る皐月蒼真は無表情でとにかく周りに無関心だ。
梅宮と俺らでタイマンする際も何も言わずにそのまま見送って終わり。
何でこんな奴をそばに置いておくのか理解ができなかった俺は梅宮に直接話す事にした。
桜「…なぁ、皐月って居るだろ?」
梅宮「皐月かー!アイツ良い奴だよな!」
はぁ?何処が?
桜「タイマン来なくて学校に居ただけで何が良い奴なんだよッ!」
梅宮はポカンとしながらふっと笑った。
梅宮「そっかそうか〜、桜は知らなかったなあ。皐月はさぁ、総代の影みたいなもんなの。」
桜「はぁ?影?」
梅宮「そう、俺が居ない時に守ってくれる存在、因みに怒らせたら俺以上に強いぞアイツ!だから絶対怒らせんなよ!!?」
お前がそれ言うか……。
桜「お前より強いなら何でアイツは総代にならなかったんだ?」
梅宮「そりゃあ、皐月は面倒事嫌いだし、喧嘩だってしたくない、平和主義なんだ、俺もそうだけど…。ただ、チームが争った時とかも皐月は無視してたから俺が周りの支持率を得て、同じ考えを持って総代になったんだ、もし皐月が同じ考えならきっと皐月が総代だったろうな…、ま、おれはそれでもいいけど!」
コイツらも訳わかんねぇ……。