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久しぶりにNLを見たな() あと、続き楽しみにしとくで〜(*^^*)
〜何でも許せる人向け〜
私の名前はイギリス。
イングランドという兄と暮らしています。
他にも兄弟がいるらしいですが、
仕事で忙しく、帰って来れないそうです。
私はいつも通り兄からおつかいを頼まれたので、
カゴを持って家を出ました。
街で買い物を済まし、家へ帰る途中、
ふと、とある人に目が止まりました。
彼女は私と同じようにカゴを持っていて、
中には細長いパンが4、5本ほど入っていました。
私は思わず彼女に声をかけました。
彼女の名前は『フランス』というそうです。
彼女と話していると、不思議とこちらまで笑顔になります。
私は”本心”で笑った事が無かったのに、
今この瞬間までは。
、、、、、、、、、、、、また彼女と会えたら良いな。
家へ帰るといつものように兄が出迎えてくれます。
ですが兄は不思議そうに顔を見つめているので、
どうしたのか聞くと、
いつもより嬉しそうに笑っていたからだそうです。
、、、、、、、、、、、、顔に出ていましたかね、、、?
次からは気をつけないと。
紳士はいつでも冷静でいないといけませんからね。
その日から私は、
彼女に会うのが一環となりました。
挨拶は勿論、世間話をしたり、お互いのことを質問しあったり。
私はその時間が好きでした。
最近はお互いの家に遊びに行くほどまで仲良くなりました。
私が立派な成人になりました。
今ならこの感情が分かります。
『好き』です。
私は彼女が好きなんです。
だから話していて笑顔になれるんです。
初めて会ったあの頃は分かりませんでしたが、、、
何故今まで知らなかったのでしょう。
この素晴らしい感情を。
私は彼女の家へ行く事にしました。
彼女の好きなワインとフランスパンを持って出発です。
賑やかな街から少し離れた所に彼女の家があります。
彼女の家は自然が広がっていて綺麗です。
彼女ほどではないですがね。
着いた。
彼女の家に着きました。
相変わらず静かです。
私は扉をノックしてから家に入りました。
、、、、、、、、、やっぱり。
彼女は絵を描いていました。
ノックの音でこちらに気づいたのか、彼女は後ろを振り向きました。
「やあ、イギリス。」
彼女は言いました。
「ええ、こんにちはフランス。」
私はそう返しました。
私は彼女に近づき、ワインとフランスパンを見せました。
すると彼女は、
「また持って来てくれたの?」
と、嬉しそうに言いました。
当たり前じゃないですか、
貴女の為に持って来たのに。
貴女以外には当然何も渡しません。
私は彼女の描いた絵に視線を向けると
そこには美しい風景が描かれていました。
ですが私はこの風景を知っています。
街です。
私たちがいつも会っていたあの街。
その街は煉瓦の家が沢山連なっています。
彼女はその街の風景が好きだったらしいです。
私は好きとは思いませんでしたが、
彼女が好きなら私も好きです。
思い出がある事に違いはないので。
私があの時、あの場所に居なければ、
貴女には会えていないのですから。