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5件
(´;ω;`)
攻め 桃
受け 橙
ボカロ曲『あの夏が飽和する』
苦手な人は見ない方がいい
地雷さんごめんなさい
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橙「..昨日人を殺したんだ…泣」
君はそう言っていた
梅雨時ずぶ濡れのまんま部屋の前で泣いていた
夏が始まったばかりと言うのに
君はひどく震えていた。
橙「….ガタガタ」
そんな話で始まるあの夏の日の記憶だ
桃「誰を殺したの」
橙「殺したのは隣の席のいつも虐めてくるあいつ」
桃「なんで…ッ?」
橙「もう嫌になって肩を吹き飛ばしてッ」
橙「打ち所が悪かったんだッ…」
橙「もうここには居られないと思うし」
橙「どっか遠い頃で死んでくるよッポロポロ」
桃「ッッ」
桃「それじゃぁ」
そんな君に僕は言った
桃「それじゃぁ俺も連れてって」
橙「ぇッポロポロ」
財布を持ってナイフを持って
桃「財布と」
橙「ナイフ、」
携帯ゲームもカバンに詰めて
橙「さとちゃん!」
桃「ん?」
橙「ゲーム居るやろ?」
桃「うんッ!!いる!!」
橙「要らないものは…」
桃「全部壊して行こう」
あの写真も
あの日記も
今となっちゃはもういらないさ
人殺しと
橙「行こさとちゃん」
ダメ人間の
桃「おう」
君と僕の旅だ
2人「レッツゴー!」
そして僕らは、逃げ出した
この狭い狭いこの世界から
家族も
クラスの奴らも
何もかも
全部捨てて君と二人で
桃「遠い遠い誰も居ない場所で2人で死のうよ」
もうこの世界に価値などないよ
橙「ごめんなさい…ポロポロ」
桃「…人殺しなんてそこら中湧いてるじゃんか」
橙「でもッポロポロ」
桃「君は何も悪くないよ」
君は何も悪くないよ
結局僕らは誰にも愛された事なんてなかったんだ
そんな嫌な共通点で僕らは簡単に信じあってきた
桃「パシ(手を握る」
橙「?」
君の手を握った時微かな震えも既になくなっていて
誰にも縛れないで二人線路の上を歩いた
橙「まって!!危ないから!ほんとに!」
桃「大丈夫笑大丈夫笑」
金を盗んで
桃「ッ」
お母さん「なにしてんの?」
桃「いぇ…?何も…?」
橙「バレないよね」
お母さん「ジェルゥ~?」
橙「ビクン!!はぁい!」
お母さん「10000知らなァい?」
橙「知らない!」
二人で逃げて
桃「まじで死んだかと思った、」
橙「wwwwwwwwww」
どこにも行ける気がしたんだ
桃「今どこにも行けそう」
橙「わかる怖いものとかないよな」
今更怖いものは僕らにはなかったんだ
額の汗も
落ちたメガネも
橙「今となっちゃどうでもいいさ」
橙「あぶれ物の小さな逃避行の旅だ」
桃「いつか夢見た優しくて誰にでも好かれる主人公なら汚くなった僕たちも見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな?」
橙「そんな夢なら捨てたよ」
橙「だって現実を見ろよ?」
橙「シアワセの四文字なんてなかった
今までの人生で思い知ったじゃないか」
橙「自分は何も悪くねぇと誰もがずっと思っている」
あてもなく彷徨う蝉の群れに
水もなく揺れ出す視界に
追り狂う鬼たちの怒号に
バカみたいにはしゃぎあい
ふと君はナイフをとった
桃「ジェル..?」
橙「君が今までそばにいたからここまでこれたんだ」
橙「だからもういいよ」
桃「ジェルッ」
橙「もういいよ」
桃「ジェルッ!!!!」
橙「死ぬのは俺1人でいいよ!」
桃「ッ!!」
そして君は首を切った
まるで映画のワンシーンだ
白昼夢を見てる気がした
警察「居たぞ!」
気づけば僕は捕まって
桃「ジェル…?」
警察「この子はもう」
桃「ジェル…ッ?ポロポロ」
君が何処にも居なくって
桃「ジェルッッ!!ポロポロ」
君だけがどこにも居なくって
そして時は過ぎていった
ただ暑い暑い日が過ぎていった
家族も
お母さん「起きなさい」
お父さん「何でお前は…?」
クラスの奴らもいるのに
青「暑いね」
紫「ねぇ~」
赤「桃ちゃん?」
桃「ジェル…」
何故か君だけはどこにも居ない
あの夏の日を思い出す
僕は今も
今でも歌ってる
桃「ジェル」
赤「ちょ、さとちゃん!!」
君をずっと探しているんだ
君に言いたいことがあるんだ
9月の終わりにくしゃみして
橙「ハックション!!」
桃「大丈夫かァ笑」
6月の匂いを繰り返す
橙「またこの匂い~!」
桃「好き?この匂い」
橙「うん!!大好き!ニコ」
君の笑顔は
君の無邪気さは頭の中を飽和している
桃「誰も何も悪くないよ」
君は何も悪くないから
桃「もういいよ投げ出してしまおう」
そう言って欲しかったんだろ?
桃「なぁッポロポロ」
桃「ジェルッポロポロ」
桃「ごめんみんな」
ドスッ