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ワンクッション
・本作品は二次創作です。実在する人、団体とは一切関係ありません。
・口調迷子のため解釈違い等ご注意ください。
初心者のため広い目で見て下さると嬉しいです。
・nmmn作品のため、伏せ字、タグ等の意味がわからない方は閲覧をお控え下さい。
・スクショ、無断転載、晒し等はご遠慮下さい。
⚠︎︎knmc愛され、小スカネタです。苦手な方はそっと閉じて下さい。
(…ついに明日)
knmcは不安でいっぱいだった。
その理由は明日からのrfmoロケにあった。
ロケ自体に不安はないのだが、問題はその後。遠出のため、向こうで1泊することが決定していたのだ。
「おねしょ…しないよね?」
そう、knmcは夜尿症が治っておらず、今でも失敗してしまうことが多々あった。これまでの泊まりがけのロケはなんとか1人部屋にできており、オムツを履いた上でバスタオルを布団に敷くなどで対策していたのだが…
(まさか全員同じ部屋になるなんて…バレたらどうしよ…)
空き部屋がなく、rfmoメンバーの4人部屋で宿泊する流れとなったのだ。
あの3人が言いふらしたり軽蔑するような人ではないことを分かってはいるのだが、年頃的にも恥ずかしさが勝ってしまい、失敗が続いていることを相談出来ず、気づけばロケ前日まで迫っていた。
「とりあえず何枚かオムツ持って行って…着替えも多めに…」
不安を感じつつ準備を進め、そのまま眠りについた。
____時は進みロケ終了後。
「終わったぁ〜!宿楽しみだねぇ」
「夕飯何やろ」
「伊勢海老とか食べたいですね」
「それは豪華すぎない?」
メンバーと話しながらロケ車に乗り込む。
knmcの不安はどんどん大きくなっていった。
(問題はどのタイミングでオムツ着けるかだよね…さすがに脱衣所まで誰かが入ってこないはずだからそこで着けて…でも本当に失敗しちゃった時、どこにオムツ捨てよう…?たまに布団にも
漏れちゃうし…いっそのこと寝ないとか…?)
考え込んでいると横から社長に話しかけられる。
「knmcさん…?顔色が宜しくありませんが大丈夫ですか?」
「う、うん。ちょっと疲れただけ」
「そうですか…あまり無理はなさらず」
「うん…」
ついに旅館に到着してしまった。
「おお〜!」
「すげ〜!」
「こんな良いとこ泊まっていいんですか?!」
「すごい…」
綺麗で広い部屋に案内され、驚いていると社長が微笑みながら見つめてきた。
「え…何…?」
「いえ、顔色少し良くなったので安心して…もしかして酔ってたんですか?」
「ぁ…いや…うん、そんなとこ」
おねしょが心配なんですとは言えるはずもなく、曖昧に返す。社長も不思議そうな顔を一瞬見せたが深堀しない方が良いと思ってくれたのか、
「そうなんですね。些細なことでも無理はしないで下さいね?」
と心配するような瞳で見つめられた。
「うん…」
相談するなら今のタイミングか?と思ったが結局言い出せずに会話が終わる。皆に心配もかけたくないため、夕食のことを考え準備を進めた。
「美味しかった〜!」
「何杯でも飯食えるっすわ」
「キャビアおかわりしたかった…」
「ふふ、皆さん良い食べっぷりでしたよね」
「じゃあ腹も膨れたし風呂ジャンケンするか〜」
「…!」
お風呂という言葉に不安が戻ってくる。何度も頭の中でオムツを着けズボンを履くまでのシュミレーションを行った。
(着替えのセットにオムツは隠してあるから移動中はバレないはず…流石に人がお風呂入ってる時に中来る人いないもんね)
knmcの不安が的中することはなく、スムーズにオムツに履き替えることができ就寝時間となった。
「もう寝るか〜」
「明日朝早いからな〜」
「目覚ましセットしておきますね」
「…」
「…mcさんはもうお眠かな?」
「えっ、う、うん…」
「ふふ、ではおやすみなさい」
「電気消しますね〜」
(やばいぼーっとしてた…怪しまれてないよね?とりあえず1時間おきに起きてトイレ行けばいいよね…なるべくオムツ汚さずにいきたいし…)
そう考えていたがロケの疲れが溜まっていたようで。気づけば下半身の不快感で目を覚ます。
嫌な予感がし時計を見ると朝の5時半。
そっと布団を捲ると布団は汚れていなかったものの、ズボンが濡れてしまっていた。
(どうしよっ…オムツずれちゃった…?!皆が起きるまで後30分くらいかな?とりあえずバレないように着替えて…皆には早く目が覚めたから準備済ませたって言っちゃう?)
焦りでいっぱいいっぱいになり、目元が熱くなる感覚がするが必死に我慢する。そっと布団から出ようとすると____
「_knmcさん?」
「…!!!」
「おはようございます…早いですね」
社長は眠そうに起き上がった。中途半端な姿勢で固まる僕を不思議に思ったのかこちらに近づいてくる。
「どうしました…?」
「っ…!」
焦りすぎてしまい布団の中に隠れる。やってしまった。こんなことしたら何かあったと言ってるようなものじゃないか。
「何かありました?やはり体調が優れないのですか…?」
心配そうな声色で布団の上から背中を撫でてくれる。返事をしないといけない。でもこの姿を見られたら絶対おねしょがバレてしまう…。
「う、うぅっ…」
色々な事が起こり混乱してしまい涙が出てくる。
「大丈夫、大丈夫ですよ…」
「グスッ…」
本格的に泣き始めてしまった僕に無理やり聞き出そうとせず、ずっと布団の上からとんとんと叩かれる感じがしていた。
恥ずかしさと不安でいっぱいで、どう伝えるか悩んでしまう。
「ん…mcさぁん?え、どしたの」
「んにゃ…?ん?え??」
kidくんとfwくんも起きてしまったのか、この状況に焦っているようだった。
(どうしようどうしよう…っ皆起きちゃった…急いで準備させないとなのに…)
泣いている姿を見られた上で、準備して下さいと言っても離れるメンバーではないことを分かっていた。時間が迫っていることにも気づき焦りもどんどん大きくなっていく。
「knmcさん、深呼吸できそうですか?」
「ひっ…はぁっ…」
泣きすぎて息が辛くなっていたのを社長がサポートしてくれる。
「やっぱり昨日無理してたのかなぁ…」
「とりあえず体調良くなさそうなことだけ伝えておいて、集合時間ずらしてもらうか?」
ankbの2人が話していることがぼんやり聞こえてくる。
(どうしよう皆に迷惑かけちゃってるっ…)
ぎゅっと縮こまり震えがでてくる。布団の上からでも察されたようで、
「大丈夫ですからね。knmcさんが気にする事は何もありませんよ」
と優しく伝える声が聞こえて来る。
「mcさ〜ん?顔だけでも出せそう?」
落ち着いてきた頃を見計らってkidくんが声をかけてくれ、そっと顔を布団から出す。
「辛かったなぁ?」
fwくんが優しく頭を撫でてくれ、社長が優しく涙を拭き取ってくれる。
「ぁ、あの…僕…」
皆が優しく待ってくれており、もう話すなら今しかないと決意できた。
「どうしよう…き、嫌いにならないでぇ…」
また涙がぼろぼろでてくる。
「大丈夫やで〜俺ら何が起こってもmcさん大好きやから」
「そうそう、心配しないで?」
「そうですよ。皆あなたの事大切に思っているんですよ?」
優しい言葉をかけられ、目の前の大人に縋りたくなってしまう。
「ぉ、ぉね…しょ…したって言ったら嫌いになる…?」
「「「ならないよ」」」
即答され皆と目を合わせる。そこに軽蔑の目はなく、優しく包み込んでくれるような目だった。
「ど、どうしよう…僕おねしょしちゃった…グスッ」
「言いづらいのに伝えてくれたんですね。ありがとうございます。…身体が冷えてはいけないのでお風呂に入って、着替えをしましょうか?」
「mcさんがする事は僕達に甘やかされることだけだからね!」
「他は何も気にしないでや?」
「うんっ…」
身体の震えが収まるまで皆に頭を撫でられたり手を握られたりする。
落ち着いてきた頃にkidくんから声がかかる。
「じゃあお着替えしよっか?お布団は僕がなんとかするから安心してね」
「あ…」
(そっか…僕おねしょした事だけ伝えててオムツしてること伝えてなかった…)
「あの…実はね…布団は汚してなくて…オムツつけてて…もれちゃった…」
「そっか。じゃあお着替えだけしようね。軽くシャワーも浴びちゃおっか?」
すんなり受け入れてくれ、内心びっくりする。
(もっと早く相談しておけば良かった…)
rfmoの皆に話したことで気持ちも楽になった。そして温かく受け入れてくれたことが何よりも安心した。
「お布団から出られそう?」
「ちょっと待ってぇ…」
失敗した姿を見られるのが恥ずかしくて布団からなかなか出られない。
そうしているとfwっちが大きめのバスタオルを持ってきてくれた。
「mcさ〜ん!ちょっとごめんな?」
そのままバスタオルごとぎゅっと抱きしめられ身体が宙に浮く。横抱きされていることに遅れて気づいた。
「え、お、重くない…?」
「大丈夫大丈夫〜」
そのままお風呂場まで運ばれる。
脱衣場に着くと社長が着替え一式を用意してくれていた。
「あ、knmcさん。一通り用意したのですが…お風呂上がりは下着で大丈夫ですか?」
こそっと聞いてくれる。おそらく新しいオムツは必要か確認してくれてるのだろう。
「どうしよう…帰りも長いしロケバスで寝たらまたしちゃうかも…」
「変えのものはありますか?」
「うん、僕の鞄に…」
「では鞄ごと持ってきますね?お風呂入って温まって下さいね」
「ありがとう…」
ゴミ袋も用意されておりぐしょぐしょになったオムツを破棄する。ズボンも思っていたより濡れてしまっていたため軽く洗う。
(布団汚さなくてよかった…危なかったけど…)
色々済まして皆の元へ戻る。
「あ、mcさんおかえりなさい」
「まだ時間あるからゆっくりしてて大丈夫やで」
「寒気はないですか?」
各々優しく声を掛けてくれる。
「皆さんありがとうございます…助かりました」
顔を赤くしながら感謝を伝えると頭を撫でられる。
「いつでも大人を頼っていいんだからね?」
「うん…ありがとう」
荷物の整理が終わり各々ゆっくりしているとkidくんに声を掛けられる。
「mcさん、こっちきて」
「…?なに?」
「朝オムツから漏れちゃったって言ってたから…着け方は大丈夫?お手伝い必要?」
こそっと耳打ちされる。
「あ…着けはしてるんだけど…ズレてないか心配かも…」
「分かった。ちょっと確認してもいい?」
「うん」
2人で脱衣所に移動し、kidくんに確認してもらう。恥ずかしかったけど、ズレてた場合もっと恥ずかしい思いをするかもしれない。
「あ〜ギャザーしっかり立てた方が良いかも。こことか…」
「ほんとだ…」
kidくんに手助けしてもらいながら着け直す。
「ありがとうございます」
「いえいえ。他に不安なこととか心配なことはない?」
「ん…今のとこは大丈夫」
「良かった。じゃあ皆のとこ戻ろっか?」
「うんっ」
皆に言えて良かった…と思いつつ、これからは頼っても大丈夫だと気づき安心した。
おまけ
〜ロケバスの中〜
時は進み帰り道。
ロケバスに乗り既に1時間半経過していた。
乗り始めは多かった会話も、私以外の3人が寝始めてからは静かな空間になっていた。
ふと袖が引っ張られるのを感じ、左隣を見る。
「どうしました?」
「しゃちょ…でちゃった…」
涙目のknmcさんがこそっと耳打ちしてくる。
「大丈夫ですよ。もうすぐパーキングエリアに着くみたいなので、私と一緒に御手洗寄りましょうか。」
「うん…ね、あと何分くらいかなぁ…?」
「あと…10分らしいですよ」
「ぇっ…」
焦った様な表情をし、先程よりそわそわする様子。不思議に声のボリュームを抑え質問する。
「どうしました?不安そうですが…」
「どうしよぉ…まだ出そう…」
knmcさんはオムツの許容を超えてしまうことを心配しているようで、涙目で忙しなく足元を動かす。中心は両手で抑えこまれていた。
「私タオルとか袋とか持ってるので、いざとなればここにしちゃいましょう。ね?」
「でも…ぁっぁっ…!!もう無理ぃっ!」
本格的に涙声になってしまったknmcさんの様子を見て、さっとタオルと袋を用意する。
「すみません、失礼しますね」
「っ…うぅっ…」
ズボンを降ろしオムツのテープを両サイドから外していく。オムツを開いた瞬間、水音が聞こえ始めた。
「…!大丈夫、大丈夫ですよ。間に合いましたからね」
ギリギリのところでタオルをあてる。周囲がぬれている様子はなかった。
「ごめんなさい…」
顔を真っ赤にしながらボロボロ泣く様子のknmcさんの背中を擦りながら宥めていく。
「謝ることではありませんよ。長時間の移動でしたから。ね?」
「うん…グスッ」
そうこうしているうちにパーキングエリアに到着したらしい。スタッフに声を掛けられ降りる準備をする。
「僕たち先に席とかとっておくね〜」
「ええ、お願いします」
ankbが先にバスを降りていく。
「ではknmcさん、一緒に御手洗行きましょうか。歩けそうですか?」
「うん…」
社長に手を繋がれトイレに向かい、着替えも手伝ってもらう。
「変な感じはないですか?」
「うん。いっぱい迷惑かけてごめんなさい…」
「迷惑なんて掛けられてませんよ?」
優しく抱きしめられ肩に入っていた力が抜ける。
「ではお2人のもとに向かいましょうか」
「社長、ありがとう…」
「いえ、もっと甘えるべきですよ」
落ち着いた頃を見計らい声を掛けられる。笑顔で社長の手を取り歩き出した。
「え、手繋いでるの羨ましい!!」
「うるさいkid。mcさん、帰りは俺と繋ごうな」
「はぁ〜?!?!僕も!!」
合流したankbに揉みくちゃにされるがそれも良い思い出となった。