コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「よし、お互いに変身したところで今回の作戦のおさらいをしましょう。」
「へいっおね・・・「礼愛!」おぉっと・・・」
「今から。今から演技するの!じゃないとボロが出るでしょ?ほらほら、今のうちに慣れて。」
「お姉、礼愛。少し怖いです・・・」
「あら・・・じゃなくて、ごめーん、聖愛!あたし凄く楽しくなっちゃって!」
「えぇっと・・・悟くんの所に戻ったら飲み物を買うんですよね?」
「そうだよっ!わた、あたしがコーヒーを買って、お姉ちゃんが炭酸のオレンジジュースを買うの!それでぇ・・・」
「「お互いの彼氏の前で飲む!!!」」
「よし!作戦バッチリ!おいしそうに飲むんだよ、お姉ちゃん!」
「ふふっ。そっちこそ。おいしそうに飲むんですよ。」
「「どんな反応が来るかなー!?」」
おさらいをしようとするとあの子・・・さっそく私の事を「お姉ちゃん」と呼ぼうとした。
そして私のギラギラした目を見て・・・
私のノリ具合に若干引き、「いつもの調子で喋っちゃった。演技って難しいよぉ」そんな表情をして言い直す礼愛。
なんとか入れ替わって、作戦のおさらいもして準備ばっちり!
私達はお互いの彼氏が待っているベンチへと走っていった。
「悟くーん!」
「修也くん。」
「お!もう大丈夫なのか?」
「はい。もう大丈夫です。」
「もう解散しても俺たちは大丈夫ですよ?」
「いえ、それは大丈夫です。」
「ほんとかよー?さっきみたいに無理してるんじゃないだろうなー?」
「「本当に大丈夫です/だから!」」
「・・・なんで2人ともそんなに必死なんだよ・・・特に聖愛。」
「おかしいですよ、今日の二人。」
「「!!!」」
「そ、それより!喉乾かない?」
「あー、少し乾いてきたような・・・?」
「そうですね。麦茶でも買いましょうか?」
「あたし、コーヒー飲む!」
「私は炭酸のオレンジジュースでも飲みます。」
・・・。
「「え?」」
私達の言葉に頭にはてなを浮かべる修也たち。
「「どうしたの?」」
そして・・・ふふっ。私たちは同時に何も知らない顔で【どうしたの?】と言うの!
「いや、それはこっちのセリフだし。」
「そうですよ。お互い嫌いな飲み物を進んで買おうとするなんて・・・。」
「実は・・・私、炭酸のオレンジジュースの魅力に気付いてしまって・・・。」
「あたしはコーヒーの魅力に気付いたの!」
「そうなのかー?まぁ、炭酸のオレンジジュースはおいしいけどさっ!」
「ですよね。炭酸のしゅわしゅわとした感覚。それに飲んだ時ののどに刺激が通るのが癖になるわね。」
「コーヒーの魅力が分かるなんて礼愛も大人になったんですね。」
「コーヒーを飲むだけで大人になった気分!目が覚めるし、良いコーヒーを飲むとほのかに甘みを感じて面白いの!」
そして、私達は売店へと歩いて行った。
ちなみにお互いの飲み物の魅力は以前「こんなに美味しいのに!」とお互い喧嘩腰で言い合った内容だ。