※4ネタ・閲覧注意です!苦手な方は回れ右!
それでは、どうぞ!
数日後 不破家
fw『今日も返事無し、か…』
あの日から数日、俺は適度にもちさんにメッセージを送っていた
だが、その全てのメッセージには返事も…既読ですらついてないままだ
ちなみに、もちさんが行方不明になった1週間くらい後
社長が、もちさんがあぁなったのは自分のせいと言い、その責任を取るためか事務所を探し回り、それでも見つからなくて情緒が安定せず活動休止
甲斐田はと言うと、行方不明になった次の日からもちさんに取り憑いているヤツを調べるために研究室にずっと籠ってるため自然と活動休止
そんな2人が頑張っている中、俺は甲斐田みたいに詳しくないし
言い方少しアレかもしれんけど、社長みたいに情緒が不安定になるほど後悔してるわけでもないため、家の中でずっともちさんの帰りを待つしか無かった
fw『でも、大丈夫…もちさんは必ず戻ってきてくれるから…』
数日後 楽屋
ガチャッ
fw『__あ、2人とも!』
kg〔不破さん、こんにちは…〕
hr「………」
fw『社長、活動復帰おめ!』
kg〔…ありがとうございます〕
fw『にしても2人とも、前より随分細なったんやない?飯ちゃんと食っとる?』
hr「ずっと研究室に籠ってたので…」
kg〔あはは…私も、ずっと部屋に籠ってたので食べてないですね…〕
fw『やろ〜なと思って、ほい、頑張った2人にプレゼントや!!』
hr「えっ…?これ、は?」
fw『なんとなく2人が好きそうなやつ買ってきたから、それちゃんと食ってな!』
fw『そうやないと、収録1本目だけで倒れてまうで〜?』
kg〔…!ありがとうございます、不破さん〕
fw『…ううん、これくらいええよ』
hr「それじゃ早速、いただきます!」
kg〔いただきます〕
hr「ん…ちゃんとしたご飯なんて久しぶりに食べるので、なんだか前より美味しく感じますね」
kg〔そうですね、なんだか…暖かいです〕
fw『2人がそう思ってくれて、よかったわ』
hr「これも、不破さんのおかげですね」
kg〔はい……この暖かさを剣持さんにも分けてあげたいぐらいです…〕
hr/fw「『………』」
kg〔…ッぁ、すみまs……〕
fw『そうやなぁ…もちさんにも、分けてやりたいな…』
hr「…うん、きっと今頃…あの冷たい虚空の中で1人で寂しがってると思うし」
kg〔っッ……はぃッッ…〕
fw『…なぁ、社長』
fw『社長は今も、自分がもちさんを…って思っとるん?』
kg〔…ッッはい…ッ〕
fw『やったらそれは間違いや』
kg〔えッ…?〕
fw『あれは社長だけのせいやない、俺らの全員のせいや』
kg〔でもッ私が…っ!〕
hr「__確かに、社長があそこでもちさんを帰らせてれば、こうならなかった」
kg〔…っッッ!!〕
fw『ちょ、かいd…』
hr「けど原因はそれだけじゃない」
hr「僕が、もちさんに憑いてるヤツをすぐを祓おうとせずに、ちゃんと話を聞いてれば良かった」
hr「もちさんの異変に…気づいてあげれば良かった…」
kg〔甲斐田さん…〕
fw『…俺もそうや』
fw『いいや、俺が1番なんにも出来てない』
fw『もちさんを落ち着かせる事も話を聞いてやる事もせんで、ただただ突っ立ってるだけ』
fw『もちさんが行方不明になった後やって、もちさんの帰りを待ってるだけで、なにもしてこんかった』
fw『俺が1番……』
hr「ねぇ不破さん」
hr「誰が1番なんて、ないんじゃないんですか?」
fw『え…?』
kg〔そうですよ、だって”これは全員のせい”なんでしょう?〕
kg〔でしたら、この責任は誰か1人ではなく、みんなで背負いませんか?〕
hr「それ良いですね!そっちの方が負担も減りますし!」
hr「ね!不破さんも、そう思いません?」
fw『…ははっ、そうやな』
fw『ありがとう、2人とも』
kg/hr〔「…!はい!」〕
kg〔ちなみに今日なにやるか聞いてますか?〕
hr「僕ら一緒に来たけど、なにも聞いてなかったからね」
fw『んぁ〜…そういや俺も聞いとらんな…』
hr「え、なにそれ!?めっちゃ怖いんだけど!」
fw『なにされるんやろうな?俺らw』
kg〔少しワクワクしますね…!〕
hr「いやいやいや!!これでワクワクするのは、いかづちゴリラである社長だけd……」
kg〔甲斐田ァ?〕
hr「あっ…おわ、ったぁ……」
fw『自業自得おつ〜w』
kg〔………ニコニコ〕
hr「えぇ…?なに、その怖い笑顔…って、なんか近づいてきてない!?ねぇ、ちょ…」
hr「うわぁぁぁぁぁ!?!?!?」
fw『あははははwww』
よかった…2人が、いつも通り元気になってくれて
やっぱ、俺らと言えばこうでなくっちゃな…!
ガンッ!!
kg/hr/fw〔「『…っッ!?!?』」〕
…そう安堵していた矢先、俺らをさらにどん底に突き落とすような出来事が起こった__
kg〔なッ、なんですか?今の音……〕
fw『なんか物凄い音やったけど…なんかあったんか…?』
hr「…っ!ドアのすぐ向こうから血の匂いがします!!」
kg〔血…!?〕
fw『やばいやん!!すぐ助けんと…!』
ッ当たってほしくはないけど…もしかしたら、もちさんかもしれんし!!
hr「あっ…!ちょっ、不破さん!」
ガチャッ
ty視点
ty[__み゙ッッ、なぁ゙…っッ]
kg/hr/fw〔「『…ッえっ…ッッ?』」〕
ty[ッょがッッだぁ゙ッッ…無事ッでッ…っ]
kg〔…っッッ!!ぁ…ッ……あ…っッ〕
ty[じゃ゙ッッ…ぢょ゙゙っ゙…ッッ]
hr「もちさん…?それ以上…喋らない方が……」
ty[かい゙ぁ゙ッぐッッ…]
fw『………』
ty『ぶゎ゙゙ッッ、ゴブッッ…ッッぢッ…っッ』
hr「だから、もちさ…っ!!」
fw『__晴、黙って』
hr「…ッッ!?……っッッ」
ty[ッふぶっッ…ゴブッッゴボッブェッッ!!]
hr「…っッッ、もち…さん……」
サスサス(背中を撫でる)
ty[…ッッ、ゴホッゲホッッゲホッッゴボッゴボッ]
ty[ッばぁ゙゙ッッ…ッッはッ……]
hr/fw「『………』」
ギュッ
ty[…ッッ?]
fw『…ほら、社長も』
kg〔っッッ、剣持さんッッ…〕
ギュッッ
ty[ゔッッ…っ゙よ゙い゙…ッ]
kg〔ッなにを言われようが、この腕を緩めませんよ〕
kg〔なんなら、もっと強くしないと気が済みません〕
hr「ははッ、さすがいかづちゴリラ」
kg〔うるさいですよ…っ〕
fw『とか言いながら、自分も力強めとるやん晴』
hr「仕方なくないですか…ッ?」
fw『あははっ、やな』
ty[…っッッ]
…暖かい……ここは……暖かい……
みんなの中にいると、暖かくて安心する……
やっぱり、みんなのところに来て正解だったな…
ty[………]
指や足の先から次第に全身の力が抜けていく…
あぁ…僕、このまま死ぬんだ……
…ははっ、こんな安らかな死が…僕に訪れるだなんて思わなかったな……
ッお礼を言いたいのに…上手く力が入らないせいで話せない…っ
今言わなくちゃ……今言わなくちゃ…今後、”剣持刀也”として言えることも言えなくなる…!
僕がッ今、言わなくちゃ…っ!!
ty[っ…ッッ]
全ての力を振り絞って”剣持刀也”が今世、最期に発した言葉__
ty[ッ_ッッ__…っ]
kg/hr/fw〔「『…ッッ!?!?』」〕
kg〔…私もッッ、ですよ…剣持さんッ…〕
hr「はい…ッ僕もです」
fw『にゃは、みんな当然そう思っとるよッ』
ty[……ッ、ニコッ]
…その最期の言葉を耳にした3人は__僕の分まで幸せになってくれるだろうか?
数日後
fw『………』
もちさんが__死んだ…
そのことに、にじさんじ界は悲しんだ
ライバーにスタッフ、もちさんのファンやそれ以外の人も悲しみにくれた
…本当のことを言えば、俺はそのことをまだ信じきれていなかった
もちさんはあの時、戻って来るってちゃんと…はっきりと言っていた
もちさんは自分が言ったことは必ず成し遂げる…そういう人だ
だからこそ、信じれなかった
自分で戻って来るって言ったのだから、それをもちさんができないわけがない
fw『もちさんは…もちさんッ……』
fw『ッ…どこ…?』
もちさん…ッ、戻って来てよ……もちさん…っッ!
???「…なにか悩み事?」
fw『…っ!?』
ガバッ
???「おわっ!?」
fw『ッ…あ、ぇ……甲斐、田…?』
hr「そうです、おはようございます。不破さん」
fw『おッおはよう…』
hr「ねぇ、不破さん」
fw『……なんや…?』
hr「最期、もちさんが僕らに言った言葉…覚えてる?」
fw『おん…覚えてる』
hr「じゃ、不破さんに1つ質問」
hr「自分がそう思ってる人が、自分が死んだ後にどういう人生を送ってほしいですか?」
fw『…幸せな人生を送ってほしい』
hr「でしょう?それは、もちさんも同じ気持ちだと思いますよ」
fw『え…?』
hr「僕が思うに…もちさんはきっと、僕らに幸せな人生を送ってほしいんじゃないんですか?」
fw『…!』
hr「だから、すぐには無理かもしれないけど、そうなれるよう僕らも手伝いますから…ね?」
fw『…うん、分かった。ありがとう甲斐田』
hr「ふふっ、い〜e……」
バーン!!!!
kg〔不破さん!!!!!活動復帰したって本当ですか!?!?!?〕
hr「うわぁぁぁぁ!?!?!?」
kg〔あ、甲斐田さん。おはようございます〕
hr「おはようございます、社長!…って、そうじゃなぁい!!!」
hr「僕の鼓膜とその扉をぶっ壊す気ですか!?」
kg〔だって!半年ぶりの復帰なんですよ!?叫びたくなりますよ!!〕
hr「いやいや、そうなる意味が分からないんですけど!?」
kg〔コブンなら分かってください!〕
hr「無理あるってぇ!」
fw『…っあははははwww』
kg/hr〔「…!?」〕
fw『はぁ〜…ッ、ホンマwマジでっwww』
fw『もちさんが言ってた意味wちょっと分かったかもww』
kg〔…!ふふっ、不破さんの笑った顔、久しぶりに見れてよかったです〕
hr「そうですね、本当に…よかったです」
kg〔でも、不破さんの言う通り、私も剣持さんの気持ち少しわかった気がします〕
hr「ははっ、僕も」
hr「ていうか元から分かってたけど、改めて気付かされたって感じじゃない?」
kg〔確かに、そうかもしれませんね〕
fw『ちょっと〜?さっきっからずっと2人だけで話とらん?俺も混ぜてや!』
hr「ちょっ…!危ないですって!」
kg〔あははっwまったく〜幼稚すぎて困っちゃいますよw〕
fw『なっ…!誰が幼稚や!!』
hr「はははw幼稚なアニキ〜」
fw『晴〜?(圧)』
hr「ひぇっ!?なんで僕だけ!?」
kg〔ドンマイです、甲斐田さん〕
hr「ちょ、助けてよ〜!」
kg〔あははははwww〕
…なぁ、もちさん……見とる…?
俺今、めっっちゃ幸せやよ
やからもちさんも、もちさんの居る場所で幸せになってな
あの日言った通り、俺らはこれから先ずっっと、もちさんが大好きやよ
ty[ッ大ッッ好き…っ]
それでは次回!
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