みなさん、こんちは!!!
私はどこにでもいる助産師です!
どこにでもいる!!!(重要)
助産師って言ってもここは静かな所だし、患者さんは少ないけど
元気に頑張ってます、アイちゃんのお陰で
「ちょっとそこぉ!!!コソコソしないぃ!!」
あ、やべバレた
ちなみに私の引き出しの中はアイちゃん尽くめです、仕事の休憩の時に拝めてます。
たまに不審な動きして怒られるけど
『すみません』
「まあまあ、田中さん。彼女にも理由はありますから」
ゴロー先生ッ!!!!好き!!!
患者さんの病室でアイちゃんのライブビデオ見るのはちょっとだけど…!!()
「エッ、アイちゃん体調不良で休む!?!?」
あ、無理だ生きていけない…(?)
咥えていたパンを口から落とした。
気分はだだ下がりのまま出勤した
『あ、こんにちは。こちらの病院を使われるのは初めてでしょうか?』
「あぁ、。」 「はい!!」
元気いい子だなぁ、お父さんの方はなんか、どんよりしてるような
『でしたら、保険証をお預かりしますのでご提示頂けますか?』
そう言って保険証を見ると
『ん!!!????!』
ちょっと待てよ、星野アイ 16歳…!?
いや、そっくりだなぁって思ってたけどまさかのモノホン!?
『え、えっと、こちらのアンケートに答えて頂けますか?』
動揺しながらアンケートの紙が挟んでいるバインダーとシャープペンを渡す。
「えーっと、星野アイ、16、女、出産っと」
他の患者さんは居ないけど、書きながらコソコソ言っちゃってるのかわいいいいいい!?!!
この人の担当は、私とゴロー先生か。
終わったな。詰んだメンツだ。
ごめんね、アイちゃん。
アイちゃんの担当、ガチオタだよ。
『先生〜、患者様です。』
「はいはい、どうぞ」
「!?!?!?!!???!?」
いや、驚き隠せてないぜ、先生。
「えーっと、本日は出産入院のお話で宜しいでしょうか…?」
「はい!!!」
アイちゃん、オーラ隠しきれてないぜ。
そんな所も好きッッ☆⤴︎⤴︎︎
「先生、やはり堕ろしたほうが、」
わかるよ、あんたの気持ちも分かる。
でも、1番は…
『星野さん、貴方はどうしたいですか? 貴方の年齢での出産はとてもとても負担がかかる。』
「それも承知の上です!」
元気いいなぁ
「確かに、星野さんの年齢だったら帝王切開…が1番安全かと」
「先生!!それって痕は残らないですよね…!?」
『いや、残りますね。確実に。』
「なら私、普通に産むよ!!」
いやいや、リスクが大きすぎる。
アイちゃんはまだ16。
成人女性でも母子ともに死に至るケースはある。
もしものことがあれば、アイちゃんも彼岸へ行く。
もう二度と会えない所まで。
「私はこの子を産みたい。帝王切開でも、なんでもいい」
頑固だなぁ、笑笑
「お前、自分が何を言ってるのか分かってるのか!?」
『ま、まあまあ、落ち着いてください。』
『先生、どうしますか?』
「一旦、資料を取りに行く。席を外すから、話を。」
『はい。』
『星野さん、成人女性でも出産はとても大変なんです。最悪の場合、死に至る。そうそれもお母様だけ。そうなるとその子は孤児院か、父子家庭になるんです。』
「私は何がなんでもこの子を産むつもり!私の意思は変わんない!」
「アイ!!いい加減に…ーーー、 」
「私はこの子を産む、絶対に。それに、私も死なない!」
アイちゃんは本気なんだ。
それなら、私たちもその情に寄り添わなければ
『…、分かりました。』
「話はどうなった?」
『星野さんは本気で産むつもりです。どうしましょうか。』
「星野さんが出産する、と言ったなら俺たちはそれに寄り添わなければいけない。俺たちが口出しすることじゃないしな」
『そう、ですね』
「お父さん、落ち着いてください。私達は母子ともに健康に産ませます。」
「…、はい。よろしくお願いします。先生」
こうして、お父様から許可をもらい
ルンルンのアイちゃん。
でもその前に、検査しなければ
『では、エコー室に行きましょう。』
移動をお願いします、と言い手を差し出し案内していく。
はわ、私今アイちゃんと手つないでるぅ⤴︎(死)
「はーい、エコー始めますね。」
『ちょっと冷たいかもしれないけど、我慢してくださいね〜』
腹部に液体を塗り、超音波機械を腹部に当てる
「あっは、冷たぁ〜っ 」
どうやらくすぐったいらしい
『ふふ、もうちょっとで赤ちゃん見えますからね〜』
思わず笑ってしまったぁぁぁ、、(土下座)
推しが目の前にいることでニヤけるのに、さらに手まで繋いでて貰えるとは思わないじゃん〜????
「双子、いや三子ですね。」
先生が三子と診断した。え???は??
『エッ、三子???』
「嘘だろ、、」
「わ〜、私の子だからみーんな可愛いだろうなぁ〜」
「三子は、滅多に無いケースですね…」
『ですねぇ…』
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【はわわな日常】