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46
おほしさま(前のアカ消えた)
45
彰類
類くんの体調不良
嘔吐表現
誤字あるかも
すこ〜〜〜しだけモブが喋る
その日は変人ワンツーのなんか大声で喋る方、司センパイが休みだった。
流行りの風邪にかかってしまったそうだ、と悲しそうに冬が話してきた。
だがもし冬が言ってこなくてもオレは休みだと把握していただろう、朝やけにうるさい挨拶が聞こえなかったこと、やけにうるさい高笑いが聞こえなかったこと、爆発音とやけにうるさい叫び声が聞こえなかったことは、神山高校にとって非日常すぎるからだ。
爆発音が聞こえなかったのは司センパイのことではないが、やはり変人ワンシーはワンツー揃って変人ワンシーなのだ。実験台がいなかったツーの方は爆発させないどころか外にも出てこなかった。
落ち込む冬弥とは違い、オレにとっては好都合だ。神高で会いたくない奴TOP3(神代センパイ、司センパイ、暁山)の内2人がいないのだ。特に何もすることの無いオレは、昼飯を誰と食べるかなんてことを考えてお店。暁山は白石と食べるだろうから、適当な木陰で冬を誘って食べよう。、と考えているのが今、3限目の数学だ。白石が青い顔をしてノートをとっている。あ、今諦めた。まあオレのノートは真っ白だが。
ふわふわと聞き流していたらいつの間にか3限目が終わり、4限目も終わった。
「すまない彰人、今日は草薙と図書委員の仕事があるんだ…」「あー、なんか言ってたな。忘れてた。」「明日は一緒に食べよう。」「わかった、じゃあな。」
小を高美んで手を振った後、冬は少し早歩きで図書室まで向かった。
急いでいたかもしれない、悪いことしたかもな、と思った。
さっき購買で買ったサンドイッチを片手に持ちながら良さげな場所をさがす。
早速3限目に練った予定が狂ってしまったが、別にいい。冬弥とはいつでも食べれる。
だがどうせなら一緒に食べたかった。1人で食べるのもいいものだと言い聞かせ、背筋を伸ばして歩く。
「お、ここ良いじゃねえか」
思わず声に出す。体育館の複数あるドアの1つで、影がかかっているから心地良さそうだ。周りに緑化委員会の花壇がある。ドアの前の階段に腰をかけ、サンドイッチの包装を開けた。
整えられた花壇を見て、そういえば神代センパイも緑化委員だったのと思い出した。今頃何をしているだろうか。いつもグラウンドで爆発させているところしか見ていないから想像がつかない。
「ごちそうさまでした…」
自分にしか聞こえないぐらいの声で言った後、「やっぱパンケーキの方がうまいな」と独り言をこぼした。
時計は12と3を指している。まだまだ昼休みは終わらない。ここから動くのは少々躊躇われるが、散歩をすることにした。
体育館をぐるっと回って、体育館裏に着く。彩度の高い妙にキラキラしたトマトがある。これも神代センパイが育てたものだそうだ。
だがそんなものよりも目につくものがある。自然界に絶対存在しない明るい紫。神代センパイだ。
「センパイ!?」
壁の横でその長身を折りたたんでうずくまっている。センパイは横目でこちらを見て、しまった、という顔をした後、すぐに顔を撃め俯いた。
「し、のめ、くん、あっ、ち、行っ……」
「いや、この状況で放っておく方がおかしいっスよ」
センパイは話しながらも辛そうにえずく。吐けないのだろうか。
どうすれば良いかわからずしきりに背中を摩っていたが、手を止め、代わりに左手でセンパイの体を支える。
「後でどうでもして良いっスから。」
そしてオレは右手の人差し指をセンパイの喉に突っ込んだ。
「〜〜ッ!?」
するとびちゃっ、とどろっとした液体が落ちた。
「いっ、ゔ、やめてって……!」
またげぇ、と吐き出した。
はぁはぁと荒い息で呼吸をしていたが、少しの間背中を摩っていると一旦は落ち着いたようで、口を開いた。
「・・・・・・、東雲くん?」
「もう少し、やり方があったんじゃないかい?」じっとりとこちらを睨むように見た。
「いやだって、センパイは普通にやっても吐かなかったでしょう」「フフ、君は変に僕のことを理解しているよね…・・」
「まあいい、ありがとう。君のおかげで吐き気がなくなったよ。そろそろ教室へ戻ろうかな。」「は!?待ってください、何言ってるんすか!?」
今さっきまで吐いていたのに何を言ってるんだこの紫頭!!爆発で頭までおかしくなったか!?
…とは言わなかったが、それに近い言葉が無意識に口に出ていた。そしてこの紫頭はほえ?とでも言いたげなきょとんとした顔でこちらを見ている。とぼけてんじゃねぇよ。
「でも…、、」
「ほら早く、保健室行きますよ」
不服そうな顔をしたが、わかったよ、と返事をして立ちあがろうとした。だが、
「あ、おい!!」
オレが咄嗟に支えたから良かったが、立つ時ぐらりと体が傾いて、危うく転んでしまうところだった。
「…歩けない」
「ったくも……全然大丈夫じゃ無いじゃないすか…」
「ほら、乗ってください」
しゃがんで手を少し後ろに伸ばした。ゆっくりと乗ってきたので、しっかり掴まったのを確認してから、揺れないように歩き出す。
校舎内に入るといつもセンパイを避けているオレがセンパイをおぶっていて、変人ワンシーのツーは真っ青な顔で後輩に大人しくおぶられている。かなりレアな状況に、廊下の生徒は少しざわついている。
「そういえば、なんでセンパイはあんなことになってたんすか。」
ずっと無言なのも気まずいと思ったので、話しかけた。
「緑化委員の仕事をしていたんだけど…炎天下にいたせいか…ね」
そういえばセンパイが蹲っていたところにシャベルとじょうろが置いてあった気がする。世話をしないとすぐ枯れてしまうからね、だそうだ。
話しているといつの間にか保健室についていた。
「ほら、着きましたよ。先生は…いないっすね。」
ゆっくりベットに降ろし、ベットに座らせる。
「早く寝てください。どうせ徹夜でもしたんでしょう」カーディガンと熱をを脱がしカーディガンは畳んで枕元に置いた。
「結構、看病に慣れているんだね」
「まあ…兄弟がいるとですね…」
それ私のチーズケーキなんだけど!?という幻覚が聞こえてきた。
「東雲さんかい?
きっと東雲くんはそういうところがモテると思うよ」
布団を顔まで被ってふふっと笑って言った。いや待てよ、最後何言って、
「もう寝てんじゃねえか…」
さっきはあまり見ていなかったが、目の下に濃いがある。あのセンパイのことだから、多分3徹くらいしたんだろうか。
「あら、席を外してる間に…ありがとうね。」
「いや、もう寝てるんで。全然大丈夫です。」
先生が体温計やらを探し始めたので、ベット付近に置いてあった椅子から腰を上げた。
「大事にしてくださいね。あと…オレは、あんたしか好きになるつもりないんで。」
さいならー、と呟いて、保健室から出ていった。
「ふふ、これは熱があるかもしれないね……?」
トマトの如く顔を赤らめて、言った。
コメント
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うわ、彰人が神代センパイをおぶって保健室に連れて行く…!? あの「会いたくない奴TOP3」の彰人が、吐き気でうずくまるセンパイを目の前にして「放っておく方がおかしいっスよ」って行動するの、めっちゃ良かった。喉に指突っ込む荒療治には笑ったけど、兄弟の経験が活きてるんだな〜って。最後の「あんたしか好きになるつもりないんで」の捨て台詞、本人は寝てると思って言ったんだろうけど、センパイ起きてたよね…? 照れてる類、めっちゃ可愛い。続き気になる!