久しぶりの涼ちゃんの家。
散らばった小物や服が乱雑にまとめて避けてある。あとで片付けてあげないとね。部屋を見渡す俺の顔を涼ちゃんの手が捕まえた。普段のふわふわとした雰囲気とは打って変わって甘さと欲を孕んだ目。
「若井、いい?」
いつもより低くて、少し焦りも感じられるような声に背筋がぞくぞくとするような感覚に陥る。無言で頷くと早急に唇を奪われる。
「んっ…ふ、」
絡み合う舌のぬるりとした感触が気持ちよくて、思わず声が漏れてしまう。
そろそろ息が辛くなってきた。忘れがちだけどこの人肺活量バケモノなんだよな…身体に力が入らなくなってくる頃ようやく離れていく。
「大丈夫?」
「大丈夫。好きにしていいよ。…もう不安にならないように。」
涼ちゃんははぁー…とため息のようなものをついて俺をベッドへ押し倒した。
「知らないからね」
いつの間にか下着以外の洋服が取り払われた。かと思えば今度はさっきと違って触れるだけのキス。
次に首筋。くすぐったくて思わず身を捩らせる。
胸元。
「ん、」
脇腹。
「…ぁう、」
太もも。
「っ、」
全身に落とされるキスと、滑らかにすぅと撫でる手。ピンと主張する胸の飾りと既に反応して下着を押し上げるモノはまるで見えていないかのように徹底的に避けられる。
「若井かわいいねー?」
「…はいはい」
「もう欲しい?」
「…うん」
涼ちゃんはにこにこの笑顔で「そっかぁ」と呟いて自らも服を脱いだ。
「涼ちゃんの勃ちすぎ…」
普段フェミニンで可愛らしい衣装を着ているけど、その下にこんなものを隠し持っているだなんて誰も思わないだろうな。…まあ俺しか知らなくていいことなんだけど。
「若井の反応がかわいすぎるのが悪い」
俺で興奮してくれてるんだと実感してこそばゆくも嬉しくなる。その反面、なかなか触ってもらえない腹いせに何か少しだけいじわるがしたくなる。
聳り立つ涼ちゃんのモノをチロチロと舌でなぞった。
「んぇっ、わかい…!?」
「ふぅ、っん?」
「無理、それっ…、やば」
涼ちゃんの息が荒くなってモノが更に硬さと大きさを増していくのが嬉しい。少し苦しいけれど口と喉の奥まで使って包み込むようにして、わざと音を立ててゆっくりと舐める。
「ちょ、若井…ダメ。もうっ、いいよ」
本当に限界みたいだから大人しく離してやる。
「…きもちよかった?」
「うん。出ちゃいそうだった。」
唾液と涼ちゃんから溢れた液体で大変なことになっている口の周りを拭ってくれた。
「若井気づいてる?腰めっちゃ動いてたよ。僕の舐めて気持ちよくなってたんだ?」
「っ、…涼ちゃんが焦らすからじゃん」
ごめんごめんと呟いてついに俺の下着を脱がせた。
「びしょびしょだね」
「…」
「あーもうそんなにむくれないの!」
「今日のりょうちゃんいじわる」
「好きにしていいって言ったのは若井だから」
「…違うじゃん。……激しくしてもいいって意味じゃん。」
「えーそうなの?激しくされたいんだ」
俺に反論の隙は与えられず、前を扱かれる。
「んぁ、っ…はぅ、…」
待ち望んだ刺激に頭がおかしくなりそうだった。
「りょ、ちゃと話せなかったあいだっ、一人で触ってもきもちよくなれ、なくてっ…」
「へー?やっぱり僕がいないとダメなんだ?」
「ん、っあ…う…そう、だよ。ずっと言ってるじゃんっ、」
後ろに指が侵入してきた。
「うー…っ、」
「痛い…?」
「だいじょぶ。きもちぃ…」
濡れそぼったそこは久しぶりとは思えないくらいスムーズに受け入れる。涼ちゃんの長くてすらりとした指が、俺の気持ちいい場所を何度も掠める。
「若井…僕そろそろ限界かも」
「いいよ…きて、はやく」
「んあっ、…く、」
さっきまでとは比べ物にならないくらいの熱と質量に快感の波が押し寄せる。一回も出せていない前が痛いくらいに張り詰めたままだ。思わず自分で手を伸ばす。
「だーめ。僕にやらせて」
ちゅこちゅこと扱きながら腰を奥へ奥へと押し付けられる。二つ同時に与えられた快感に、射精感が急激に高まって腰が震える。どぷっ、どぷっと溢れるように精を吐き出した。
「きっつ…わかい、動くよ」
「ぅ…はっ、ん…あう、」
返事をしたつもりなのに、意味のない言葉の羅列しか出てこない。
「わかい、どこがすき?」
「…っ、そこ、やだ、…そこ、ぐりぐりしないでぇ…っ、」
「おっけ、ここね」
「んえ…ねっ、やだ…あっ、あっ…っ!」
目の前にバチっと閃光が走ったような衝撃。ふわふわとしていてずっと気持ちいい。足や腰はガクガクと震え、高みへ上り詰めたまま戻ってこられない。
「イッちゃった?」
「ん、は、りょ、ちゃ…すき、だいすき…」
「ちょ、今余裕ないからそういうのやめてよ」
「あぅ…っ、きもちっ、…くるし、っく…」
「僕も気持ちいいよ。…中きつくて……もう、やばい。」
「はぁ、っ…はっ、」
「えっろ…もういいよね?」
頭が真っ白でただ与えられる快楽を受け止めることしかできない。今の俺に静止なんてできるはずもなく涼ちゃんは自らを快感に導くためだけの律動を再開した。
「あ”、ダメっ…いく、いっちゃう、…っ……は、」
「僕も、…むり、」
俺の中で涼ちゃんが大きく震えるのを感じる。ゴム越しにどくどくと熱いものが注がれているのが分かる。
整わない荒い息のまま、二人ベッドに身体を沈める。
「実はさ、僕に色々言ってきた人ね」
「っはぁ…あぁ…うん、」
「僕が抱かれる側だと思って話しててさ。」
「ああ…」
「若井の方が絶対かわいいし、もう僕の下で喘ぐことしかできないのに分かってないなぁ…って思ってた。」
「いや…失礼な!いっとくけどおれだってまだ抱けるから…!証明するから!りょうちゃん今度俺に抱かれて!」
「えー…?」
コメント
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んわ〜〜〜💛ちゃん攻め作品だいっっすき、、、ほんわか年上攻め最高……😌
なんですかこれ……最高🤤💕 もっといいね押したいのにぃぃ……上限が😭