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1週間前────。
黄さん視点
今日は入学式の日!初めてのホームルームは確か9時半からの筈……
黄「…………くじはん?」
時刻、9時20分、現在進行形で迷子☆
黄「ぁ、終わった…………」
?「新入生……だよな?」
黄「うわぁぁああぁ………………?!」
やばい、焦り過ぎて間抜けな声が…………
?「…………ふは、腑抜けた声、w」
黄「し、失礼じゃないですか?!」
?「はははっ…………いやー、すまんw」
?「でも久しぶりにこんな笑ったわ…………w」
赤「俺は赤、高3の2組。一応生徒会の一人な」
黄「赤さん…………?」
赤「そう、赤。呼び捨てでいいけぇ」
おれの第一印象は距離を縮めるのが早い人。
でも不思議と嫌な感じはしないんだよなぁ……
みこと「赤……赤くん……」
みこと「………………赤っちゃん?」
先輩を呼び捨てにするのに少し躊躇って、あだ名で読んでみる。
赤「……赤っちゃ…………w」
赤「俺のこと某果汁系ジュースだと思っとる?w」
黄「そ、そういう訳やなくてですねっ…………」
赤「ま、おもろいしいいや。敬語も外せ?……で、お前の名前は?」
黄「ぁ、黄っていいましゅ!」
赤「噛んでるし、敬語良いって」
黄「ぇ、ぁ……ごめんなさい…………?」
赤「怒ってるんじゃない、」
少し微笑みながら近付き、おれの頭を撫でた
…………あれ、何か忘れてる気が………………
黄「ほ、ホームルーム…………!」
スマホくん「現在時刻9時30分だよ☆」
赤「あ、確かに…………俺とさぼろーぜ?」
にやりと悪戯そうに笑う赤っちゃん。でも……
黄「いやいやいやっ…………流石に初日のホームルームに遅刻はまずい……!」
と、いうか2、3年生の授業開始時間も9時半だったような…………
黄「赤っちゃんも授業よな?!と、とにかくおれはホームルーム行くからっ…………!」
赤「へいへい、了解…………というかお前迷子じゃなかったか?」
黄「あ……………………」
赤「……馬鹿、w自分のクラスと学年は分かるか?」
黄「馬鹿じゃないっ……!1年5組、!」
赤「……わぉ、運悪。1年5組はあっち、がんば」
赤っちゃんが指してくれた方向を向くと、ここから完全に反対側だった。
黄「わあぁぁぁああぁぁっ…………」
そのせいでおれは入学初日から廊下を猛ダッシュ、遅刻をかましました。
赤「騒がしい奴だったな…………w」
赤「……でも、何か気になるというか」
守ってやりたくなる……?
次回
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