テラーノベル
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気づいたら、変なとこにいた
…どこ、ここ
なんかほわほわしてる、
回りを見渡しても人はいない
きれいな自然の中に、一人。
「…なんか、楽しいかも、」
だれもいないし、なにもしていないのに、
浮き出てくる言葉。
ただの独り言となって、言葉は宙にうく。
だけど、別に気にしない。
今は一人、なにもしなくっても楽しい。
なんでかはわからないけど、ね 。
少しだけ気になって、奥に進んでみた。
広い野原に出てきた。
「見たことないくらい、今までにないくらいきれい。」
たとえ宙に浮くとしても、やっぱり浮き出る言葉。
…しばらく景色を眺めていると、
なにかがガサッと、音をたてて動いた。
さっと、その方向を見てみる。
…可愛いウサギがいた。
この世界の第一住民。
そのウサギは、警戒心もなく近寄ってきた。
顎を少しこちょばす。
少し喜んだ様子で俺の隣に移動する。
それから、二人、三人と、住民が増えてきた。
鹿、犬、猫、さらに熊まで。
少し怖かったが、なにもしてこない。
むしろ優しくて、友好的な熊だった。
動物達とたわむれていると、
なにやら上からたれてきた。
動物達に聞いてみても、知らないような反応。
下まで落ちてくると、それはロープだった。
よくみると、先っぽがわっかになっている。
これは何に使うんだろう。わかんないや。
下まで完全に来たとき、
腕に痛みが走った。
「痛ッ…」
反射的に声に出してしまう。
…なにこれ、痣?
所々に、青白い痣ができる。
ポツポツと、痛みと一緒に。
たまに切りつけられた跡や、バッドで
殴られたかのような痣が、痛みと一緒に降ってくる。
顔にも、腕にも、足にも、悪いときには腹やみぞおち。
「い”ぁ”ッ!!?」
つい大きな声を出してしまうほどの痛みもある。
痣は、次々と重なる。
全身に広がるくらいに。
助けを求めようと、動物達をみる。
すると、皆 屍だけになっていた。
「なん、で…?」
まわりの子はなんの罪もないのに。
もちろん俺もだけど、
なにもしていないのに、不思議と罪悪感が降り注ぐ。
…いっそ、いなくなろう。
そうすれば、この痛みも無くなるだろう。
俺は、さっきのロープ、縄に手を掛けた_…。
ギシギシギシッ…
「ぐッ…ウウッ ケホッ」
……あれ、?
ずっと、苦しい。
解放されないや。
ずっと苦しいのは嫌だから、一旦ロープからはなれた。
次々と増える痣。動物達の屍。
そして、いつに間にか枯れ、きれいじゃなくなった草木。
俺が今いるのは、荒野した広いだけの大地。
抜け出せない。出れない。
そして、ずっと増えるだけの痣。
もう、なんでもいいや。
俺は、動物の屍に手を掛け、
静かに目を閉じた。
その姿はまさに、
生きた屍。
今もどこかでその男は、
痛みを受け続けているのかも知れない_…。
コメント
2件
ノベルもすごい上手、、!! ダークな感じの作品も好きっ✨💕