風がカーテンを揺らして、まるでドレスが踊っているようだ。
金髪の髪が太陽に照らされて光り輝いて、髪がふわふわと舞っている。
ーー千冬「、!!」
千冬は俺に気づいたのか、俺の方を振り向き、
満面な笑みで微笑みかけ
ーー千冬「場地さんっ!!」
犬のように俺の名前を呼んだ。
その時、一瞬天使のように見えた、幻覚だろうか?
千冬が天使の姿に見えたのは、美しい大きな白い翼が生え、
頭の上にリングが浮かんで見えた。
ひらひらと白い羽根が舞っている
そんな幻覚、一瞬だけだった、
ーー千冬「来てくれたんですね!」
元気そうだが、包帯が巻いてあるため、無事では無いということがわかる。
ーー場地「…大丈夫なのか?」
ーー千冬「はい!!ちょー元気っす!!」
にしっと笑う千冬をみて、少しだけ安心が生まれた。
ほんとにこいつ死ぬのか??と言うくらい元気だ。
ーー場地「元気そうだな、」
ーー千冬「えっへへ!」
俺はそっと千冬の頭を撫でた。髪がふわふわなため、何となく、犬を撫でているような感触だ。
犬種で言ったら触り心地はそうだな、、、
ゴールデンレトリバー?チワワ??
でも何となくこいつ、大型犬と言うよりは、小型犬っぽいけど、、、中型犬はギリギリか、
なんてことを考えてると千冬は俺に抱きつき、スリスリと擦り付けて来た。犬??猫??
まぁ、
何となく人間では無い気はする。((酷い
ーー場地「どうした?」
ーー千冬「ん〜!甘えてるだけっす〜、」
そういう千冬の頭を撫で続け、千冬が俺の顔を見つめ
ーー千冬「ねぇ!場地さん!」
ーー場地「んぁ?」
ーー千冬「ぎゅーってして!」
ーー場地「…お、おう??」
そういう千冬はなんだかいつもより幼く感じた。
あれ?千冬って、こんなガキっぽかったっけ??
気のせいか、?でも、ぎゅーなんて言わないはず、、
まぁ、、、いいか、、
そんなことを思いながら千冬を抱きしめた。
その体は前のようにがっちりとではなく、痩せていた。
肋がこんなにも浮き出ている。
飯を食ってなかったのか?笑っているけど、精神的にはキツイはず。
ーー場地「な、なぁ?千冬、、お前、」
ーー千冬「ん?なんすか?」
俺の顔を見る千冬の顔、白が美しかった。
それでも、目の下には隈や、泣いた後のような、赤く腫れていた。
ーー場地「…、千冬、、お前、、目が、」
ーー千冬「あっ!!そーえば俺退院いつなんだろ〜?」
「あー!早く退院したいな〜!」
俺の話を逸らして、逃げるのか、?
ーー場地「千冬!!お前、、」
ーー千冬「あ!!今日の昼食なんだろ(((」
ーー場地「千冬っ!!」
ーー千冬「ッ、、」
「どうしたんですか?そんな急に大きな声出して、」
ーー場地「千冬、お前、その怪我とか、隈とか、ガリガリに痩せてる理由…」
「ちゃんと言えよ、、」
ーー千冬「や、やだなぁ場地さん、」
「俺こんな怪我へっちゃらなんですよ?」
「どうってことないです((」
ーー場地「質問に答えろ千冬ぅっ!!」
ーー千冬「…、」
ーー場地「…逃げんなよ、、」
ーー千冬「…、俺は、元気ですよ、?」
「平気なんです、信じてください、、」
ーー場地「元気、元気じゃないの問題じゃない。」
「何があったか詳しく(((」
ーー千冬「階段から転んだんです、!」
「だから、!!」
ーー場地「…嘘ばっか、」
「本当は、、どうなんだよ、?」
ーー千冬「…、、」
ーー場地「言えよ、!!」
ーー千冬「っ!、」
ーー場地「お前がそのつもりなら、」
そう言い、俺は持っていたナイフを取り出し、
手首を切り付ける。血管を切らないように。
ーー千冬「あ゛あ゛ぁ゛っ、!」
声を出し、手首を押さえつける千冬ははっとして口を押さえつける。
ーー場地「…これでも違うって言えんのか、?」
ーー千冬「っ、、泣」
ーー千冬「俺は、ただ、場地さんを守りたかった」
「それだけなのに_________」
この作品はいかがでしたか?
301