この物語はフィクションです。
御本人様とは一切関係ありません。
とても不安な状況が続いていますが、このお話を見て少しでも落ち着いていただけたら嬉しいです。
また、d!の方々のお話はこれで最初で最後にします。私が我慢出来れば。
↑追記こんなことを言ってましたが多分旧d!のお話書くと思います。そーりー
今後出すときがあれば新しいグループの方々としてお名前をお借りします。
・社会人、同僚パロ
・腐、姫、夢は意図していません。
・無理な方はブラウザバックを推奨します。
黄視点
「え?!俺らがするんすか?!」
突然のことに驚き上司の前で大声を出してしまった。その為、謝ったが上司は大丈夫と言ってくれた。少し間を空けて上司が口を開いた。
「突然申し訳ないんだけどね、どうしても取引先の方々が是非と引き下がってくれなくてね」
ずっと申し訳なさそうな顔をする上司はごめんねと手を合わせて謝ってきた。
「いやいや謝らんといて下さい」
とは言ったものの、鼓動は速くなる一方で。
この会社に勤めて早五年。大学を卒業し、この会社に就職したものの大学の友達なんて居なくて少し不安だったが、同僚とすぐに仲良くなれたのですごく嬉しかった。
同じフロアで部署はそれぞれ違えどみんなで遊んだりと兎に角仲が良い。そして、自分で言うのもなんだがそれぞれの部署でも中々評判がいい俺達はとても大きな企業と一緒にやるとても大きなプロジェクトを任された。こんなに大事なことを任されて流石に荷が重い。実は同じ部署のロボロも一緒に言われた。驚きすぎていつもなら耳を塞いでしまうような大きな声もなく、ずっと黙り込んでいた。他の奴らも上司から聞かされただろうし、休憩がてらに会いに行くことにした。
「よし行くぞロボロ」
「…え、なにが?」
「あいつらんとこ」
「あぁ…おん」
ロボロよ。その気持ち、分かるぞ。
それぞれの部署へ行く道で休憩所があり、そこには同僚達の姿が。もう既にみんな集まっていたようだ。
「おっす」
声を掛けると一斉に此方に視線が刺さる。なんとなく緊張感があり、心の中でそうだよなと共感する。
「因みに聞いたよな?二人とも」
トントンが聞いてきたので首肯する。休憩所に、十五人の男が溜息をついた。
みんなで仲良く溜息をついた日から二日。実はもう既に準備に取り掛かっており、とても順調。でいきたかった。
「なんかそれやと普通すぎひん?」
「は?じゃあお前も考えてみろよ」
「なんや俺が考えとらんみたいに考えとるわ」
「そんなこと言う割には意見少ないけど??ニコチン足りひんのちゃうか??」
「は??ニコチン足りとらんのはお前やろ」
この状況を見て順調と言えるのか。そんなのNoに決まっている。だってお互い目の前に座っている大先生とチーノが揉め始めた。大先生の普通過ぎるの意見は確かにと思う。しかし、これ以上考えても中々良いものが出ないしチーノの言う通り、大先生は意見がかなり少なかった。鬱と名乗る彼はかなり頭が良い為、鬱先生やら大先生と呼ばれるようになったが、こんなんじゃまるで高校生だ。
大きなことを任されたがためにギスギスしてしまうのはなんとなく分かっていた。けれども、こんなに早く揉め始めるとは。不安でしかない。果たして上手くいくのだろうか。
ギスギス事件から一週間が経った。あの後直ぐに収まり、意外にも今は順調だった。のだけれども、当日まで残り二週間。長いようで短い二週間に焦りが出始めた。
「あと二週間か〜…」
困った顔で呟くひとらんらん。
「今のままじゃ間に合うかちょっと不安ですねぇ」
同じく困り顔で言うエーミール。
「ほんまにこれ間に合うか?」
同じくトントンも。言い出したらキリがない。かと言ってどうすれば良いのか、ぽつぽつ溜息があがる。
俺には何が出来る?考えるんだ。シャオロン。俺にしか出来ないこと、俺にしか出ない考え。どうすれば良い?場を動かすんだ。考えろシャオロン!
「ぁ…」
自然と口角が上がる。
禁断の案を出してしまうがどうか許してほしい最高を魅せてやるから。
「これほんまに大丈夫?」
不安な顔の大先生。バレてしまえば仕方がないのだが、バレてしまうのもまた俺達らしいと思っているので問題はない。しかし、俺はバレるつもりはないので見つかったときの対処なんぞ知らない。
「来てしまったゾ。シャオロン」
反対するどころか更に良くしようとアイデアまで出してきたグルッペンは、とても楽しそうだ。大きく息を吸う。
「俺たちは、いや我々は今怪盗や。不安がんなよ、怪盗やぞ?」
「いや不安しかないが」
トントンにそう言われるが気にせず進める。
「我々はこの取引先である超大手企業に大混乱を起こし、余裕ぶってるこの企業から」
「冷静と余裕を盗むんや!!」
続く
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