ゾチ帝国に旧海賊組が仲間入りしたif
em愛されものです
grem成立前提
捏造注意
第一次我々だ様のお名前をお借りしております
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* *
zm「えーみーるさぁん」
sya「エミさん!」
ゾチ帝国参謀長兼失敗作管理室長エーミール
俺の肩書だ
こんなたいそうな肩書がついているが、実際は恋人ヅラしてくる変態と
正体不明の少女に振り回されてばかりである
そして最近、新たに悩みの種が追加された
グルッペンの野郎が捨て犬を拾うノリで拾ってきたこの二人は、四六時中俺について回ってくる
グルッペンのウザがらみに比べれば大したことはないが…いかんせん、毎秒どちらかが近くにいるため、少し仕事に支障が出ているのも事実
俺は、教育係として近くにいただけなので、もう来て数か月経ったうえ、二人とも仕事の覚えがいいので、もう離れて欲しいのだが
zm「エーミールさんって恋人いないんか?」
em「いません」
sya「え~でも、この前グルッペn」
em「あの人は恋人じゃありません」
em「勝手にホラ吹いてるだけです」
em「そのうち飽きるんですから、ほおっておいてください」
zm「めっちゃ必死やんwwww」
本当に騒がしい
* *
zm視点
なぁなぁエーミールさん
あんたは、自分のことを何だと思っとるんや?
前、そんなことを聞いてみた
そしたら、彼はこう答えた
「俺は、ここにとってどうなってもよい捨て駒の一つです」
そんなことを、手に取った書類を整理しながら平然と呟いてた
俺は、彼のことを妖精だと思っていた
お前の目は、前どっかで見た茶色いクオーツに似てる
髪はまるで透き通ったブランデーみたい
肌も、お前のだけは雪の様だった
たった一つ、似合わないとすれば、そのイヤリングだろうか
真っ黒に染まったイヤリング。気味が悪くて仕方がない
お前にだけついてる、お前のために作られたイヤリング
それを今ここで引きちぎれたらどれだけ楽しいだろう
そのイヤリングを、お前は本っ当に大事にしてるよな。毎日部屋で手入れをしては、幸せそうに眺めている
それを、粉々にしたら、お前はどんな反応をするだろう
我慢強いお前のことだから、涙を呑んで拾うのか
それとも、掴みかかってくるのか
ん~、どっちもカワイイな
…なぁエーミールさん
俺もな、イヤリング買ってきたんよ。ペリドットのやつ
むか~し見たんやけどな、ペリドットて、「運命の絆」とか「幸福」とか
「夫婦の愛」とかあるんやって
エーミールさん、ファミリーになろう?
俺、ファミリーだけは大切にする主義やねん。絶対に幸せにする
こんな真っ黒な檻に縛られてないでさ、一緒に自由になろう?
なぁ、エーミールさん♡
* *
sya視点
なぁエーミールさん、覚えてる?
俺、お前のことをずーっと見てたんやで?
あのせまい教室であった時からず――っと
…ま、忘れてるよな。
たった一人の、生徒でしかなかった俺を、覚えているわけがない
そう思ってた
「…おや…漢字は克服しました?」
ここで会ったあの日、俺に言ったよな
相変わらずの、スミレみたいな笑顔で
覚えていてくれた。
キレイ、キレイだなあ
俺、漢字上手になったで。数学も勉強した。上流企業に就職までできたんやで
ま、結局こっちに来てもうたわけだけどW
エミさんに会えたんなら、万々歳やな!
おれ、しらない
「…片付け、手伝ってくれ」
俺の思い出のエーミールさんは、虫も殺せないような優しい人だった
俺、覚えとんで。教室の中に入ってきた蜘蛛を、殺さないように手で包んで外に逃がしてたこと
今目の前にいるエーミールさんはどうだ?
雪のような白い肌に、真っ赤な紅を付けて
宝石のような目の中に、真っ黒なものを宿して
手慣れているように、さっきまで人だった肉の塊を無地の袋に詰め込んでいく
この瞬間の動作でさえ、美しいと思えてしまう自分が憎い
美しかった初恋の人の両手は、もうどす黒く染まってしまった
その両手を切り落とせば、またきれいに戻るやろうか?
でも、愛おしい人の手を、切り落とすなんて死んでもできなくて
そんなことを考える自分に、吐き気がして
エーミールさん
いや、
えーみーる先生。おれ、どうしたらよかったん?
* *
zm「おっはよ~エーミールさん」
sya「おはよ!!えみさん!!」
em「おはようございます」
gr「おはようエミにいやん!!!」
em「黙れカス」
rn「おはよ」
em「おはようございます宰相」
gr「ナンデ俺にだけ!!!」
* *
遅くなって大変申し訳ございませんでした!!!!
リクエストを下さったRook様、ありがとうございます!
zmさんはガチガチに劣情を抱いております
syaは結構さまよってます
grとは甘々時空です
もう一つはですね…明日が十五夜らしいので、明日には出せるように頑張ります…!!
下に、裏設定貼っておきます!
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emさんが付けていた黒いイヤリング
→告白と一緒にgrさんが渡したやつ
ブラックダイヤモンドが埋められている宝石言葉「不滅の愛」「永遠の愛」
syaとの関係
→元高校の教師と生徒
実は一度遠回しにsyaは告白しているが、全く気づいてもらえず実らなかった
emの昔
→syaが見ていたのは完全に別の光景
実際は、手のひらの中で潰した蜘蛛を外に放り投げていただけ
コメント
3件
ミルセンさんの考えるお話のがもう最高すぎますありがとうございます✨✨✨🥰