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「それに──────」
俺はそのあとを言おうとして辞めた
こんな事を言ったら、
さくらくんに嫌な思いをさせてしまうのでは無いかな
と思った
桜くんは俺の状況がわかったのか
家の方向に振り向いて直ぐさま逃げるように走っていった
「…」
にれくんは困ったように下を俯き無言になる
このどんよりした空気が嫌で無意識に喋ってしまっていた
「ん〜、そろそろ帰ろっか」
「風も強くなってきたしね、、。」
そういった
「分かりました、!それでは、おやすみなさい!」
そういいにれくんは一礼をして早歩きで公園から出た
きっとおれが送ろうとするのを遮るためなのだろう
俺は少しブランコで風に揺られていた
肌寒いな、
さっきの沈黙も、桜くんがいる前までならいいものだったのにな、
そんなことを考えながら重い足を動かして家に帰った
────────翌日
桜side
全然寝れなかった、
寝ては起きて、を何回も繰り返していた
「学校、行きたくねぇな、、、。」
今まではこんな気持ちおもったこともなかったのに、
どうしてだろう
「準備すっかぁ、、、」
重い腰を頑張って上げて俺は学校に行く準備をした
歯を磨いている時に鏡を見て気づいた
目の下にクマが出来ていた、
そして、昨日泣いたせいなのか、赤くなっていた
「こんなんで、学校行けるか、、?」
こんな状況で学校に行ったらみんなに心配をかけると思った
───────
「蘇枋、、、。」
気づけば口にしていた元カレの名前
まだ未練タラタラなのに、したい事も沢山あったのに
なんで、遊び、、なんて嘘つくんだよ、すお、、、
「より、もどしたい、な、」
そう思いいつの間にか行動していた
メッセージで放課後あれの下な、って、。
俺のことが好きな蘇枋なら、今までの蘇枋なら絶対わかってくれるから