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いらない。いらない。いらない。
あれもこれもそれも全部。
いらない。
〜〜〜♪
『れおくん、まだ歌ってるのぉ?』
「まぁな!おれにとって歌は…命だからだ!!」
くだらない。
最近は五線譜を書くのもだるい。
インスピレーションが湧かない。
「もっと、キレイな曲にしないと…」
勝手に追い込まれていく。
「はぁはぁ……っ!!」
周りの視線と、静かな空気。
全てに嫌味が詰まって、息苦しい。
『れおくん!!』
「セナ……?何してんだ?」
『こっちのセリフ!今、飛び降りようとしてたでしょぉ?』
あれ、ホントだ。
いつの間にか、屋上にいる。
そっか。
あの白い鳥みたいに、飛んでみたかったんだ。
誰も知らない。誰もいけない所に……。
「っハハハ!!」
あ〜あ。
バカだな、おれは。
哀れだ。
『れおくん……?』
「セナ、おれは王にはなれなかった……っ。ごめんな」