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「ねぇエース〜この後のプラン教えて〜?」
私…Skyを本名呼びしたこのかわいい女の子はTerrain。本名はラーテル・ルイン。
能力は ”第二人格”と ”生存本能”。前者の説明は省くけど、後者は簡単に言えば
「どう動けば生存する可能性が一番高いか」がわかる能力。勝ち筋を探すのにも使えるし、逃げ道を探すのにも使える。
彼女のこの能力のおかげで私達の任務成功率100%という成果も成り立っていた。
私は少しの逡巡のあとに、
「この後は…リレイン王国に向かうよ。取り敢えずは拠点も持たなきゃいけないしね。」
「リレイン王国ね〜!皆にも話したほうが良いかなぁ?」
「まあシアには話しておいてよ。Colorsはもう少し後でにしよう。」
「理由を聞きたいところだけど… ま、いっか。言っておくね〜」
ルインはすぐにシアの方に向かい、多分この話をしてくれている。
因みに、シアというのはSeaのことだ。本名はエイラル・シアーニャ。
能力は ”創造”と ”殲滅”。彼女は単身で創造で武器を創り、そのまま殲滅する戦闘狂だ。
前者は魔力を消費して自分が作りたいものを作る。質量や強度によって消費魔力量が変動する。
後者は単純に自分の身体能力等々を超強化する常時発動型の能力だ。
少し前に戦争に参加したときにも彼女はこの2つの能力で無双していた。
「聞いたよエース。リレイン王国だったら拠点として使えそうな建物に心当たりがあるから、任せてもらえない?」
「それは朗報だ。頼んだよル…「そこの三人組。少し話がある。抵抗しなければ、痛いようにはしない。」」
「「「!?」」」
有り得ない。貴方は長期任務で不在だったはずでしょ…?
「レナード・ヴィルサー騎士団長…?」
「忘れないでいていただけて光栄だよ。」
額に青筋を浮かべて見るから怒りを体全てで表現しているこの男は…
私たちを、今この場で、極刑にするつもりだ。
「<絶対的な正義>」
「<第二人格>!」「<断罪開始>。」「<殲滅・部分開放>。」
彼の厄介なところ。それは能力 ”正義の執行者” の<絶対的な正義>である。
自分より強い対象から力を一時的に奪うことができるのである。
まあ、物凄く強ければ無効化できるし、私に関しては事象再現で抵抗できるのだが。
ここで私の能力を紹介しておくとしよう。
私の能力は、”断罪” と ”全知” だ。前者に関してはある武器を召喚できる、というものだ。
後者は相手の技と能力を理解し、模倣できる。制限は存在するが。
ルインとシアの能力は一部なら使える。この男の能力は使えない。簡単に言えば、相手の了解を得るか撃破しなければ使用できないというものだ。了解を得て使う能力は弱体化が行われてしまうが。
「私が一人でお前らを撃破しに来たと思ったか?…残念だな。騎士団員は全員来ているぞ。お前ら三人を撃破するために!」
「<止まれ>。」「<消えろ>。」
「<遮断>。リルダ…エリック… 本気で殺す気だな…?」
「ああ。皇帝閣下からのお達しだ。他に寝返るかもわからんからな。」
「なるほど。 … 最初に壊滅させる国はやはりここに決めた。」
「あ”?やってみやがれってんだ!」「そーだそーだぁ!」
今戦うのも面倒だな。… 取り敢えず、足止めだけして終わりにするか。
「ルイン。シア。面倒だから足止めだけして今は行こう。」「「了解だ(〜)。」」
「本気で言っているのか?逃げられるわけないだろう…」
「<範囲殲滅>」
まずはシアだ。彼女がそう呟くと…
雑兵は、全員倒れた。
「!?!?!?」
「次は私だね〜 <人格能力・時の悪戯>」
リルダとエリックは急に臨戦態勢を崩し、目の焦点が定まらなくなってしまう。
これがルインの能力、人格変化によって生まれる1つ目の能力。”時神の祝福” だ。
「これまでの模擬戦ですら、本気ではなかったというのか!?」
「終わりだよレナード団長。<断罪の終焉>」
こうして、世界はビースター帝国をこう呼ぶようになる。
「愚か者の国」、と。