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──────いえもん視点──────

めめさんにハグされた2人は、また泣き出してしまった。


大粒の涙を流し、声をあげ、泣きじゃくる。

それは俺が見たことがない景色で物珍しさがある。

…思ったことがなかなかに酷いと俺でも思った。



「うぱさん。感動のシーンで悪いんですけど、洞窟から出る方法ってあります?」


一斉に全員でれいまりさんを睨みつける。鋭い視線がれいまりさんを突き刺し、当の本人は少し怖気付いている。

絶対今じゃないだろっと全員の意見が一致したような一体感を感じる。

1人だけ感じてなかったが…


「…ありまッすけどッもう少ッしだけッここにいッたいです。」


うぱさんが嗚咽を挟みながら答える。いや、こういう時の心を読む能力でしょ!

少なからず本人から喋らせる意味がわからない。


れいまりさんは俺の心を読んだのか、短くあ、と言って黙る。

…ようやく気づいたのか


「いや、ほんとにッ帰りたいです」


れいまりさんは帰りたいと懇願する。

必死に帰りたいと訴えられると段々と何故か分からないが納得してしまうような気がする。


「両生…いや、ウパ、行こう。過去に囚われちゃダメだから」


ラテさんがウパさんの背中をさすり、小声で、でも温かい言葉をウパさんにかける。

ウパさんは落ち着いたのか、無言で頷き手を前につきだす。

なにか呪文のようなことを言いながら、両手を同じ方向に半回転させる。そして、手を叩いてから手を前に突き出す。


──────ブワン


目の前に半透明の水が浮き上がる。


「このゲートは水があるところに繋がります。家の場所と水のあるところを言ってくれればそこに飛ばせますよ。」


ウパさんは説明をしながら、ステラさんの死体を抱える。

ラテさんは元々紫色の宝石が着いていたネックレスの紐を持つ。


めめさんが素早く城の位置や方角、水のあるところを伝える。


それを聞き終えると、ウパさんは空中に浮いていた丸い水を薄く延ばし、人が入れるようなサイズに変える。


「触れるだけでもいいけど、入っても出れるよ〜」


ウパさんがおっ先に〜と言って水の中に飛び込む。待て!!両生類ッ!!とラテさんもすぐにその後を追う。

れいまりさんは無言でそして急いではいる。次に押されて俺が入る。

誰だよ押したヤツ…





──────城──────


ワープした先はお風呂だった。そういえば夕奈さんをお風呂に入れてたからあるのは当たり前か、なんて考える。


れいまりさんはまっすぐ広場へと向かう。

その時、俺の耳には金属質な音が何回もこだまする。


めめさんは猛スピードで広場へと向かう。俺以外にも異変に気づき出し、めめさんの後を追う。




広場に着くと、茶子さんと菓子さんは既にやられ、気絶している。所々傷跡が残っており、再生が間に合っていないことを知る。


ガンマスさんと誰かが戦っている。


白いローブを身にまとい、フードを目深にかぶっているため、顔が見えない。その手には美しいほど神秘的な刀が握られており、鮮血がその刀を彩っている。

しかし、異常なまでに白いローブには赤色がなく、白一色だ。


…こんな服装をしている人を俺は知っている。

突然襲いかかってきた純白の暗殺者。そう、メテヲさんだ。


当の本人はその人を見るや否や固まる。呼吸すらできているのか怪しいほど不自然に固まる。


ガンマスさんは刀で戦っているが、押されており、やられるのは時間の問題だ。


瞬き1回をした瞬間、めめさんが鎌を取り出し、そいつの攻撃を受け止める。ガンマスさんは集中力の限界が来たのか、ばたりと倒れる。


「…ここになんの用でしょうか?依頼ではなさそうですけど?」


めめさんは淡々とガンマスさんを庇うような位置に着く。


れいまりさんはガンマスさん達3人を戦線から離れたところに運ぶ。もちろん神通力で

便利だ。


「裏切り者の処罰だよ。我々を裏切ったやつの…ね」


その人があっさり白状する。その声は男の声とも女の声ともいえず、人間の声かすら怪しい。

しかし、フードを被ってても気づく。メテヲさんに対する尋常じゃないほどの殺意だ。


メテヲさんは動けない。しかし、顔は青ざめており、何か言おうとしているが、全てうめき声へと変わる。

そいつは余裕綽々だ。



「No.73。動くな。そして…気絶しろ」


メテヲさんはなにか言おうとした言葉すらも言えず、そのまま気絶する。


「…メテヲさんに…!!何をしたんですか…!!」


みぞれさんは顔を真っ赤にして怒っている。仲間を傷つけるものは許さない。それが多分だがみぞれさんの核となっている。


「…裏切ったヤツをどう処罰するのかはこちら側の話だ。あなたには関係ないよ」


その時、れいまりさんが吐血をする。


「ガバッッ!?」


れいまりさんも状況が把握出来ておらず、咄嗟に抑えた手に血がついていることに気づいたようだ。

レイラーさんがかけよるが、行くのを止めるかのようにナイフを、レイラーさんの足元に正確に投げる。動いていたら確実に当たっていたであろう場所に、だ。


レイラーさんの動きを確実に制限するその動きは残酷さとその人の強さが見え隠れしていた。







ここで切ります!さて、この暗殺者は誰でしょう!!予想してみてください!!

ちなみに、今回の題名?の『メテヲ裏切り』はメテヲさんが組織側を裏切るようなことをしているので、暗殺者から見た裏切り者って意味です!

タイトル詐欺みたいですみませんm(*_ _)m

それでは!おつはる!

一明日を見るためにー

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また難しくなってきたな〜

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