黄青 黄赤 桃赤
君の一番になりたい。
黄side
作業が終わって、ベッドに入り、寝る前にエゴサをする。
僕の毎日の日課だった。
リスナーさんのツイートを見て心が和んでいるときに、
僕は一瞬にして、その和んでいた心が冷めたように冷たくなった気がした。
『桃赤尊い!!』
一つのツイートだった。
やっぱり、僕は赤に釣り合わないのかな。
僕が相方なのにな。
なんて、くだらない嫉妬心を抱いてしまって
そんなことを考えてしまう自分自身が嫌になって
エゴサをする気力なんてなくなり、電気を消し、眠りにつこうとする。
が、さっきのツイートがどうしても頭の中から消えなくて、
眠いのに眠れない。
桃くんは何も悪くない。
ツイートしたリスナーさんも悪くない。
悪いのは、勝手に赤を独占したいと考えてしまう、僕自身。
僕って、こんなに独占欲強かったっけ。
いろんなことを考えていると、
いつの間にか、寝てしまっていた。
アラームの音で、目が覚めた。
今日は、ライブのリハーサル。
遅れないように、早めに家を出る。
タクシーの中でエゴサをしようとしたが、昨日のことを思い出し、
エゴサをするのをやめた。
会社に着き、メンバーが集まる部屋に行く。
扉を開けようとすると、
部屋から誰かの声が聞こえてきた。
耳をすますと、
その声の正体は、あの二人だった。
必死に涙を堪え、唇を噛む。
桃くんと話さないでほしい。
僕だけを見ていてほしい。
そんなことを思ってしまう自分自身が
やっぱり1番憎くて、
僕は部屋の中に入れなかった。
すごく楽しそうに話していたから。
青ちゃんを待っていようと、
会社の入口前の椅子に座って待っていた。
待っている間も、
さっきの二人の楽しそうな声を思い出し、
涙をこらえていた。
涙を流しながら、終わりだぞ。
心のなかに言い聞かせ、でかけていた涙を手で拭う。
すると、扉が開いた。
「お、やっほー!」
いつも通りの元気な声に、
僕まで元気をもらえたような気がした。
「おはようございます!」
そこから二人で少し話してから、桃くんと赤がいる部屋まで行く。
正直、行きたくなかったが、青ちゃんがいるから、大丈夫な気がした。
青ちゃんが勢いよく扉を開ける。
「たのもーー!!」
「青、w」
「相変わらず青ちゃんは元気だなーw」
この場所が、僕は一番好きなんだ。
僕のこの恋は実らないけど、
みんなと一緒にいれるなら、
赤と一緒に進んでいけるなら、
恋人じゃなくても構わない。
そう自分自身に言い聞かせた。
涙が、一粒だけ頬を伝う。
急いで手で拭うが、その瞬間を青ちゃんに見られてしまった。
「…………」
青ちゃんは何も言わず、背中を擦ってくれた。
優しいな、青ちゃんは。
「ありがとうございます…。」
小声でそういった。
「……………僕にしたらいいのに。」
そう言われたような気がした。
end
昨日、お話会の当落発表があったじゃないですか、!
私、一枚だけ当たってました!!
桃くんのが当たりました!!
本当に当たるとは思ってなくて、見た瞬間膝から崩れ落ちて泣きましたww
みなさんはどうでしたか?
最後までご覧いただきありがとうございました!!
コメント
12件
素敵なお話ですね… こんな素敵なお話がぱくられるなんてそりゃあショックですよね…… お話会当たるなんて強運すぎますよ……僕は案の定全落ちしたので笑(というか応募券1枚しか応募してませんが笑) お話会全力で楽しんできてください.ᐟ.ᐟ
お話最高でした💕 私はお話会どれも外れてしまいました…(´;ω;`) 主さん お話会楽しんできてください!
ぶくしつです( ; ; )