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( *¯ 0¯*)すー( *¯ 罒¯*)きー
カチコチ……カチ
「ん……」
僕はこの家で働くと決まって部屋を貰った。
そして朝…とても暖かくて気持ちい布団。今まで地べたとかで寝てたのに。体も全然痛くない。隣には寧々も寝ている。そして起床時間。僕は寧々を起こした。そして慣れるために皇子様と一緒に同じご飯を食べた。
「今日も美味しいな!いつもありがとうな!」
「いえ、喜んで貰えて光栄です。」
嬉しそうな皇子様だな。眩しい。
「ご馳走様でした。」
「類様。全部食べれて偉いですね。」
「いえ。」
そして仕事だ。初日は寧々も不安だろうから、同じ仕事をやった。そして僕が1人で作業している時に…
「お!類か!」
窓のほうから声が聞こえた。皇子様だ。そして皇子様は窓から降りてきた。
「え、皇子様……?どうかしましたか?」
「特に何もないが。1人寂しそうにしてるから。」
あ、僕楽しそうじゃなかったのか…。やっぱり眩しいな。僕の太陽みたい。それは失礼かな。
「類。おまえ歳も同じなんだし2人でいる時くらい、司って呼んでくれないか?」
「え…それは流石に……」
「オレがいいと言っている!ほら、つ・か・さ」
「つ……司くん。」
「よし!」
そして皇子様はご機嫌な顔で、部屋に戻った。皇子様は、次世代王になる為の勉強をしているらしい。
ずっと変わらない毎日を過ごしていた。ずっとこの日々が続くのかなと思っていた。別に苦じゃなかったから良かった。でも……
「陛下……。」
今の陛下のロゼだろうか。泣いている。
そうして僕はロゼさんに何があったか聞いてみた。
「陛下が病気になってしまってね。多分もうそろそろ司様が王になるだろうと想像が着いちゃたよ。」
僕が初めて陛下にあった時は40代位の人だった。それから10年経った。早いなぁ。
司くんが陛下になるなら今まで支え役として付いていた僕はロゼを受け継ぐのか?
「そこでだ。類。君に次の陛下であろう司様のロゼになって欲しい。」
やっぱり。
「はい。これからも隣で皇子様を支えます。」
10年間一緒に居て、僕はずっと司くんのことが好きだった。司くんの気持ちは分からないけど。でも…司くんの次の継承として女性と結婚し無ければならない。はぁ……。勇気を出して僕は…司くんの部屋に行った。
コンコン。
「失礼します。皇子様。」
「む、類か入ってよいぞ。」
……ッッ…僕は…司くんがずっと好きだった。この気持ち、誰にもとられたくない特別な気持ち。司くんにぶつけることにした。
「……どうした?類。」
「次の陛下が君になるんだってね。そして今のロゼさんから僕に司くんのロゼになってくれないかって。」
「おお!それは嬉しいな!!これからもよろしく頼むぞ!」
言う。絶対に。ぶつける。
「それとこれからもっと一緒に居られるんだ。それでね僕言いたいことがあるの。僕は……ッッ…司くんが好き。」
あぁ、ダメかな。司くん固まっちゃった。どうしよう。
「…嬉しいぞ!オレもずっと好きだった。」
「どうしてずっと?」
“ずっと”?どういう意味?頭が混乱しそうだった。
「類…最初はあまり愛想が無くて、淡々としていた。それに仕事も昔から繊細で綺麗な顔立ち。昔から何も変わらないままだな。そういう類がずっと好きだった。」
「え……。」
「でも……」
あぁ、やっぱり後継者問題が出てくるかな。泣きそうで仕方ない。我慢だ。我慢だ。
「これ言っても引かないか?」
「え……僕はどんな司くんでも好きだよ。」
好きだけど、それがもし子孫のことだったらと思うと……。
「オレな……カントボーイなんだ。」
「え……」
カントボーイ何それ。あ、でも確かどっか本で読んだことが。そして司くんはカントボーイについて書かれた本を持ってきた。
━カントボーイ
見た目は男性だが、男性器が無く、女性器がある存在(性器のみが女で、それ以外の心身が男)を示す。
「え、」
「引いたか?類はどうせ子孫繁栄がどうとか悩んでそうだな。でも、オレがこの身体のおかげでそういう問題はま逃れそうだな。」
「あぁ、そうだね。僕は受け入れるよ。じゃあ僕とそういう行為をしたら妊娠も可能ってこと?」
「そういうことになるな。」
カントボーイか。ちょっと嬉しいかもな。女性器を持ってる……ということは、生理とかもあったってこと?
たまにトイレに良く行く日とかあったけどそれってもしかして……
「司くんさ、たまにトイレに良く行く日とかあったよね。それって……」
「あぁ、カントボーイだから女性器がある。つまり、生理だな。」
そっか。そういやトイレには陛下用、皇子用とかあったな。掃除とかしていて。
「このことは家のみんな知ってるの?」
「いや、まだ両親とロゼさんと類しか知らない。」
そうなると……フフッ楽しみだなぁ。僕達は17歳か。子孫を作っていい決まりは18歳から。あと1年か。その1年で司くんのこともっとしれたらいいな。そしてロゼとして寄り添って上げなければ。役目が増えたな。楽しみだな。
近いうちに跡継ぎが行われる。それから僕はロゼとして陛下のもとで働く。今までずっと皇子様呼びだったけど陛下か。これからは。早いなぁ。
「これからよろしくお願いしますね。陛下。」
「ははっ……よろしくな。ロゼ。」
続く♡