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テラーノベル(Teller Novel)
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綺麗に散りばめられたような風景。

そして、ふわりと香る花。

「ここはー。」どこだ??自分の服装を見てみると、ボロボロのズボン、傷だらけの手だった。

「記憶が、無い!!」自分は誰だ?

ここの土地は何をしてこうなったのだろう。荒れている。

赤い花だけが一輪咲き誇っているだけで、他は砂漠のようなものだ。

自分は外傷的な傷を負って記憶をなくしたのだろうか。でもそんなに目立った外傷は無い。

取りあえず立ち、周りを散策することにした。

「、、、、、、!!」息を呑んだ。よく周りを見渡すとビルが壊れて、砂漠の砂のようになっていたのだ。

ここは都市部だったのか。では、一体何がー。

人がいる気配がない。顔から血の気が引いた。

「おい、そこで何をしてるんだぁ?」

「!!!!!!」後ろを見ると、勇者のような鎧をまとった、男の人がいた。

「今、俺、記憶を失ってるみたいで、、」

「ああ??お前人間か?」

「?、、。はい、、」

「もう人は十分殺したはずなのに。ったく、生き残りがいたのか。」

「え、、??」あなたは人じゃない?もう十分殺した?こと人はー。 人殺しだー!!

「うわわああああああああああああっっっっっっっっぁ」自分はとにかくダッシュで逃げた。

早く 早く 早く とにかく逃げるんだ。

「はあっ、はあっ、、、逃げ切れ、、た?」振り返っても男はいなかった。

「ふふふふっふふふ、、。」不気味な笑い声。

「っ、、、?!」

「いくら逃げても無駄だよぉー」

「なぜ、、、、、、!??」この男、人じゃない。直感で分かった。

「お前の首を見てごらん。」

「え、、。 く、鎖が、、!!」俺の首には重さのない鎖がついていた。その鎖の先は男が持っている。

「お前が逃げてもこの先さえ持っていればついて行くことができるのさ」

「な、、なぜそんなことが、、」

「なぜか、って?そんなの簡単さ。俺は魔法が使えるからなぁ。そもそも自分は人じゃないから

人のお前が勝てないのは当たり前だけどな」

「、、、、、、、、、、、、、、。」どうしようもないのか!?ここで死ぬしか、、。

この鎖は手でとることは出来ないのか?

とっさに手で取ろうとしても、カチャカチャと寂しい音をたてるばかり。

「お前、生きたいか??」

「はい、、、、、、、、、、。」あれ、逃がしてくれる、、?わずかな希望が見えた。

「なんちゃってー。逃がすわけねえだろー!」男は鎖で俺の手を縛り、青い火を鎖の先に燃やした。

「この鎖は燃えても溶けないし、壊れないからあとはお前が火だるまになるだけだな。」

俺は男を睨みつけた。この男ー!!どれだけ性格が曲がっていたらこうなるんだ?

そう思いながらも、鎖の火は自分に迫ってきている。

助かりたい。だれか、、。


『諦めては、いけない』白いマントを羽織った、紳士的な青年が見えた。

これは昔の記憶、、か?

その次には長い黒髪の少女が見えた。

『あなたは魔法が使えるのね!』

無邪気な笑顔。見たことがない人のはずだったのに、見覚えがあった。

気づかないうちに涙が流れていた。

『逃げなさい。せめてレオンだけでも、、!』

血を額に流した大人の女性。レオン?聞き覚えがある。


でも今考えたって仕方が無いな。だってもう、死ぬのだから。

もう火は自分のスレスレまで迫ってきていた。

そんなときもう一度頭をよぎったさっきの紳士的な青年。

『僕に、ついてきて』頭の中で声が響いた。

居る。目の前にその青年が。気配だけ感じた。

青年は飛び跳ねるように手を俺に差し伸べた。

ぎゅ、と手を繋いだ。『そのまま、立って。』立てないよ。だって、鎖があるから。

チリ、と火が洋服に移る。

『いいから、立って。』

俺は立とうとする。鎖がガチャ、と音を立て、俺を引き止める。

熱い。火が。

そのまま青年は手を引っ張る。すう、と薄っすら青年の身体が見えた。

そのとき、奇跡が起きた。鎖が、外れたのだ。服に燃え移っていた火までもが、消えた。

見ると、青年は鎖に手を当てていた。この青年が助けてくれていたのだ。

『良かった、助かったね。』

青年は俺の前に立った。

「なぜ鎖が外れた、、、!?火までも、、、」男がパニックを起こしている。

気づいたら目の前に矢がー。

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