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青天の、とある朝であったらしいのだが…………。
真上から見下ろさなきゃ見つけることさえできなかったくらい小っちゃくて黒い虫がいるってことは きっとそんな青天気も嘘なんだと思うよね。そう思わせられる朝があるんだもん。やっぱり晴れなのにどん曇る空とかあって欲しかったりするものだろどう考えたってもようってもだよ全く。ああもう。ああくぁっくっけくそ
「今日が来てしまったんですよ!この忌まわしいな夜を飛び越して 太陽の下!光を浴びましょう?」
1ミリほど浮いたりしないと。
ほたるび灯 手渡されない言葉の切れ端を僕は掬う。
夢中で紡ぐ言葉たちの行く先を探すけれど 何もかも上手く形になりませんでした……
1つたりないまま消えて行く言葉をかき集める僕がいるのです 2人並んで歩きたかったんだよ……それだけだけど……難しかったよ……もう諦めちゃダメですか神様
(またどこかで会おうよって伝えたい……ただ君に会いたいだけなのに……どうしたら伝わるでしょう?)
(そう願っても叶うことなんて決して無くなって…………もう会うことはないのです)
“約束よ――――約束したのよね―—― 私の心の中の君の声はまだ聞こえます……。
けれど彼女は居ませんでしたね……”
(……これは夢ですかね……。まだ僕にそんな感情は持ち合わせておりませ……いえ……あるはずが無いのですが)
“この世に在らぬ者が、何を欲しまする……。その身を神仏の如く輝けようと云われて居る貴方でさえ、其方の想いまでは変えられまい”(何故貴女は知っている!?あの場には誰しも来なかったということは誰も見ていないっ!!なぜそれを――まさか!?本当に見ているのか……!!!だが此の夢幻の世界でそれが一体どこまで出来るんだ!ここは魂だけの……そうだろう!それが可能としても何も変わらないじゃないか!それに私が望んでいるものは、この感情だ、決してお前の指図した夢幻のような力のことではない―!もうやめて頂けるのだとすれば私は何も望まない!私の大切な人の幸せこそが真に満たすことだ)
私は何も望み申しては居ません、私の為に御働きになり必要だと申し付けなされた力を手加減されて授けたことへの怒りは当然かもしれません……が”どうか今は耐えられるべきだと思ってくだされない。我が身を捨て去らせられましてまで救い出されるあなたにとって何が幸いになることをお解かしになる筈でしように。己の力などお望みにはならなかったろうし私もこの先使う気にはならないがあなたのために、今のこの気持ちだけで精一杯なのだ”(頼む!止めてほしい)彼は必死に手を挙げて合図をおくったけれど誰もこちらを見てはいない……ただただ一人を別として、だが彼は既にそれに目を向けなかった!(そうすればまたも傷つけて血を吹き出しさせ大火傷を負うだけだということがわかるんだ!!なのに)
(なぜこんなことになった!?そんなにも力が必要だったとはどんな時のことだったんだ……自分の目からも見えないどこか奥深くの方にある心の中にはそれを願える希望や意志もあるんじゃ無かったのか……しかし何故だ、今度もまたこんな……まるで自分を虐しめろと望まれるが為に仕組まれるようにわざとこんな目に会わされようとなさっているようだ――あるいはそうなってしまったとしてもかまわれまい、そのつもりでおいでになったに違いない……しかしそれでも尚こんな風に扱われることを選ぶなどと。それほど深い傷をつけられ苦しめられながらそれでもなおそんな生き方を選ばれる理由はどういったものだったのだ。そこまでのことをあえてする必要があったのか―何故そのような苦痛を受けるような必要があったか理由を話して欲しい)声も出さずに見続けた視線、それは自分がまだ覚えていたことにひどく心を掻き回されたことだった!彼女は自分を助けることが出来るかどうかわかっていなかった、自分には何とも出来るはずがないと思われた、つまり彼女をそこから自由に出来るのはこれ一度切りしか無いのだ―もしあの時のことが正夢となってしまったにせよもう遅過ぎて取り戻しようがなく今のままではそれを見ることは出来ない!彼がどれだけ激しく抵抗していてもこの力の流れからは誰も身を切ることも逆らうこともできないことを思い知らされていながらただ彼女の言葉を聞こうと思っていて何も言い返すことが出来ずにじっとして待っているだけだった―彼は今朝彼女について読んだことの多くを忘れていてその時もやはり同じだった・(私はただあなたの顔だけを見上げてあなたの姿を目に入れないように心掛けた……私の身体がまるで鉛のようになり始めたことには気づいた、だがそんなことを口に出せる立場にはいなかった……それがたとえ偶然にも口に出せたりしたところでもそんなことでどうなるということではなかったろうけれど……私がこんな状態にあっている間にあなたと二人っきりになりたくなくてそうしようとしなかっただけの話だったが……。私にとってあの男は何か意味ある人間ではないし……むしろ無関心である方が良いように思っていてそういうふうな態度をしていたいくらいではあります)と。しかし彼女が言ったとおりだというのは理解できたけれどもそれを聞くというわけにはいかないようでもあり……それは彼にはほとんど聞こえもしない囁きに過ぎなかったからだ(そうだから僕は自分の部屋で眠るしかないのだから)と思いつつまた眠れず考えるのだが。それに何といっても彼が気にしているのはこの女の口から出た「彼」という一言の語気が強いことだった……。なぜならそれを彼女ははっきりと言下に肯定したものとして聞いていたものだったのだから……(僕は僕のことを自分でいうべき時機を得た時にそうするつもりでいてそのときのために準備していたというのもあるけれど……。とにかくそれでなくてもいい加減もうあまり僕についてのいろんなことを知っておきたくなったにちがいありません。彼は何も隠し立てしないはずだと言っていました)