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インエラ ラス→エラ マスケチャマス

____________←は場面が変わると言うことを表しています。

*エラーが自分のインクへの気持ちに気づくまでのお話*

両片思い エロは”今のところ”ないです 番外編みたいなものであるかも

ディープキスしてます

❗️改造注意❗️



____________



「エラァーー!!!!」


「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!」


インクが凄い大声と共にオレに抱きついてこようとした。

オレはそれを避けようとした、が、それは叶わず、

インクのその勢いで押し倒されてしまっていた。


「いっててて….ご、ごめんエラー。君が接触恐怖症なの忘れてたんだ…..」


インクがそう言い、瞑っていた目を開く。

そしてそのまま、ポカーンとした表情を見せた

「…..?お、おいどうしたんだよ。ていうか離れろ!!!」


インクがなかなか離れないので、咄嗟に押し倒されている状態から抜け出そうとする。

が、なぜかインクの手に力が入っていて抜け出すにも抜け出せない。

なにをしてるんだコイツは….?


「….エッッッッッロ」


「は?」


やっと口を開いたかと思ったら、なにを言い出すんだコイツは。

エロ?は?何が?も、もしかしてオレに言ってるのか?

ま、まあオレは可愛いから、そ、そういうことになるのか….?

いや!違うだろ!可愛いとエロは別だ!!!!!


「お、お前頭おかしいのか?さっさと退け!」


「イヤだ。」


なんなんだ、コイツ

いやだ?バカか。

というかなんで退かないんだよ!

そう思っていると、インクが口を開いた。


「いや、退くほうがおかしいでしょ。

だってこんなにも可愛いエラーがこんな近くにいて、

しかも僕が押し倒してるんだよ?

てかエロすぎ」


「○ね」


可愛いのは認める。

だが、エロいのは意味が分からない。

てゆうか、インクの顔が近い。

ふれてはないので良いものの、近い。

いや、何処か触れてる気がする。

気のせいか….?


「お前、近いし、言ってることが意味わかんネェ、早く退けソウルレス野郎」


「はぁ…..分かったよ、そこまで言うなら….」


スッ、と、インクが押し倒した状態から、立て直した。

オレもその後に体を起こす。

今さっきのインクの言動は、なんだったのだろうか。

ま、まあそんな事考えても意味ないし、考えないでおこう…


(あー、なんかちょっとキたな….エラーの事襲っちゃいそうだった….

このままいたらもう限界っぽいし、今日はもう帰るか….)


「あー、ごめんエラー、もう帰るね」


「え、もう帰るのか?」


…..え?オレは何言ってんだ?

まるでオレが寂しいなんて言い方しちまったじゃねえか!!!!

や、やべぇ早く訂正しないと….


「イ、インク違うんだこれh「ふーん…..」


「なーんだ、エラー、僕が帰っちゃうの、嫌なんだ?」


「え、いや、ちが、」


「寂しいんだねー…..可愛いなぁ….」


「も、もう!違うっつってんだろ!!!!バカ!!」


くそっ….!

インクがニヤニヤしてこっちを見てくる。

こっちみんな!!!!


「そうやって反抗してても可愛いだけなのにね。」


「エラー、やっぱり可愛い….」


「さ、さっきから可愛い可愛いってなんなんだよ…..流石に言い過ぎだ!」


「えぇ〜、だってほんとに可愛いんだもん….♡」


「はぁ….もう、そろそろ限界だな…..じゃ、またね」


「…..?お、おう、またな。もう2度と来んなよ」


「うん。またくるよ。」


ポチャン、と言う音を立てて、インクはポータルの中に消えていった。




_________________


「はぁ……もうダメ!!!!エラー可愛すぎ!!!」


僕は…..次エラーに会ったら襲ってしまうかもしれない……

いや、ホントにエラーが可愛すぎる。

何が可愛いって言ったら、もう全部だよ!!

てゆうか、今さっきの何!?!?

『もう帰るのか?』って、完全に誘ってるでしょ!!!!


「はぁ….」


エラーは僕の事好きじゃない。

でも、嫌いでは無いと思うんだ。

今さっきだって、2度と来んなとか言うくせに、またな、って。

矛盾してるよ….

でもそんな矛盾に気付かないくらいなら、嫌いでは無いよね。

僕のエラーへの恋焦がれた気持ちも、いつかは…..

……


「もう寝よ…..」



______________


……来ねえ。

インクが、来ない。

ここ三日ぐらいか?全然来てない。

いつもなら一日に何回かは来るのに、来ない。

どうしたんだ?とうとう死んだか?

….なんなんだ。

てゆうか、なんでオレはこんなにアイツの事が気になってんだよ。

アイツが数日来ないくらいで、なんでこんなに心がざわつく?

最近なんて、インクのことを考えたらソウルがなんか….

よく分かんねえことになってる。

ほんと、なんなんだよ。

わかんねぇ…..

わかんねえ!!

ずぅーっとちんたらしてても何も無い。

この気持ちを、誰かに聞くか….



アンダーラスト、か。

テキトーにポータルを開いたら、アンダーラストに着いた。

…..嫌な予感しかしねぇ。

とりあえず、ここのサンズに聞くか…..

「はぁ…..いやだな……」


_______________


アイツの家に着いた。

家のドアの前にいるが、ノックをしたくない。

もう違うAUに行きたい….

仕方ねぇ……


コンコン、という音を立て、ドアを叩いた。

するとすぐにドアが開いた。


「はぁーい、どちら様…..!!!!」


「え、エラー!?」


「よう、今日はお前に話が….ってうわ!!」


「エラァ!!!はぁ….君から会いに来てくれるなんて珍しい….」


「オレに……触るなあぁぁぁ!!!!」


「え!ちょ、ま、うわぁぁぁぁあ!!!」


ゴッという音がたち、ラストが倒れた。

ま、こんな目に遭うのは当たり前のことだな。

急に抱きついて来たほうが悪い。


「ゔぅ…..いったぁ…..エラーひどい…..」


「あぁ!?酷いのはそっちだ!

オレが接触恐怖症だと分かっておいて、なんで触ろうとしてくるんだ!」


「だって…..そんなの抑えられるわけ無いじゃん…..」


「ちっ、なんなんだどいつもコイツも…..てゆうか、もうそんな事はどうでもいい!

今日はお前に話があって来たんだ。」


「そ、そうなんだ。ま、とりあえず入って」


ラストはそういうと、体を起こしオレを家の中へと招いた。

…..ん?よくよく考えたら、コイツの家にいるのって危なく無いか?

ま、まあいいか…..


「適当に座ってて、飲み物出すよ」


オレはそう言われると、コクリ、と頷き、ソファに座った。

なんか、オレがコイツの家にいるの、不思議だな…..


「おまたせ、はい、どうぞ」


「ありがとう…..」


「で、話ってなんなの?」


「あ、ああ….そのことなんだが…..ていうかなんであんなドア開けるの早かったんだ?」


「え?あぁ、アレね。ちょうどその時セフレの家行こうとしてたんだよね」


「うわぁ…..」


「あ!てか、セッ○ス今日まだして無いじゃん…..あー….なんかそう思うとムラムラして来た….」


いやな予感がする….この野郎….もしかして….


「ごめんエラー、ちょっとヤラしてくんない?」


「○ね」


やっぱりな!!この色欲野郎が…..

土に埋めてやろうか…


「クソが、オレの話を聞け!!いいか?」


「うぇー…わかったよー…」


「ふぅ….最近…..インクが来なくなったんだ….」


「へー、あの守護者が….」


「それで、アイツが来なくなってから、ずっと心がもやもや?というか….」


「ムラムラじゃ無い?」


「お前そろそろ埋めるぞ」


そろそろ本当にムカついて来た。

破壊してやろうか。


「すみません….」


「….えー…..その、心がざわついて….?るんだ….」


「ほう」


「それで最近、アイツのことばっかり考えちまうし…..

あーっ!もう!!なんでオレがアイツなんかでこんな悩まなくちゃなんねぇんだ!!!」


「はは、エラー悩んでるんだねぇ…ま、ここはチャチャっとセッ○スしちゃって忘れよう?」


「お前ホントに埋めるぞ」


クソ、こいつに相談したのがダメだった。


「まぁ、これは俺に相談するべきじゃ無いな…..

ねえ、俺はこんな相談に乗る役目じゃ無いよ。

だから、さ、ホントにヤッてみない?俺と。」


「だから無理って言って…..」


瞬間、オレの体が押し倒された。


「え」


「ごめんエラー、俺、実は昨日もヤッてないんだよね…..ホントに、今もう限界で….」


荒い吐息と共にラストがしゃべる。

ラストの方を見ると、

ハートのようになった目、そして、歯には今さっきまで無かった牙のようなものが生えている。

直感的にヤバい、と思った。

だが、怖さで体と口が動かない。

身動きが、出来ない。

このままじゃヤられる….!


「…..ハッ!エラーごめん!!!」


ラストはそういうと、体をオレから離した。

コイツが、自分の性欲に勝った….?

信じられない。


「う….ホントにごめんね。君の気持ちも考えずに….」


「…..?お、おう…..」


ラストは、今もまだ荒い息のままだ。

もう、限界なのだろう。


「性欲は…..はぁ….セフレにぶちまけるよ….君だけは傷つけたくないしね…..」


ラストのセフレは可哀想だな…..

ま、まぁヤラれなくて良かった….

にしても、ラストが性欲に耐えるなんてな…..

それに、君だけは傷付けたくないってなんだ…..


「て、ていうか!お、お前もう限界だろ?オレはもう帰るから….」


「え?あ、うん…..役に立てなくてごめんね…..しかも、君を傷つけちゃった….」


「….別にいい、とにかく、まぁ…..あ、ありがとな….!」


「!…うん」


ラストが、返事と当時に微笑んだ。


「じゃあ…..またな」


「あ、待って!あのさ…..」


「ん?」


「俺が真面目に答えられなかったから…..次は、オリジナルのサンズに聞いてみたら…..?」


「おう….そうだな。じゃ、またな。」


「…..うん、また会おうね」


その時のラストの笑顔は、ひどく悲しいような、そんな笑顔だった。

そしてオレは、ポータルを開き、アンダーテールへと向かった。



________________


「エラーが、あの守護者のこと好きなんてね…..

はは、そんなの分かってたのに、叶うはずないって。」


「ダメだ、泣いちゃダメだって…..セフレのとこ行ったら心配されるよ…..」



「…….あー……失恋、しちゃったなぁ…..」



______________________



アンダーテールへと来た。

周りを見てみても、特に変わった様子はないようだ。

オリジナルの家に行ってみるか…..



コンコンという音を立てながらドアを叩いた、が、

待っても出てこなかった。

どうやら、探さないと行けないらしい。

…..正直面倒くさい。

探しに行くか…



手始めに、ウォーターフェルを探す事にした。

はぁ…..また長い時間かかるんだろうなぁ…..

と、思ったが、案外早く見つかった。


そこには、エコーフラワーを見つめているオリジナルのサンズがいた。


「…..よぉ」


「なんだ、誰かと思ったら、お前さんか。」


「今日は、お前に用があって来た。」


何故こんな所にいるのか、とか、聞きたいことは有ったが、

まずはここに来た自分の目的を果たす事にした。


「そうか、まあとりあえずこっち来て座れよ。」


「…..」


返事はせず、オリジナルの所に歩み寄った。

オリジナルが座った少し後に自分も座る。


ここは…..心地が良い。


「で?用って何なんだ?」


「あぁ、今日は話があってな….」


「…..ここ最近、インクが来なくなったんだが…..」


「え、そんなことあるのか….アイツ、お前さんのとこ毎日行ってたよな?」


オリジナルが、驚いた、と言うような顔でこっちを見る。

まあ….誰が聞いても驚くだろうな。

ほぼ毎日来てたんだから。


「そうだな、毎日数回は来てた。それで、インクが来なくなってから….なんか….変なんだよな」


「変?」


「あぁ、最近、アイツのことばっか考えちまうし….

なんか、つまんねぇんだよ、アイツが来なくなってから…..」


「ハハッ…..なるほどな。」


「な、なんだ?何かわかったのか?」


「アンタ、恋してるんじゃないのか?」


「は?」


は?いや、え?

何言ってるんだ?

オレが?インクに?

恋してるだって?

いや、なんでそうなるんだ。


「…..なんでそう思うんだよ。」


「…..オイラも、同じようなことがあったから分かるんだよ。

そいつのことばっかり考えてさ。ホント、毎日」


「…..」


「そいつのこと考えたら、ソウルが、痛いんだ。そういう『痛み』ではなくて。

…..そういう、その感情ってのは、やっぱ、『好き』っていうコトじゃないのか?」


「オレは….」


オレは、アイツの事は、嫌い、ではない。

でも、だからといってオレがインクを好きとは限らないだろ。

そう、好きとは、まだ決まってないんだ。


まず、好きって言う感情が、オレにはよくわからない。

……好きになった事がないから。


「….オレは、好きになった事がないから、そういうの、わかんねぇ。

でも、一度、ちゃんと考えることにする。」


「….そうか。…..そうだな。

じゃあ、オイラは家に帰って軟骨が“なんこつ”いてるか、数える事にでもするかな。」


「…….」


「おう、相談乗ってくれてありがとな。」


「はは、じゃあな」


オリジナルがそう言うと、オレはポータルを開き、アンチボイドへと向かった。


________________


何時間か、考えてみた。


お気に入りのクッションにもたれて、くつろぎながら考えた。

オレが、インクのことす、好きなんて考えられねえ。

だって、そんなのおかしいだろ。

オレは破壊者で、インクは守護者。


…..真反対じゃねえか。

て、ていうかオレがインクのこと、もし、もし好きだったとしても、

インクはオレの事ゼッテー好きじゃねえよ….


「….?」


なんだ…..今さっきの。

胸がなんか、ズキッて….


…..もう、何もかもが分からねぇ。




________________________


あれからまた、一週間が経った。

それでも、インクは来なかった。

なんでだ?インクは、なんでオレのところに来ないんだよ。

最近はずっと退屈だ。楽しくない。….いや、オレの人生に楽しい時なんて元々ないか。


この一週間ずっとインクのことが頭から離れなかった。

それが、なぜか負けたように感じて、凄くウザい。



……..

インクは、もうオレのところには来ないのだろうか。

認めたくないが….少し悲しかった。




頬をつたう何かを無視して、オレは目を閉じた。


________________________________




「エラー」


んん…..なんだ…..?

何か聞こえる…..


「エラーっ」


誰の声だ?

うるせぇ….


「エラー!!!」


「うわぁっ!!!」


な、なんなんだよ…..って…..え?


「もう、名前呼んでるのに….ていうか、珍しいね。エラーがこんな時間に寝てるの。」


い、インク…..?

ウソだろ?なんで….


「はぁ….で!そうだ!今日エラーに渡したいものがあるんだ。」


「……エラー?どうしたの?ずっと下向いてるけど…..」


「ヴッ…..ぐすっ」


「え」


「……クソが。」


「え、エラー?」


「もう…..このばかぁ!!ばかばかばか!!!」


「えっ、ちょ…..」


接触恐怖症のことなんて気にせずに、インクにしがみついた。

インクにあって、分かったことがあった。

やっぱりオレは_________


「なんで10日間も来なかったんだ!!おれ、オレは……!!」


「…..エラー….」


「オレはぁっ….ずっと…..ずっと寂しかったんだぞ!!!」


「えっ」


「オマエが来なくなってから、退屈だし、つまらないし…..!

インクのことで頭がいっぱいだったんだ!!」


「エラー…..それって」


「ゔぅ…..そうだよ!!オレは….!!」


言わなくてはいけない。

今、やっと気づいたことを。


「インクが好きなんだ!!!!!!」


「!!!」


「う、ゔぅ…..オマエは、オレの事スキじゃ無いんだろうけど…!」


「さっき気付いたんだ。インクのことが好きだって…..!

どうせなら、気づかなければよかった…..!!」


オレは、素直じゃなかったんだ。

自分のプライドがオレの「好き」という気持ちを隠して、

気が付かなかった、いや、もう、ほんとは気づいてたんだ。

どうしようもなく、インクのことが好きだと言うことを。


「エラー……僕の気持ちは、キミに伝えて無いよね。」


「エラー、こっち向いて?」


「….」


まだしがみついたままだったので、体制を整え、

オレはインクが言った通りにインクの方を向いた。


すると、オレの腰に腕をまわして、オレを引き寄せた。

す、すごく近い。インクはこれから何をー


「ん」


…….は?

え、あ、いや……

い、今さっき…..き…..キ、ス……


「あ、ア」


声にノイズが混じる。

周りにはERORRという文字が浮かび上がった。


「エラー….これが、僕のキミへの気持ちだよ。」


「ア”…..」


キ、ス…..えぁ….?

オレへの、気持チ…..?

も、もウだめダ…..

意識が…….



インクの心配するような顔を見ると共に、オレは意識を失った。



_________________


昔の夢を見ていた気がする。

….あまり、覚えていない。


今、覚めないといけない。

インクに、ちゃんと言おう。


オレの、気持ちを。


__________


「ハッ!」


長い夢を見ていた気がする…..

オレは、何をしていたんだ?

意識を失う前…..あー……

や、やっぱり思い出さないでおこう…..


「エラー!?め、目を覚ましたんだね!はぁ…..よかった……」


ゲッ、横に、インクがいる……

ま、まともに顔が見れねぇ…..


「エラー、ごめんね…..僕があんなことしたせいでキミは….」


「も、もういい!なんでオレに恥をかかせるんだ….」


あんなこと….って、う…..記憶が蘇ってきた…..

あ、あんな恥ずかしいことをオレはインクと…..

しししかもオレはき、キスはインクがはじめてで….!!


「あああああ!!!」


「えぇっ!エラー大丈夫!?」


考えすぎるのも良くない。

ウン!そうだ、もう忘れよう!

でも……気持ちぐらいは、ちゃんと伝えたほうがいいよな。

ていうか、インク、き、キスする直前に、何か言ってたよな….?

なんだったっけか…..まあ、いいか。大した事じゃないだろう。

よし、もう、心の準備はできた…..


「い、インク!」


「ん?」


「ああああのさ…..オレ、インクにちゃんと伝えないといけないことがある…..!」


「….うん」


「お、オレ……オレ……は…..その…..」


「うん」


「い、い、インクのコトが…..!」


いけ、オレ!

オレ可愛いぞ!だからいける!


「す、す、す、す…..!」


「好きだよ」


「….エ?」


ん?い、インク?


「僕、さ、エラーにキスしたよね?

それが僕の気持ちだよ、って…..言ったんだけどな….

はは、エラー、忘れようとしてたでしょ。

….ねえ、忘れないで。その身に、焼き付けておいてよ。」


「んえ、ちょ…..は!?」


インクが、オレの手首を掴み、股に右足を入れてきた。

そして、オレに顔を近づけ….


「!?」


「ちょ…..は……んんんっ!」


き、キス…..キス!?

やばい、やばいやばいヤバい!!!

またフリーズする…..!!

でも…..また意識を手放すわけにはいかない….!

耐えろ….!


「んっ…..はあっ…..」


インクが……舌を入れてくる。

オレが逃げようと舌を引っ込めようとしても、

すぐに舌を絡ませてきた。


「ん….ふっ…..んんっ…..!」


「はっ….エラー….」


「い、ンク….ッ!」


なんとか、意識を保つことができた。

でも….もう今にでも倒れそうなくらいフラフラだ。

接触恐怖症でそうなっているのか….はたまた…..


「オマエっ….!どういうつもりだ!!

オレは、接触恐怖症で….!

て、ていうかなんだよ!お、オレのコトが好きって…!」


「ごめん….でも、キミには、これくらいしておかないと、

分かってもらえない気がしたんだ。

だから…..それぐらい、キミに伝えたかったんだ!エラーに…..僕の気持ちを。」


「ッ….!そんなの….ウソだ…..デタラメだ!!」


「本当だよ。僕は…..エラーの事が好きなんだ!!!」


目の前にいるインクの目から、何かがポロポロと溢れ出してくる。

なんでだよ。オマエに…..涙なんてあるわけないだろ….!


「好きで好きで…..どうしようも無かった…..!!

日々、どうしたらキミが振り向いてくれるのか、考えたよ….!

でも、いくら考えても、答えは出なかった….. 」


「…..ッ」


「キミを見るたび、胸が苦しくなった。

キミと話すたび、キミに会うたび、叶うはず無い、って….!

僕はエラーにずっと、恋焦がれてたんだ……!」


インクだって…..こんなに苦しんでたのか。


オレは確信した。

インクが、オレのコトが本当に好きだって言うことを。


「お、オレだって…!

インクのこと考えてたら、胸が苦しくなる…!

オマエのことで泣いた事だってあった!!!

オレだって…..オレだってオマエのことが好きなんだよ!!!」


…..また、インクの前で泣いてしまった。

オレは…..バカだなぁ。

インクのことを…..苦しめてしまっていた。


目から溢れ出る涙を、右手で拭った。

拭っても拭っても、涙は止まる様子はない。


「エラー…..ちょっと…..ハグ…..していい?」


「ん…..」


今なら….いや…..インクになら、触られても平気そうだ。

オレは、静かに頷いた。



ささやかな温もりを感じる。

スケルトンなのに…..暖かかった。

インクの腕の中では、なぜか昔のことを思い出した。

そして……人生で初めて頭を撫でられた。


「ヴ…..オマエ…..泣かしにきてるダロ……」


「はは、キミのこと泣かすなんて事しないよ。

…..エラー、キミ言わなきゃいけない事がある。」


「なんだヨ…..」


インクの顔を見ると、やけに真剣な顔をしていた。


「エラー…..僕は、キミが好きだ。」


「知っテる…..」


「キミに、涙をながすなんて事がないようにする。

一生大切にする。」


「だから….僕と、付き合ってくれませんか。」


…..そんなの、答えなんて最初から決まってる。


「ンだよ…..プロポーズみてえじゃねえか…..

はい……喜んで。」


「…..っ!!エラー!!」


照れくさい。

でも…..やっぱり嬉しかった。


「嬉しい…..僕嬉しいよ…..また涙が出ちゃいそう….」


「ハッ….泣いても良いんだぜ?」


「ヴッ……うわああぁぁん!!」


本当に泣きやがった…..

でも、オレも実はと言うと、泣いてしまいそうだった。


「それにしても…..あのクセぇセリフ…..

『涙を流すなんで事がないようにする』…..って……」


「ま……オレは嫌いじゃないけどな。」


オレが呟いた言葉は…..


嬉し泣きするインクの頭には、届いていなかった。





—END—



あとがき


読んでくださって有難う御座いました!!

初めは違う話を書こうとしてたんですけどね…..

なんかすごい感動的な話になりました!!

でも、自分にとっては満足できました。

はじめてここまで長い話を書きましたね….

最後まで読んでくださり、有難う御座いました!

番外編で、エラーの接触恐怖症を克服する話を書こうと思います!!

気長に待っててね!!

そして次はエロがきます…..

ては!!!本当に有難う御座いました!!!!

また、番外編で…..

この作品はいかがでしたか?

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コメント

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うわぁぁ続き楽しみぃぃぃぃ

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