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初めまして! なりきりはあまりやった事がなくてほぼ初心者なんですが、よろしいですかね?
こんにちわイナズマイレブンのなりきりしませんか?
皆さんこんにちは、こんばんは、はじめまして!!とちおとめと申します!(以後お見知り置きを…笑)
小説を書くのはこれが初めてです!!ガチの初めてです!大目に見てくださいね。アンチは泣きます。
最近イナイレを見直して、ハマり始めたのでイナイレを書いてみました。皆さんの推しカプって誰でしょうか?良かったら教えてください。(別アニメでもいいです!)
今回はふどはく2本立てです。長いですがどうぞ!
フィフスセクターが解体され、不動の家に居候させてもらうようになって数ヶ月。白竜は日頃の感謝に、と、贈り物をしようと考えていた。バレンタインというイベントが間近にあり、世間に非常に疎い白竜でも「贈り物をしあう日」だということは知っていたので、ちょうど良いと思っていたのだ。
「……………」
テレビや友人からデパートに行った方が早いと聞き、軽い気持ちで足を踏み入れた。が、ものの数秒で帰りたくなっていた。どこを見ても女性しかいないのだ。加えて人の物量。
「ここは、異世界か?」
頭の切れる白竜でもこの状況を理解するのに数分かかった。とにかく、プレゼントを買えばいい。フリーズした脳を必死に動かし、白竜は戦場へ赴くのだった。
「疲れた…」
サッカーをするより疲れたかもしれない。クラスの女子は毎年アレを体験しているのか。これからはしっかり気持ちを汲んであげたほうがいいかもしれない、と涼しげな空の下で考えていた。
「あのー、キミさっきチョコ買ってた子だよね?」
上から声が降ってきた。年齢は白竜より上だろう。ほのかに頬を上気させている。
「ええ、買っていましたが…」
「やっぱり!!下で話題になってたよー」
女性ばかりの中に白竜ほどの顔の整った人間がいれば話題になる。だが白竜は自分自身には「超」がつくほど疎かった。
「何か用でしょうか?」
「顔かっこいいなって思って!よかったらお茶でもしない?」
これが「逆ナン」ってやつか。とどこか他人事のように女性を見つめる。
「いえ、これから帰るので。」
「えー、良いじゃん!!お姉さんたちと行こうよ〜。」
油断していると腕を強く引かれた。痛みに顔を顰め、つい睨むようなかたちになる。
「っ…おい!!」
「悪りぃ。コイツ俺の連れだ。」
怒鳴ろうとすると馴染みのある声に遮られた。
「えっ…不動選手!?」
小さく悲鳴が上がる。
「中学生相手にナンパしてんじゃねぇよ。」
「中学生…すみませんでした!!」
「ったく……平気か、白竜。」
女性たちが走り去るまで睨んでいた目は、白竜を優しく見つめている。
「は、はい。大丈夫です…」
「どっか行くなら連絡しろよな。焦った…」
走ってきてくれたのだろうか、うっすらと汗が滲んでいる。嬉しい。そんなに自分のことを心配してくれていたのか。言い表せられない気持ちが胸の奥に広がる。
「あなたに贈り物を贈りたいと買い物に来ていました。黙って家を出て申し訳ありません。」
ひどく丁寧に言うと、怒ってはねぇとバツの悪そうな顔をして言うあなたが面白い。
バレンタインだからですって言ったらもっと面白い反応をしてくれるのだろうか。想像しながら先を歩くあなたに追いつこうと早歩きになる。夕空に2人の影が伸びていった。
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「外さみぃ〜!!!」
そう言いながら乱暴にドアを開けたのは不動さんだ。近年、海外リーグから戻ってきては、「一緒に住むか」と言われ同居生活を始めた。始めは戸惑ったものの、今では周りに新婚か、と突っ込まれるほど馴染んでいる。
「お帰りなさい。早かったですね。」
「今日はバレンタインデーだからな。うちのチーム海外からの選手多いし、愛を伝えて来いって監督に言われたんだよ。」
なるほど、と少々赤くなりながら壁掛けのカレンダーを見る。海外では男女関係なくこの日に花束なりプレゼントなりを贈るらしい。自分も何か贈った方が良かったのだろうか。普段お世話になっているし、恋人同士だし…
「すみません…何も準備していなくて…」
「ん?あぁ、いいよ。俺もチームメイトから貰ったやつだし。」
ほれ、と手にぶら下がっているのは高そうなブランドの袋だ。確かに不動さんも進んでイベントごとをする性格ではなかった。じゃあ平気か。でも不動さんはどこか嬉しそうな顔をしているし、何か閃いたような顔にも見える。とにかく、良いことではなさそうだ。夕飯の準備をしなければ、そう思った矢先、手をものすごい力で掴まれた。
「なっ…なんですか!!」
「お前チョコも何も用意してないんだろ?じゃあ俺に付き合えよ。」
「えっ、でも夕飯が…んぐ!?」
言いかけた矢先、無理矢理チョコレートを突っ込まれた。口の中に広がる甘い香りと味。
「それ、俺に食わせてくんねぇ?」
「はっ?ど、どうやって…っ!?」
言い終わる前に生温かい何かが侵入してきた。驚いて体が固まるとしめたと言わんばかりに不動さんが抱きしめてきた。
「付き合ってくれるよな?」
かちりとスイッチが鳴る音がした。
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「んっ…ふ、はっ…」
部屋には静かな水音だけが響く。先程まで寒い寒いと言っていたのに今では身体中から火が出そうなくらいに暑い。
「…大丈夫か。ちゃんと息しとけよ。」
「ん…、はい…」
心配している割に息継ぎの暇は与えてくれない。かれこれ10分はし続けている気がする。そろそろ休みたいが許してはくれないだろう。
「3つ目。」
「んぐ…ふっ、はふっ…」
チョコレートが口の中で溶けて気持ち悪い。普段食べ物で遊ぶなとあれほど言うのに、コレはアリなのか。舌が痺れる。頭がふわふわしてきた。
「ふど、さん…ちょっ、きゅうけ…」
喋りながらキスをされるため言葉が途切れ途切れになってしまう。止めてほしくて胸を叩いたが、逆に掴まれてしまった。
「ん〜?まぁ、チョコレートも無ぇしな。一旦休憩するか。」
「ありがとうございま…っ!?」
ほっと息をつこうと思った途端、背中に手が侵入してきた。
「じゃあ、続き、ベットでやんだろ?」
にや、と笑いながら身体中にキスを落としていく。あぁ、夜はまだまだ終わりそうにない。