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「最近我々は気を抜きすぎている!!!!!」
「うるせぇよ」
「どうした?社長」
「そうですよ!剣持さん、甲斐田さん!戻らなくては!あの頃に!」
「うるせぇよ」
「何の話だよ」
「と、いうことで!」
「カッコイイ大人なら、初心に返ってもかっこよくいられるはずーーー!!」
「は?」
「あまりにも何をいっているのかわからん過ぎるだろ。」
えー、甲斐田目線でお送り致しますね。
いつも通り訳のわからんオープニングで始まった木10の某塾。
今回は社長の大声ハイテンション導入らしく、各々(不破さん以外)が社長にツっこむ。
いつもと違い、とても、とても台本通りに進めているこのオープニングは、恐らく6本目の撮影だから。
ゴリラ以外はきっと疲れている。
今回の企画は本当によくわからない。初心に返る?なんじゃそら。
「何をするんすか?」
「珍しく不破さんの言っていることがあっているぐらいの訳の分からなさではある。」
「ほんとほんと。僕たち、打ち合わせここまでだけど」
「おい、D。何をニヤついている。」
D 「そうです!皆さんには初心に返ってもらいます。」
「何がそうなんだ?Dぃーー?」
D 「それでは、早速やっちゃいますね。」
「さん!にー!いち!」
「おい!何をする?!Dーー!おい、まt
ドゴォォォォォォンンッッッ!!!!
ボンッッッ!
Dがカウントをはじめ、社長が叫んだとき、
明らかにスタジオからは鳴ってはいけないような音が響いた。
あれ?何でこんなに周りがでかくなってる?
自分が今、どうなってしまったか理解するのに、それほど時間はかからなかった。
あ、僕、幼児化してる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何が起こったか分からず、きょろきょろと辺りを見渡す。
ふと自分の手が、視界にうつる。
小さく、少しだけふくよかな自分のものだとは思えない手。
いつものテーピングが剥がれ、通常衣装では見せない、手のひらがなんだか新鮮。
うわ。幼くなってる。
皆はどうなった?
いや音でかいな。
いろんな感情が前後して渦巻くなかでも、自分が幼児化してることだけはわかった。
4歳くらいだろうか。
yesロリータ。noジブンガオサナクナル。
最悪だ。
「うわぁっっっっっ!」
開口一番、甲斐田が叫んだ。
うるさいなあ。
「どうしよーーっ!ちっちゃくなってる!?」
「おい。でぃーー。なんだこれは。」
喚く甲斐田。
圧をかける加賀美。
ちなみにさっきからふわっちの発言が少ないのは、察してほしい。6本目だ。彼は頑張った。
D 「いった通りですよ!初心に返ってもらいました!」
加賀美・甲斐田「かえらせすぎだ!(だよ!)」
「あえ?」
「ふわっち?まって!まさか、きおくまでおさなくなってる?!」
「そうさ。もちさん。」
「うそつけ。つうじょううんてんかよ。しんぱいをかえせ。」
「というか、どのくらいでなおるんです?あとちょっとでしあいあるんですけど。」
D 「一週間くらいです。なので、初心に返ってもらった皆さんには、一緒に暮らしてもらいます!」
「どうしてきょうは、そこまでいきなりがすぎるんだ!?」
「そーだ、そーだ!ぶっとびすぎだよ!」
「まじで?こんなおじさんたちと?」
「はあ?いまは、あかちゃんだわ!くそがき。」
「ぶーめらんですよ。」
「あ、」
こうして僕たちの一週間幼児化シェアハウス生活が幕を開けようとしている。