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3月1日
木兎「ただいま〜‼︎」
赤葦「おかえり、もうご飯できてるよ」
木兎「さっすがけいじ‼︎でもその前に風呂入るわ!」
赤葦「じゃあ待ってるね」
木兎「うん!」
シャーッ
赤葦「……」
赤葦(光太郎もあとちょっとしたら卒業…大学行かないならどうするつもりだ?どっかのチームに入るか?)
タプタプッ
赤葦(先の話だが、俺はどこに行こう…)
ガチャッ
木兎「上がったぞー‼︎」
赤葦「…」
木兎「ん?けーじどーした??」
赤葦「あぁ、こーたろーか、ちょっと考え事してた」
木兎「えっ珍しい‼︎どんな?」
赤葦「えっと、俺とこーたろーの進学について…」
木兎「あぁ、俺は大学行かないけどけーじがね‼︎どこ行くつもりなの?」
赤葦「そこだよ!そこ!」
木兎「え⁉︎どこ⁉︎」
赤葦「こーたろーの大学行かない事‼︎」
木兎「えっ⁉︎俺⁉︎」
赤葦「そもそも大学行かずにどーするつもり⁉︎」
木兎「ん〜….」
木兎「あ‼︎なんかこの前プロバレーチームの勧誘受けたな‼︎」
赤葦「どこ…?」
木兎「MSBYブラックジャッカル‼︎」
赤葦「えっ、あのMSBY⁉︎」
木兎「うん!そのMSBY!」
赤葦「MSBYって確か、バレーボール日本代表をよく出してるチームじゃ…」
木兎「あ、そうなんだ!知らなかった‼︎」
木兎「だから大学は行かずにMSBY入るつもり‼︎」
赤葦「はぁ…」
木兎「そんな事より!けーじが作ったご飯冷めちゃうから早く食べよ!」
赤葦「あ、確かにじゃあ食べよっか」
「「いただきます」」
木兎「うまっ!」
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3月23日
第68回卒業式
卒業生への花送り
「これより、卒業生への花送りを開始します。」
パチパチパチッ…
赤葦(あぁ、もういなくなってしまう、時の流れが早い、まだ一緒に居たかった….)
「男子バスケットボール部代表者、前へ」
[はい!]
[先輩方‼︎今までありがとうございました‼︎]
[ーーー!ーーー、ーーーーー!ーーー。]
パチパチパチッ….
「ありがとうございました、次は、」
「男子バレーボール部代表者、前へ」
赤葦「はい」
赤葦「先輩方、俺をここまで導いてくれてありがとうございました」
赤葦「木葉さん、鷹尾さん、猿杙さん、小見さん、こんなにちっぽけな俺を丁寧にここまで育てあげてくれてありがとうございます
レシーブからオーバーまで完璧にしてくださり、感謝しきれません。」
木葉(くっそ…!!泣かしにきてやがる…..)
赤葦「最後に、木兎さん。」
木兎「‼︎」
赤葦「あなたの背中を見て、あなたの技を見て、この学校に行きました。あの試合を見ていなければこんなに華やかな日常は送れてません、あなた達の様な人に俺は尊敬しています。
ご卒業おめでとうございます」
パチパチパチッ….
木兎「うわ〜!卒業したんだな!俺たち‼︎」
木葉「今更?」
猿杙「まぁでも実感湧かないよね〜」
木葉「まぁな〜」
木兎「‼︎」
木兎「けーじだ!」
木兎「あ、違うあかーし」
木葉「え!?どこ?」
木兎「あそこ‼︎」
赤葦「…!!」
赤葦「木兎さん達‼︎」
赤葦「ご卒業おめでとうございます。」
木葉「おう!ありがとうな」
赤葦(来年にはもう、いない….寂しくなるなぁ….まだ一緒に、まだ、まだ…!!)
赤葦「一緒に居たかったなぁ….ボソッ」
ポロポロッ
木兎「え!?あかーし泣いてんの⁉︎」
木葉達「え!?嘘?!」
赤葦「泣いて…ません…グスッ」
鷹尾「いやいやいや泣いてんじゃん」
猿杙「初めて見た….」
小見「新鮮っ….」
木兎「え〜?あかーしは泣いてるんじゃなくて笑ってる方が俺は好き‼︎」
木葉「うん、その通り」
小見「ほら!笑って‼︎」
赤葦「うぅ….グスッ」
木葉「も〜笑うの下手くそかよ笑」
木兎「ほらっ!」
グイッ
赤葦「んむぅ….」
木葉「おぉ!赤葦やっぱ笑顔似合う!」
木兎「だろ〜!」
木葉「なんでお前が誇らしげにしてるんだよ…」
木兎「だって俺のカノジョなんだから‼︎」
木葉達「….はっ?」
赤葦「はっ⁉︎」