いつからだったのだろうー
「ねえそこのお姉さん。」
(ナンパか。呆れる。無視しよう)
「お姉さん無視しないでよー」
しつこいやつは嫌い。はっきりと言ってやるか。そう思った。
「あの。ナンパですか?ナンパなら目の前から消えてください。」
はっきり言ってやった。スッキリするかと思った。もうこの男も抵抗はできないだろう。
「ナンパ男なんかと一緒にしないでくれる?仕事の誘いだから。自意識過剰だね君」
男は私に向かってはっきりと言った。
恥ずかしい。そう思った。ところで仕事の誘いってなんだろう。
私は聞いてみることにした。
「仕事の誘いって、何の仕事ですか。」
「簡単に言えば”モデル”だよ。お姉さん顔整ってるし。」
モデル。その素敵な職業は私が小さい頃から憧れていた。
やってみたい気持ちはある。だけど私は今の職業に満足している。
人も少ない会社だから辞めたら迷惑がかかる。
「1年時間をください。」
私は1年間考える時間が欲しくて男に提案。いや、頼んだ。
「1年、、まあいいだろう。1年経ったらまたここで会おう。何かあったら名刺を渡しておくから連絡してくれ。それじゃあ。」
これは私の人生の物語。
(男の名前、聞けなかったな。あ、名刺に書いてあるか)
名刺にはー黒神 純(くろかみ じゅん)と書いてあった。
どこかで聞いたことがあるような。そんな気がした。
10いいねで続くー
コメント
2件
続きが気になったので嬉しいです!
すいません10いいね行かないんですけど書きたいので書かせていただきます!💦