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[ガラガラ]教室のドアを開けると、クラスの笑い声と共にバケツいっぱいに入った水が自分の頭に振りかかる。 「あはっ!おはよー佐藤さん(笑)」「…」 目の前には満足げに笑いながら私に挨拶をするクラスメートの姿があった。 「おいー何か言えよー(笑)」
彼女の名前は近藤。近藤はいつも教室のドアを開ける私の頭に水を浴びせてくる。 「うぇーい近藤ナイスゥー!」「マジてんさーい(笑)」 クラスは近藤を称賛するばかりで、誰も私を虐めることを問題視しない。
私は家の近くの高校の新一年生として4月に入学してきた。私は陰キャで話しかけることもできなくて、昔からずっと友達が1人しかいない。中学の時から同じ学校だった、たった1人の友達のメイちゃんは、中2になるころに近藤達に虐められていた。それを見た私は火事場の馬鹿力みたいなやつで「やめなよ…」と、なんとも弱々しい声で思わず口にしてしまった。 それからメイちゃんが虐められることはなかった。でも、ターゲットを私にかえたのか、それからは私が虐められるようになった。 水を浴びせてきたり、パシリにしたり、蹴ったり、殴ったり、ノートをぐちゃぐちゃにしたり、いろんな虐めをしてきた。近藤とメイちゃんと、あと中学で虐めてきていた人達数人が高校生になっても同じ学校で、クラス全体を使って虐めをしてきている。
[ガラガラ]「おーい、みんな席につけー」
先生がきた。 「ん?また佐藤は濡れてるのか」「なんかぁ、自分で水をかけてぇ、私達に罪被せてこようとしてくるんですぅ(泣) 」鈴木は誰がみてもわかるぶりっ子だ。嘘をつくのが上手で、どれだけこの16年という短い人生で嘘をついてきたのかと思う。 「どうせ嘘だろ、佐藤は体操着に着替えてこい」「はい…!」先生はいつも私のことを分かってくれる。いつも私のことを信じてくれる。
昼になって、メイちゃんはお弁当を持って3組から私のもとへやってきた。 私とメイちゃんに関わると自分達も虐められると思う人も多く、お互い友達はお互いしかいない。私は根っからの陰キャで、メイちゃんは人見知りなんだそう。だから友達を作ることは東大合格ぐらいの難しさだ。
談笑をしながら私達は人通りの少ないところでお弁当を食べる。 放課後になって皆帰る準備をしている。私はいつも通りメイちゃんと帰るために、皆よりも少し早く学校から出る。 高校に入ってから、なぜかメイちゃんは誰よりも早く帰りたがる。その理由を尋ねてみると、「やりたいことがあるんだ!」と言っていた。メイちゃんは絵を描くことが好きだと言っていたから、早く家に帰って絵を描いているのかもしれないな。でも、なんで絵を描くことが好きなら美術部じゃなくて帰宅部になったんだろう。
「ねー、また生徒が5人行方不明になったんだって」「知ってる知ってる!今度は2組なんだってね!」「そー、これでもううちの学校だけでも行方不明者20人超えるよー」「ウチらめちゃかわだから誘拐されそうでクソ怖いわ~(笑)」「いつも顔が見えづらくて、いつも違う服装をしてる身長の高い人って聞いたよ」「なんか男性説とか出てるんだけどさ、しょーじき私もあの画像みると男性に見えるわー」「人の目が届きにくいところで誘拐されるから、誰なのかっていうのは未だに分かんないんだって」「怖すぎー(笑)でもいつもこの時間だから仕事してないんじゃね?(笑)」「やばーホームレスじゃん(笑)」
「昨日までなかったんにゴミあんだけどー」「あっちのみちからいこー」
「うわー、こっちにもゴミあんじゃん(笑)」「これじゃ進めないじゃーん(笑)」[すっ]「んぐっ?!んん…」「えっ?!なっぐ…」「きゃぅっ…」[バタッ]
「…んん、あれ…?ここは…」
〈今のところ考えているキャラ設定〉
○佐藤 凛(さとう りん)
・高校一年生
・15才
・女の子
・帰宅部
・陰キャ
・1組
・音楽が好き
○原山 メイ(はらやま めい)
・高校一年生
・16才
・女の子
・帰宅部
・3組
・お絵描きが好きらしい
○近藤 遥(こんどう はるか)
・高校一年生
・16才
・女の子
・ダンス部
・1組
・光岡が好き
○鈴木 晄(すずき あき)
・高校一年生
・15才
・女の子
・裁縫部
・1組
・光岡が好き
○光岡 早尾(てるおか はやお)
・高校一年生
・男の子
・サッカー部
・中学の時からモテている
・2組
・自分が好き
○春沢 鈴(はるざは れい)
・高校一年生
・女の子
・美術部
・3組
・原山が