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おれの名前は孤爪研磨。
バレー部のイッコ上のクロとは幼なじみ…なんだけど実はもう一人幼なじみがいたりする。
「はいっ!研磨のスポドリ!」
音駒高校のバレー部のマネージャーをしている○○。
おれとは同い年で時々公園であったりしてて仲良くなった。
…公園に行ったのは運動とかバレーじゃなくて家でゲームすると親がうるさいから外でしてただけなんだけど。
おれは○○に好意をよせているらしい。
自分でもよく分かってないけどクロとかが言ってた。
鈍感な○○は気付いてないらしい。リエーフもだけど。
「研磨!試合頑張ってね!」
「あ、うん。頑張る」
ヒラヒラとこっちに手を振ってる○○。
めちゃくちゃ可愛い。
今日は△△高校との練習試合。
実力はわかんないけどやらなきゃいけないならやるしかないよね。
…….ショーヨーとかの試合の時の方がいいな。
3セット目
26対24
音駒の勝ち
おれはふらつく足取りで○○に近付く。
△△高校は体力がオバケみたいでおれにとっては苦だった。(クロとリエーフはピンピンしてる。多分人間じゃない。)
「○○…….」
ドサッと自分の体を○○の背中にぶつける。
「研磨重い〜どいて〜〜」
なんか○○が小言?言ってる。
「疲れた。寝る」
ほんとに疲れた。
頭がぐわんぐわんする。
「こ〜ら!まだ寝ない!後もう少しだから」
○○の鬼
そんな一言さえ言う気力がなかった。
******
ある日、一通の手紙が届いた。
結婚式の招待状。
差出人は…….○○からだった。
悲しみよりも驚きだった。
けれど高校の時、想いを伝えられないまま○○が引っ越したのでそれ以来会ってないし。
向こうがこっちに気があるっていう奇跡が起きない限りこうなることになるんじゃないかって冷静に思えた。
けれど悲しいものは悲しい。
でも幼なじみのウエディングドレス姿は見たいし素直に祝福したいからおれは欠席を塗りつぶし、出席に○をつけた。
****
当日。
雲一つない晴天。
晴れ舞台にはもってこいだね。
指定されている場所に行き、見慣れた影を見た。
○○だ。
けれど、明らかにウエディングドレスではない。
思わず声をかけてしまった。
「え、っと、今日って○○の結婚式…だよね?」
「え?違うよ?」
数秒間の沈黙。
驚愕の事実。
おれは心底驚いた顔をして
○○はアヒルみたいにキョトンとしてる
「今日は私の妹の結婚式だよ〜どうせなら研磨も招待しちゃおっ!って思ってさ〜」
そういえば招待状を見た時は何徹かしてた気がする。
…….ってことは○○はまだフリーか…。
****(作者の労力により削除)
ブーケトス。
それは女のコなら誰しもが憧れるイベント。
妹よ!!今日だけは姉に微笑んでくれ!!
妹が投げた。
私は取れなかった。
けれどブーケを手にしたのは以外な人物だった。
「あ…取っちゃった」
研磨なにしてんのよっ!!!!!
「孤爪さんおめでとうございます〜」
妹がわざとらしくこっちを見てニヤニヤしてる。
こんなならもっと妹と仲良くしとけばよかった。
今日くらい私の恋を応援してくれたっていいじゃんか…
出会ったのは…うーんと
公園で私がやってたゲームをしてて思わず声をかけた。
そこからは家が近かったりして時々一緒に遊んでた。
メールとかでのやり取りはよくしていて、研磨がクロ君を追いかけて音駒高校に入るって言った時は驚いた。
私も後を追いかけて入って男バレのマネージャーになった。
けれど勇気なんてなくて高校3年間の間に想いを伝えることもなくてそのまま引っ越してしまった。
それでももう一度会いたい。
そんなことを思っていたら妹が結婚式するとか聞いて研磨も結婚式に誘って久しぶりに顔をあわせようとした。
今年こそは…なんて考えてブーケにすがったりしてバカみたい…….。
あっという間に今日が終わりかけ、あたりは綺麗な夕焼けだった。
*****
昼間のブーケトスで運悪くとってしまったブーケを片手に持ちながら帰ろうとしていた。
不意に○○が気になった。
「今日って一人で帰るの?」
「うん。そうだよ」
「そっか、じゃあ家まで送る」
さすがにもうすぐ夜になってしまうのに女のコ一人は危ないと判断した。
今日は引っ越す前の家で泊まるらしいから久々に実家に帰ろうかなって思ったりする。
ふと、片手に持ったブーケが目に入る。
…今しかないんじゃないのか?
そう心で唱えた。
今度は向き合いたい。
俺の気持ちを_
「好き」
「え?」
おれはブーケを突き出しながら言った。
顔はいつもの真顔?だけど心の中は焦りっぱなし。
「いま好きっていった??」
「…….」
「ねーえー!」
○○…….チョットウザイ……
「それより…コレあげる
欲しかったんでしょ?」
「ブーケって人にあげていいものなの??」
「…….知らない」
多分、この先もこれ以上進めるかわかんない。
だけどそれでも○○を想う気持ちは変わらないよ。