呪術高専の裏側で成り上がった俺　上層部が糞すぎて修羅場に

「第十五の真実！実は、呪術師たちが集まるカフェでは、皆が豆腐を頼むんだ。なぜか知らないけど、豆腐が一番売れてる！」

「はぁ？」山本が呆れ顔で答える。

「第十六の真実！呪術師の昼食に必ず入っている食材は『山芋』だ。みんなこれを使ってエネルギー補給してるんだ！」

「山芋！？何でそんなことを…」七海が真剣に質問するが、すでに疲れ切った様子。

「第十七の真実！呪霊には「かわいい」と思える呪霊もいるんだ。例えば、『バカ大将』なんて、愛されてる存在なんだよ！」

「『バカ大将』って誰だよ…」山本が本気で頭を抱える。

その時、五条悟が突然、しっかりとした口調で言った。

「いい加減にしろ、真実。」

全員が驚いた顔をする。

「お前、もう充分だ。みんなうんざりしてる。」

真実は驚き、言葉を詰まらせる。

「え…え！？でも、これこそが…」

「お前の『真実』だろう？でもな、その程度の情報はもう必要ない。」五条は片手で軽く手を振りながら、瞬時に呪力を放った。

「五条、待ってくれ！」山本が慌てて叫ぶも、すでに五条は全てを終わらせてしまった。

「術式反転・赫」

真実が発した数々の「どうでもいい真実」は、五条の呪力によって一瞬にして消え去り、空間から完全に消失した。

「な、なんだこれ…」真実は自分の無力さに気づき、ついに口をつぐむ。

「うん、もういい。次行こうか。」五条は冷静に答え、後ろを振り返る。

山本と七海はその場に立ち尽くし、互いに顔を見合わせた。

「なんてスピードだ…」山本は驚きながらも、その冷静さに感嘆する。

「まあ、五条さんだからな。」七海は余裕のある笑顔を浮かべながらも、内心は少しホッとしたようだ。

「おい、真実。」五条が真実に向かって手を差し出す。

「お前、もうこれ以上暴露しても意味ないぞ。」

真実は黙って頭を垂れる。

「これ以上は時間の無駄だ。」五条の言葉に、真実はただ「すみません」とだけ呟き、事態はあっという間に収束した。