テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
この小説はフィクションです。
実際の人物とは関係ありません。
僕の口癖は「大丈夫」
そうすれば誰も心配しないで僕と関わる。
そんなはずだった。
部活も勉強も片付けも何もかも押し付けられて来た。
でも、嫌われない為なら何だってやる。
友達が居なかった僕からしたら、もう一人になんてなりたくない。
いつもの様に、体育倉庫の片付けを一人でしていた。
すると一人、
ちびちゃんさん 「手伝いましょうか?」
僕のクラスメイトが来た。
クラスでは大人しい彼女が、僕に声を掛けてきたのは意外だった。
いつも誰とも話さないから。
僕 「あっ…いえ!大丈夫です♪」
本当は助けて欲しかったけど、
いつも通り嘘をついた。
ちびちゃんさん 「そうですか、なら良かったです」
そうして彼女は立ち去った。
あ〜あ、もしこういう時本音が言えたら、
どれだけ楽なのかな。
僕 「よし、終わった…」
気付けば19時…部活はとっくに終わって、みんな帰ってる頃。
僕 「…帰るか…」
家に帰ったら勉強しなきゃいけない。
何も楽しみなんてないな。
僕 「えっ…」
学校のドアを開けると、
ちびちゃんさん 「あっ!来た来た!」
ちびちゃんさんが待っていた。
しかもさっきとは全く違う雰囲気で。
僕は怖くなってしまった。
まさか…いじめ…?
ちびちゃんさん 「一緒に帰りませんか?」
僕 「えっ?あっ…えっと…僕ですか?」
ちびちゃんさん 「そうですそうです!天翔さん!私ずっと待ってたんです!」
僕 「えっ!?30分くらいずっと…!?」
ちびちゃんさん 「はい!一緒に帰りたいのです!普段は緊張してるんですけど、
天翔さんなら話せるかなって!」
真っ直ぐな目で訴える彼女は輝いていた。
僕 「…ありがとうございます!一緒に帰ります!」
ちびちゃんさん 「やったー!私思ったんですけど、天翔さんって優しいですね!」
僕 「えっ?」
ちびちゃんさん 「だってみんながやりたくない事を一生懸命やってくれて!
すっごくかっこいいです!」
僕 「僕はそんなにかっこよくないです。嫌われたくないから、押し付けられた
仕事をやってるだけなんです」
あ〜あ、きっとちびちゃんさんは気を使って褒めてくれたのに…
こんな事言ったら嫌われちゃうよね。
ちびちゃんさん 「でも、何もしない人よりよっぽどかっこいいです!何かあれば私を
頼ってくださいね!友達ですから!」
僕 「えっ?友達?」
ちびちゃんさん 「はい!私は優しい人が好きです♪天翔さんは優しいからもう友達です!」
僕 「…それなら…もう…大丈夫って言いたくないです…」
ちびちゃんさん 「えっ?」
僕 「大丈夫って言って、自分に嘘をつくのに疲れました。 だから
ちびちゃんさんの前では、本音で話したいです…」
彼女はニコッと笑う。
ちびちゃんさん 「寧ろそっちの方が嬉しいです!なんでも言ってください!」
僕 「ありがとうございます。友達って良いですね!」
ちびちゃんさん 「でしょでしょ!それじゃあまた明日会いましょ!天翔さん!」
僕 「はい!また明日!」