テラーノベル
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「 俺 泊まり 来た っけ … 」
そう 呟いて 俺 は 辺り を 見回す 。
「 … あれ 何 … ? 」
「 どれ 。 」
「 あれ だ よ … 手錠 … ? 」
「 ああ 、 これ 。 」
本当 に 手錠 なの か よ 。 何で そんな 物騒 な もん 持ってん だ こいつ 。
「 つける ? 」
「 は ? 何 言って … 」
カチャリ 。 冷たい 金属音 が した 。 妙 に リアル な 見た目 の それ は 、 俺 の 右手 の 手首 を しっかり と 捕まえて いた 。
背筋 が ぞく ゞ する 感じ 。 何だか 妙 に 快感 を 覚えた 。
「 これ 、 どうする の … 」
「 ここ とか に つける 。 」
「 いや 、 使い方 は 分かって … 」
カチャリ 。 2回目 の 音 が 響く 。 今度 は ベッド の 柱 みたい な ところ を がっちり と 捕まえて 離さない 。
「 これ で 逃げられない な 。 」
小さな 声 で いるま が 呟いた 。
その 表情 は どこか 嬉しそう で 、 どこか 悲しそう だった 。
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