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バドエンです。
📢🍍
前回と同じく短いです。
📢視点
幸せだった。
でもいつからか、変わってしまったんだ。
「なぁ、いるま」
「ん?」
「今、幸せ?」
最近は聞かなくなった言葉。
付き合ったばっかりの頃に、なつが不安になって聞いてきた言葉だ。
「…なんでそんな事聞くん?」
「いや、どうなのかなって思って」
「別に、普通じゃない?」
「そ、」
“普通”と言ったのは、それ以上の幸せを知ってしまったからだ。
なつとゲームをすること、遊園地に行くこと、買い物をすること、料理をすること…
そんなふうに過ごした時間が、とても幸せだった。
でも、最近は違う。
出かけないし、家で何かをするということもなく、ただダラダラと過ごすだけ。
会話もほとんどしない。
だから、“普通”
正直、なつはこんな俺と一緒にいて幸せなのだろうか?
なつが幸せじゃないのなら、俺といる必要なんてない。
それなら、もう…
「あ、のさ…」
「ん?」
「俺等、別れよ」
「…どうして?」
「最近、お前といてつまんないし。」
「…」
やっぱり…か…
俺といたってつまんない、よな…
「そっか」
「今までありがとな、なつ。」
「うん…」
「俺、帰るわ。」
「元彼といつまでも一緒にいるのは嫌だろ?」
「…そうだな」
「今までありがと、いるま。」
「おう、じゃあな」
荷物をまとめて、なつの家を後にした。
本当は、恋人としてじゃなくてもいいから、隣にいたかった。
でも、なつは優しいから、俺が隣にいると多分新しく恋人を作らない。
なつには幸せになって欲しいから、離れるしか無かった。
家に帰る気にはならなかった。
なつと過ごした思い出が詰まってるから。
薄暗い路地裏に入り、座り込む。
「あーあ」
「駄目だ(笑)」ポロポロ
抑えつけていた感情が、どんどん溢れ出てくる。
「なつッ…」ポロポロ
「ッあ”ぁあ”ぁぁ…」ポロポロ
今までに無いくらい、胸が締め付けられた。
「辛い、辛いなぁ…」ポロポロ
辛くて苦しいけど、俺はなつの幸せを願っているから。
彼奴には俺よりもいい人がいる。
きっと、見つかる。
でも、これだけは想わせて。
俺は、これまでも、これからも、なつの事を…
「愛してるよ。」
お互いがお互いの事を想って、それ故にすれ違ってしまった。
そんな2人のお話。