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天使パロ死ネタ
kn side
kn「ん…」
いつもとは違う感触に目を覚ます。
まだ少し頭がぼーっとしていて起き上がることも出来ず、視線だけ移して辺りを見渡した。
kn「…は?」
寝る前と違う光景に言葉を漏らす。
急いで上体だけ起き上がる。
kn「なに、これ」
辺りには青い花が一面に咲いていて、俺を取り囲むように檻が設置してある。
上の方を見てみると鳥籠のようになっていて、上からは出れないようになっている。
kn「どこなんだよここ、」
扉から出ようとも試みたが当然鍵がかかっていて出られない。
無理に開けようと扉を強く動かすと突然手に強い火傷のような痛みが走った。
kn「ッ!ぃ”っ」
出れないよう何者かによって強い魔法がかけられている。
手の傷を治そうと魔法を使ったがくっきりと跡が残ったままだった。
kn「ミカエル様の魔法が使えない…?」
魔法が使えないとなるとミカエル様の目の届かない場所。となると仲間に見つけてもらえるのにかなり時間がかかってしまう。
早くこの不気味な場所から逃げ出してしまいたい。
だが檻の扉は魔法で守られていて、他の部分も壊せそうにない。完全に手詰まりだ。
kn「クソッ」
どんな奴に連れ去られたか分からない以上、下手に抵抗することも出来ないため静かに寝たふりをして誰かが来るのを待った。
?? side
やっと、やっと捕まえることが出来た。
他のやつがknに触るだけでも嫉妬で気が狂いそうだった。あいつにばかり構って、仲を引き裂いてやりたかった。
でも、もう考える必要は無い。
そろそろ起きただろうか。1人では寂しいだろうし少し様子を見に行こう。
何重にも鍵をつけている重い扉を開ける。
開けた先には通路が続いていて、その先に彼が居る。
一応慣れてくれるまで待つために1日1人で過ごしてもらったけれど、彼はまだ起きて居なかった。
さすがに心配になり、彼の顔の前に手をあてる。
その瞬間、凄い勢いで腕を掴まれた。
kn「お前はだれ、だ、」
kn「、は?」
na「おはよう、kn」
ああ、良かった彼は生きていたみたいだ。
kn side
kn「na…?」
na「?そうだよ。なんでそんなに驚いてるの」
そりゃそうだろう。だって、だってnaは、
kn「だって、naは天使でしょ…?」
今のnaは天使なんかじゃない。頭からはヤギのような角が生えていて、俺らに生えてる白い羽もない。濡羽色の羽が生えている。
kn「ちがッお前はnaじゃないっ!来るなッ!」
自分の親友の姿をした、でも親友ではない人。
その姿を見て傷つける事も出来ず、ただ見つめるしかない。
na「あ、もしかしてこの姿を見るのは初めて?」
naの問にゆっくり頷く。
na「じゃあ簡潔に説明してあげる。まず俺はna。肉体も精神もnaのまま。俺はミカエルの意に反した。」
kn「は、、じゃあnaは堕天使、?」
na「そゆこと」
信じられない。naはミカエル様を裏切るような、そんな天使じゃないって、信用してたのに。
kn「裏切ったの…?」
俺の言葉にnaは少し笑う。
na「あははっ!裏切った?違うよ、己の欲に従っただけ。別に天使としての職務は全うしてたしね。」
kn「こんなの、裏切ったも当然だろッ!」
檻の間から手を伸ばしnaの胸ぐらを掴もうとした。しかしその手はするりと避けられ叩き落とされた。
kn「ッ、」
na「あんまり傷つけたりしたくないから大人しくしてね。knなら出来るでしょ?」
話しかけてくるnaを無言で睨む。
na「…まあ一緒に堕ちてくれるまではここから出さないから。毎日見には来るよ。」
そう言い扉に向かって歩き始める。ただその背中を見つめるしかなくて、何も出来ない自分に向き合うしかなかった。
それから毎日naはこの部屋に来ては俺に話をして唆してくる。
毎日毎日相手をするのにも疲れてきた。来た時よりも明らかに精神はすり減っていて、少しずつ、心の中は揺らいできている。
また今日も来るのか、なんて考えていると何かを引きずる音が段々と部屋に近づいて来た。
今まで何かを持ってきていても花束ばかりだったから少しだけ、興味が湧いた。
引きずる音が止まったかと思うとゆっくりと扉が開いた、
通路には明かりがないため目を凝らして見てみる。
段々と近づいてきたnaが手に持っていたのは、
天使だった。
天使を掴んでいる手は血に染っていて引きずってきた後は血の道が出来ている。
顔が良く見えず顔を動かしているとnaがそれに気付いたのか天使の髪の毛を掴んで顔を上げた。
kn「…!?brッ!」
br「、ぁ”…?」
引きずられていたのはbrだった。頭からは酷い出血があって今にも死んでしまいそうだ。
brを置いたnaは首からぶら下げている何かを取り出しそれをbrの首に当てた。
na「もしknが俺を受け入れないのなら、こいつは殺す」
naがbrの首に刃をあてている。brの首からは血が垂れていて刃がくい込んでいっている。
br「kn..だぇ”、」
kn「、!」
ごめん、ごめんなさい。
kn「ッ対価でしか俺を手に入れられないくせにっ!」
na「….」
俺の言葉を聞いたnaはbrの首を切った。
br「ぁ”あ”あ”あ”!」
kn「brッ!」
どれだけ手を伸ばしても、brには届かず、無情にも涙だけが地面に落ちていく。
ごめんなさい、
na「仲良しごっこはおしまい。俺はこいつ片付けてくるから」
naは持っていた小さなナイフを投げてbrを連れてどこかに行ってしまった。
目から零れる涙を拭き、力の入らなくなった体で倒れる。
ふとさっきnaが投げたナイフが目に入る。首にぶら下げていた部分の紐がこちらに向いており、手を伸ばせばギリギリ届きそうな距離にあった。
これがあれば、またやり直せる。
kn「br、まってて、」
na side
今日もknに花束を持っていく。もうそろそろいい頃合いでは無いだろうか。きっと精神的苦痛はかなり来ているはず。
na「あとは俺を受け入れるだけ、」
ああ、楽しみで仕方がない。
日に日にknへ会いに行く足取りは軽くなっていた。
慣れた手つきで頑丈に鍵がかかっている扉を開ける。
小屋の前まで行くとknが俺を見つめている事に気付いた。
na「?今日は起きてるんだね。珍しい。」
kn「…あぁ、今日は受け取ろうと思ってね」
その一言に花束を落としそうになる。
やっと、
やっと俺の夢が叶うのだ。
小屋なんてものはもう必要ない。knの為に扉を開け、花束を送ろうとknに差し出した。
kn「じゃあな」
その言葉と共に花束の色は青から赤に変わった。
なぜ
なんでどうして
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
あぁ
na「…はは」
no side
shk「おいッ!br!」
sm「あんま揺らすな、まだ魂は残ってるんだから帰ってラファエル様に新しい肉体と繋げてもらえば生き返る。」
kr「悪魔の傍にもう1人居るぞ。全兵士、悪魔を捕らえ、天使2名を運べ!」
sm「やっぱりミカエル様の言った通りだったな。まさか堕天使がやったとは」
shk「おい、そんな事話してないで早く戻るぞッ」
sm「おまっ、一応俺の方が上なんだからな?」
ちょっとばかり解説
まずこの話はna→→→kn↔brという感じの関係性です。shkはna、kn、brと同期、sm、krは直属の上司にしました。
元々天使だったnaがknを欲しいという欲望、brへの嫉妬から堕天使になったとしています。
諸説ありますが、神話の中での堕天使は神に反逆して離反した天使が堕天使とされています。
高慢、嫉妬から神に反逆し、負けて堕天使となる。
この嫉妬の部分と、どっかの配信でnaが言ってた、俺はメンヘラ?発言からぴったりかなーって思って堕天使にしました。
まあ今回は神に反逆ではなくミカエルにしましたが。
途中の発言でnaがミカエルを呼び捨てにしている所もこだわりポイントです。堕天使(悪魔)としての発言って感じがして好き。
あとは最後にsmが発言していた「まだ魂は残っている」
についてですが、元々天使、堕天使、悪魔は魂そのものとしての存在が元です。肉体はあくまで魂が入っているだけの容器。
魂さえ残っていればあとは肉体を用意するだけで大丈夫ってことです。
死ぬという概念がないのでまだbr、knは生きてます。死ネタだけど死ネタじゃない、みたいな。まああとはラファエルが何とかするでしょう。
あくまでも自分の知識、調べた上でのものです。元々キリスト云々の話の天使、堕天使、悪魔が二次創作だと思って読んだ方が個人的にはいいと思いますね。
我々には想像でしか分からないものなので、
あとは天使の位についてちょこっと。
作中出てきたミカエルは天使の中で最も偉大とされている天使です(ルシファーを除いて)。位もそれ相応で熾天使という1番位の高い天使です。
ものによってはセラフィムも出てくるから大天使の可能性も大いにありますね。
聖書、宗教によって違うので下から2番目の大天使かつ熾天使となっているはず(ここはあんまり詳しくないので気になる人は調べた方がいいかも)。
そしてもう1人名前が出ていたラファエルについてもミカエルと同じく大天使とされています。
キリスト教では守護天使を監督する役割を担っているらしい?まあほかの宗教でも同じような役割です。
病気や傷の治療を出来るから最後に適任だなっと思って入れました。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
詳しく無いなりに調べながら書いたので内容ちょっとおかしいかもしれないですね。
ちなみにこのお話は某動画配信サイトの短い動画で流れてきた内容をいじって書いたので、多分見たことある人とかは展開が読めちゃうかもしれないですね。
では