テラーノベル
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夜の港の倉庫裏。潮の匂いと錆びた鉄の匂いが混じる、誰もいない場所。中原中也は、壁に押しつけられた太宰治の襟を乱暴に掴んだ。
「また勝手に動いて、また一人で死にかけやがって……。てめぇ、本気で殺されたいのか?」
太宰は、いつものように軽く目を細めて笑った。血の滲んだ唇が、どこか嬉しそうに歪む。
「中也の怒り顔、嫌いじゃないよ。……むしろ、こうして掴まれるのが好きなくらい」
中也の拳が壁にめり込む音がした。すぐ隣に。太宰の耳のすぐ横。
「ふざけんな。お前のその『好き』が、俺を一番イラつかせるんだよ」
次の瞬間、中也は太宰の唇を奪った。容赦なく、深く。太宰が少し息を詰まらせるのを感じながらも、舌を押し込み、歯を噛み、血の味ごとすべてを奪う。太宰の手が中也のコートの裾を掴む。拒む力はなく、ただ耐えるように、あるいは求めるように。
中也は太宰の腰を引き寄せ、腿を割り込ませた。太宰の体がわずかに震える。
「……中也」
「黙ってろ。お前が勝手に危ない橋を渡るたびに、俺はこうしてお前を『取り戻す』しかないんだ」
中也の手が太宰のシャツの下に滑り込み、冷たい肌を直接触れる。太宰は小さく息を吐き、首を傾けて中也の唇を許した。壁に背を預けたまま、脚を少し開く。中也の熱が、ゆっくりと、しかし確実に太宰の中へ入り込んでいく。
「ん……っ」
太宰の喉から漏れた声は、普段の軽薄さとは違う、どこか甘く掠れたものだった。中也はそれを聞き逃さず、腰を深く沈める。太宰の内壁が熱く絡みつき、中也の動きに合わせて収縮する。
「中也……もっと……」
「求めんなよ、てめぇは」
そう吐きながらも、中也は容赦なく节奏を上げた。太宰の体が壁に当たる音が、夜の港に小さく響く。太宰は中也の肩に額を預け、荒い息を吐きながら、時折中也の名を囁く。その声が、中也の中の何かをさらに熱くする。
最後に中也が深く突き上げたとき、太宰の体が大きく震えた。中也もすぐに続き、太宰の中にすべてを注ぎ込んだ。
しばらく、二人は重なり合ったまま息を整えた。
太宰が、いつものように小さく笑った。
「……やっぱり中也は、優しいね」
中也は太宰の額に額を押しつけて、低く答えた。
「優しさじゃねぇ。……ただ、お前を俺以外の誰にも壊させたくねぇだけだ」
太宰は目を細め、中也の唇にそっと触れた。
「じゃあ、これからも壊してくれよ。中也にだけは」
中也は答えず、ただ太宰の唇を、もう一度、優しく、しかし所有するように噛んだ。
港の夜風が、二人の熱をゆっくりと冷やしていく。
コメント
1件
第1話からすごい熱量…!中也の「俺以外に壊させたくない」っていう独占欲と、それに応えるように「中也にだけは」って囁く太宰の関係性が刺さりまくりました。夜の港の雰囲気も相まって、二人の間に流れる切なくて痛い愛情がひしひしと伝わってくる…続きが気になります!
主
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#文スト&暗殺教室
Luz🍀* ゚
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