一次創作
天使様が羨ましい。
私は死ぬ直前、天使になりたいと願った いや、死ぬ直前だけでなく、産まれてから死ぬまで、ずっと願ってきた。
全ての行いも良くし、人を助け、生き物を救った。
天使になれた。鳥のように空をとべた。綺麗な白色の羽が生えた。それだけで満足だった。それなのに、
高望みをしてしまった。
もっと天使であることへの快感を得たい。美しくなりたい。
これではまるで天使ではなく人間の欲望の塊だ。
そう感じた神が、私にとある提案をした。
天使の最高位の生き物にならないか?と
とても簡単に言っているが、私からしたら嬉しく、魅力的で、何より驚きだった。
私が、この私もどきがそんなものになって良いのかと。
天使の最高位、熾天使になって良いのかと。
この階級に行ったものは今は存在しない。存在するか分からない。
そう聞かされ、ますます気が浮いた。未知の世界へ飛び出せる嬉しさが溢れだしてきた。
天使の階級を変えるには儀式をしなくてはならず、その儀式をした後、私は羽を仰いだ。
とても大きかった。今までには感じとれない重さなのに私はこの羽を背中に担いでいた。
それを感じ取ると同時に、周りを見渡すと、醜い天使がいた。
いや、天使じゃない。天使のようななにかだ。
私は儀式の者に騙された?…そうか、だって私は天使だ。天使である…。
大きな羽が生え、大きな目玉がある。とても気味が悪い、醜い。
天使の階級での最高位、熾天使だ。
コメント
4件
中人)1番上になれて良かったね^^ Seraphimは美しいよぉ……??何言ってるんだい?(洗脳済)