第五話 下.第四ラウンド「諦めからの , 崩壊の絆」
私はそう活気強く言って , ゲームマスターを睨みつけた。
ゲームマスター「そんなに , 睨みつけなくていいじゃないですか ~ 。本題は正式なルール説明ですね…。
貴方が , このゲームをクリアするには , あそこに捕まった , メンバーを助けることでしょう ? それならば , あの中にどうやって入るのかという手掛かりが必要ですよね。それを半日以内に探し出し , メンバーを助け出すことがクリア目標です。」
「つ , つまり , 一日でこの館全部探さなきゃ, いけないってこと…、?」
私は強く言ったものの , 余りの内容に再び恐怖が舞い上がってくる。
ゲームマスター「ええ , もちろんそうですよ ? そう簡単にクリアさせると思います ? 」
いつもの口調で淡々と答えた。
それもそっか……ッ。悔しく , 辛いけどどうしても納得してしまう。
「それはそうですけど…、それでも私は諦めませんからッッッッ ! ! 」
ゲームマスター「そうですか。それなら , 早速今から半日約 12時間手がかりを探し , メンバーを助け出しましょう。」
私は , 彼の合図と同時に力強く頷いた。
それと同時に , ふとrir-さんがこっちを見ていた。
───まるで , いつものように「ししょー , 流石力強いですッ!頑張ってください ! ! 」とでも言うかのように。
そして , 目があった瞬間 , に こ ッ っと笑いかけてくれた。
ということは , 余程 信頼されてるってことだろう。こんな信頼を無駄には出来ない。
「みんなッッッ ! ! 待っててね───ッ。」
私は , これ以上にないくらいのスピードで , 廊下を駆け抜けた。
しばらく , 廊下を走って , 手がかりを探す。
制限時間は , 半日。ということは , そう簡単に手掛かりを見つけれるわけでもなさそう。
だから , いくら半日─12時間あるとはいえ , ゆったり探してる時間なんて無い。
どうやら , この館は随分と広いみたいだし探すのには時間がかかりそう。
その間 , 皆はどうしているんだろう ? 私を信用してくれてるんだろうか ?
少し , そっちの様子も気になってきてしまった。
「ダメだッッ…。集中しなきゃ、!」
私はそう言って , 今いる廊下の探索に集中した。
あれから , もう数時間か経った頃だろうか──。
廊下をいくら探索しても , 何も見つからなかった。
「別のところにあるんですかね…。」
そう思い , 廊下の突き当りにある , 部屋に入った。
その部屋に入ると一瞬で明るくなった。
「ッッ ! ? ここは───」
入った部屋は , 物凄く広い 図書室 や 司書室 的な場所だった。
ここには , 沢山の本や図鑑 , 小説や漫画など、どんなジャンルのものも揃っている。
「ッ す , すごい、、✨」
余りの凄さに圧倒され , 探索どころか時間ごと忘れ去ってしまいそうなくらいだった。
「ッ ~ まただ…ッッ ! ! 集中しないと、、汗」
ここは , 物凄く広いし , 沢山の本が並んでいるからなにか一つくらい手掛かりがあってもおかしくはないんじゃないか。
私はそう思い , 必死にここを探しまくった。
「……えっ ? 」
探してる最中に , ふと目に見えた本に声を漏らす。
ここは , 9類の文学で随筆集などの本がずらりと並んでいる。
そんな中で私の目にふと映ったのは , その中でもかなり古びていて , 文字も平仮名や片仮名 , 数字 , アルファベットでもない。
こんな文字見たこともない。何処かの国の文字 ? それにしてはかなり , 古い感じがする。
「なんの本なんだろう… ? 」
不思議と気になってきたからその本を手にしてみた。
その途端 , 急に本から光のオーラが放たれた。
それと同時に私の手から落ち , 床にドンッっと落ちてしまった。
「あぇッッ ! ? 」
私はどういうものなのかよく理解できずただただ驚いている。
でも , 本が落ちた床をよく見てみると , 小さい一切れの紙が一枚落ちていた。
気になったから , その紙を手にとってみた。
「え… ! ? なにこれ、 ! ? 」
そこにはあることが書かれてあった 。
鍵そこにある。第二階東方面 , 美術鑑賞室。
「ッッッ ! ! 鍵が , そこに… ! ? 」
私はその一枚の紙切れをぎゅっと握りしめた。
本当にそこにあるかもわからない。もしかしたら , デマかもしれない。
けど行ってみないとわからない。
「行かなきゃッッ ! ! ! 」
私は , 考えるより先に , 体が動いていた。
ついに , その二階東方面 , 美術鑑賞室にやってきた。
見る感じ , 一般的な絵などの美術品が飾ってある感じだ。
でも一つだけ , 目に付く物があった。
──それは壁にかけられた“鍵”
これが── , みんなの居る檻の鍵なのか… ? 取り敢えず , 取らないと…!
そんなとき , 放送が入った。
ゲームマスター「ただいまで , 12時間が経過致しました。村長mmntmrさんは元の場所にお戻りください。」
「えッッッ ! ? 」
放送の内容にずっと驚いた。気付かず内にもう , 12時間が経過していたらしい。
でも , このゲームをクリアできなかったってことは─── ! ?
それでも私は , 諦めの思いに取り憑かれ , 元の場所に戻ることしか出来なかった。
私はさっきの場所につくなり , どんどんと暗い気持ちに打ちのめされた。
そのまま , 申し訳ない気持ちで , ずっと俯向いてしまう。
ゲームマスター「では , 今回のゲームをクリアできなかったため , 脱退者を一人決めさせて頂きます。
今回の脱退者は─── さんです。」
「ッッ ! ? 」
場の空気が一気に濁る。
私は , この先どうしたら良いんだろうか ?
私のせいで死んでしまうなんてどんな思いだろうか ?
これが本当の私の“責任”なんだ……。
ゲームマスター「君達の絆は , 一体何処に行ったんでしょうね、笑」
そう彼は , 笑っていた。
「ッッなんで ! ? そう簡単には壊れていないですからッ ! ! 」
ゲームマスター「さぁ , それはどうかね───upさん達 ? 」
「えッ ? ど、どういう、こと!?」
そこから , upさんが重々しく口を開いた。
─uppln side─
村長─mmさんが , 俺達を助けるための手掛かりを探しに行っている途中の話だった。
俺は , ここで待っていることが嫌々しく感じてきた頃…みんなとの仲間割れが発生してしまった。
「おいッッッ ! ? ずっとここで待ってるっていうの ! ? 無理に決まってるじゃん ! ! 無理やりここを潰せば出れるじゃんか ! ? 」
俺は , 待ち草臥れ , 強く言ってしまった。
後で後悔したが遅かった。
lt「そんな事言わず , mmさんを信じて待とうって ! ! せっかく私達のために頑張ってくれてるんですよ ! ? 」
「でももうすぐ時間じゃん ! ? こんなの間に合わなかったら , この中から誰か死ぬんだろ ! ? ! ? 」
こんな感じにずっと争っていた。
そんなとき , 急にやってきた彼──ゲームマスターがこういった。
ゲームマスター「おやおや ? 君達の絆はそういうもんですか ? 争いもしてるんですか、それで絆と呼べるのもすごいですね ~ 、w まさに“崩壊の絆” ? まぁ , きっとこの先全員死んでいく結果が見られるんでしょうね。」
彼の , 崩壊の絆という言葉に , ドキッとした。
崩壊の絆ってことは , 俺等の絆が壊れたって言いたいってことだろう。
そんな彼の言葉に悔しかったり , 辛く思ったり , どうしても申し訳無さで , 何も言えなかった。
─mmntmr side─
そんな彼─upさんの説明が終わると , 辺りはシンとし , 緊張の面影でいっぱいになった。
何も言えない…というか何も言いたくない。多分みんなそうだろう。
だって── , 本当に崩壊してしまったかもしれないんだから。
ゲームマスター「もしやもう , お諦めでしょうか ? wそんなままで良いんですね。取り敢えず , 話を勧めましょう。
今回の脱退者──さんの排除を行いますので移動を開始いたしましょう。」
誰よりも平然とした軽々しい口調で , 話を勧めた。
私は , 何も言えず , ただただ言いなりになって着いていくことしか出来なかった。
なんか悪い雰囲気で終わったんだけど ~ !
明後日だよ!明後日、mmmr 3 周年 !
明後日には特別投稿でこの作品にとある内容を考えているので楽しみにしておいてね♪
そんな方は , 必ず、♡とフォロー忘れずに ~ !コメントも沢山お待ちしてま ~ すッ!
そ れ で は , !
お つ こ は (@^^)/~~~🔆
コメント
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え!まじでたのしみすぎるんだが!? 脱退者ついに…うっうっうっ…